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乗れてない日


もう長いこと、こんなことはなかったのに”気持ちがモヤモヤするから”走る。

考えてみたら、10代の頃移動目的じゃなくバイク乗るという行為のモチベーションは、ぜんぶこの”気持ちがモヤモヤするから”でした。
ひょっとしたら、20代の中頃まで、そうだったのかもしれません。(それって”族”といっしょですね、カコワルー)

でもいまは、ぜんぜん違います。
ほんとに、いいお天気の休日にサンドウィッチのお弁当持って、公園の芝生広場へでかけてみようか、というような気持ち。
そういう落ち着いた、ほんわかした気持ちでバイク乗れるようになったこと、とても幸せに感じます。

なのに、たま〜に、スッキリと晴れない心持ちのままバイク乗ることが、やっぱりいまでもあるんですね。


で、そういう日って、やっぱり”乗れてない”日。
どーしてなんでしょうねー。
同じバイクで同じコースを同じように走る、なのに、乗れてる日とそうじゃない日があるのは。

もうね、アジアカップであれだけキレキレだった玉田が、W杯予選でな〜んにも仕事できない試合をしちゃう、みたいなことが本当に身に染みてよくわかりますよ。しょうがない。

キレてない日、ってあるんですよね〜。
”今日はダメダメ”って感じ。

なんども通ったコーナーなのに、変なところでトラクション抜いちゃってセンターオーバーしそうになってヒヤッ。
もう既に慣れてたはずのリア加重のコーナリングを忘れてアタフタ〜。
いつもよりブレーキの感触もサスの動きもタイアの接地感も、自分の中に情報として入ってくるはずのものが希薄で、ライディングそのものに現実味が薄い、というか。

夢の中で乗ってるみたい。

そんな”乗れてない”状態で走っていると、いつの間にかすぐ後ろにR1
気づいた瞬間に左に寄ってスローダウンすると、左手を軽く上げて抜き去っていく後ろ姿。
脊椎パッド入りのクシタニの本気ツナギにアルパインスターの本気ブーツです。

ああ、この人、乗れてるぅ〜。

なんてキレイなライディング・フォームなのでしょうか。
自然体というか、流れるような体重移動でバイクをコントロールしています。
ホレボレする。
美しい。
カッコいー。

上体起こして軽く流しているR1さんを、必死に伏せて追いかけてる私。うー、カッコ悪〜過ぎ。

ふ〜んだ、こっちはそもそもそんなに目つり上げて走るような車種じゃないんだよ〜ん、と負け惜しみ。

これ以上R1様を追いかけてると、それこそスッ転んでもっとカッコワルいことになりそうなので、水分とニコチン補給のためという理由を自分に言い聞かせて道端の自販機前で休憩。

ああ。
モヤモヤした気持ちで、バイク乗ってもいいことないなあ。
昔はそういう気持ちの時にバイク乗れることが、ある種”救い”だったことは確かに真実なのだろうけれど。

こんなにお天気がいいのに、バイクの調子は良いはずなのに、それでも理由もなく”乗れてない日”はあるんだなあ。

などということを感じた5月の日曜日。

そういう日も、ありますよね。



でもね、帰ってきて気づいたら、いつのまにかモヤモヤは少しなくなってました。

固まりかけた新緑の緑と澄み渡った空気の中に、溶けていったのかも。

やっぱりバイクは、いい。うん。

Posted: 火 - 5月 31, 2005 at 08:30 午前          

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