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(番外編)
ついに、単なるジャンクフードのページになり果ててしまった。
- すきやきふりかけ
当地では現在、入手困難な食品。昔はどこの乾物屋でも買えたはずなのだが。
これは、岡山...の更に山奥の勝山にあると、風の便りに聞いて、わざわざ取り寄せた
5袋のうちの1つである。
無知な輩のために説明しておくと、こいつの主成分は、大豆蛋白というヤツである。
かつて、カップヌードルだか何かの具に「夢の食品」として採用されたこともあるはずだが、
はっきり想い出すことができない。最近では、サラダ等にトッピングするベーコンビッツ「風」と
いうものがあって、その「風」の正体は何を隠そう、この大豆蛋白肉もどきに他ならない。
初代のパッケージを御存知の方はおられるであろうか。青と緑を基調として、草原の牧場に
ホルスタイン風の牛が放牧されている、こってりしたタッチの絵だった。商品名も、「丸美屋
牛肉すきやきふりかけ」となっていたように記憶している。よく見ると
確かに牛肉は入ってはいて、目を皿のようにして観察すると、細かなフレーク状に加工された
肉片を認めることができる。しかし、これを「牛肉ふりかけ」と称することは、まるで鉱山の
下流の砂をすくって「砂金」と称して目方売りするようなもので、さすがに無理がある。
折から、時代は一切の「不当表示」を許容しない方向へと、大きく動き始めていた。私が
成人した頃には、商品名からは「牛肉」が失われ、パッケージも絵のないエンジ色の地味な
ものに変わってしまっていた。味は変わらなかったとは言え、商品コンセプトの核の部分に
ロボトミー手術を施されたに等しい「すきやきふりかけ」が、全国の商店街やスーパーから
次第に撤退せざるを得なかったことは、必然的な成り行きであったと言えよう。
さて、この(おそらく)三代目のパッケージをよく観察するがよい。「塩分ひかえめ」という
キャッチが、時代に迎合しているのは、まあいいとしよう。三色の虹の意味不明さ(とりわけ
グリーンがけったいだ)も、まあいい。重要なのは、牛が、初代パッケージには比べるべくも
ない控え目さであるとは言え、見事に復活していることだ。そして更に驚くべきことに、
この牛は、あろうことか「原材料名」欄に影も形もない「ネギ」と「シイタケ」を両手に持って
踊っているのである。
公平に評価するなら、この商品は、のりたまには及ばないかも知れないが、ふりかけ史に
独自の地位を占める傑作の一つであると思う。それなのに、商品企画と時代の趨勢との
ミスマッチにより、不当に低い評価に甘んじる他なかった。開発者の無念は想像に難くない。
その怨念の表出が、ネギとシイタケの図像的意味なのだ。
もう一つ、すきやきふりかけの魂が健在であることを示す徴候が、このパッケージから
読みとれる。昔のパッケージには、ふりかけの正しい使用法の例として、パンにバターを
塗って、その上に振りかける、というのがあった。一体何人が実際にそんなことをしたのかは
知らないが、とにかく需要を拡大しようという心意気が感じられた。今のパッケージには、
さすがに「パンにバター」は出てこない。けれども、ちゃんと「ピザに振りかけろ」と
書いてある!
- トムヤムヌードル
これは、別に意味はない。寒いから、今から食うのだ。けれども、作り方の説明文が、
いきなり"Open ild to Half-way"などと間違っているのが、とても楽しい。
- 牛肉すきやきふりかけ復刻版 (2000.12.14)
ついに出た、オリジナルパッケージの復刻デザイン。二分割の小袋に分かれているのは現代風だが、エイトマンシール付きという凝り方がうれしい。裏面の商品説明にいわく
皆さまの御食卓をすきやきの味でにぎわわせて頂こうと当社独特の技法と工夫により作り上げたのが、此のすばらしくおいしいふりかけで御座います。
-- ここまでは、いかにも、当時の文章の雰囲気を出している。だが、この後で出てくる
焼きそば・ピザなどにふりかけても又素敵な味と香りです。
-- というのには疑問を感じる。「ピザ」はいくらなんでも...

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