 |
途中で道が二股に分かれた。
どうやら、左側の方が走りやすくメインの道と思われたが、我々はあえて大きめの岩がごろごろと転がっている右側の道にアタックすることにした。
その道は入ったとたんに浸食による段差や30〜50cmほどの岩が道を塞ぎ、車によっては入ることすら苦労する道だったが、それでもどうにか入っていくと、50mほど行ったところでかなり大きめの岩が道を塞いでいた。 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
1台ずつ誘導しながらどうにか第一の難所を通過。
LSDやデフロックなどのデバイスが入った車はまだしも、オープンデフ車はなかなかつらく、サイドシールやステップなどに被害を出しながらの通過となった。 |
|
 |
 |
岩の難所を通り抜け、さらに進むと、先はこのような状態。
この道はとても車の重量に耐えられそうにないと判断し、仕方なくそこでUターンをすることにした。 |
|
 |
 |
さきほどやっと越えた難所を今度は反対側から越える。
とはいえ、今度は下りなので登りほどは苦労せず、皆通過することができた。 |
|
やっとのことで朝の分岐点まで戻って来たときは既に正午をかなりすぎていた。
そこで持って来た昼食をとり、今度は左側の道へ進む。
未確認情報だが、こちらの道は山の上の舗装された尾根道に通じているらしい。それを信じてとりあえず進んでいくと、太さ50cmほどの倒木が道を塞いでいた。
ウィンチを使用して倒木をどかして道を作り、ほっとしているとそのすぐ先にとんでもない難所が現れた。 |
|
 |
なんと道路を川が流れているではないか。
歩いて見に行ってみると、どうやら以前はU字溝を通して道路を横断していた川が、U字溝が詰まったことにより道路に溢れ出したようだ。
川は道路を下って数十mほど下の擁壁から反対側に滝となって落ちている。川が流れている部分の道は当然浸食され、渓谷のような状態となっている。
果たしてここを車で登れるのだろうか。ここまで来て帰るのも癪なので、とりあえずアタックしてみることにした。
|
 |
まず、ウィンチを搭載したディフェンダー110を一番に通し、後続のサポートをすることにする。というのは、ほとんどの車は自力のみでは登れないと思われたためであり、この110も自分のウィンチを使いながらやっとのことで渓流を上りきることができた。
|
 |
 |
さすがに前後LSDの入ったJimny JB33は、自力のみで通過に成功。
他にも2台、やはり前後LSD装着者は自力で通過した。デバイスの有効性を見せつけられたステージであった。 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
| |
ほとんど1台1台、ワイヤーをかけ、ウィンチで引っ張りながらの作業は意外に時間がかかる。しかもタイヤやボディが岩にはまってしまい、ウィンチでも引き出せなくなってしまうようなことも多く、そのたびに様々な手段を駆使してのレスキュー作業となるため、9台目を通過させる頃にはいくらか薄暗くなって来ていた。
それでも残るは後1台。どうにか暗くなる前に終了しそうだとほっとしたのも束の間。最後のディフェンダー110がなかなかうまく通過できない。重量があるだけに一度スタックしてしまうとレスキュー作業も困難を極めた。
それでも車は少しずつ前進し、あともう少しというところ、ディフェンダー110のボディの下で「カラン」という澄んだ音がした。あたりはもう真っ暗である。
皆がプロペラシャフトに岩があたった音だと思い、大して気にもしていなかった。
だが、それからディフェンダー110の動きが急におかしくなった。よく見るとフロントのタイヤが回っていない。さては、と下回りを覗くと、果たしてプロペラシャフトが折れていた。 |
 |
渓流を上りきったすぐ先に、昔この川を流していたと思われるU字溝が道路を横切っている。U字溝の下は浸食で削られ、50cmほどの段差となっている。通常の四駆なら登れる程度だが、フロントが駆動していない状態の110には少々厳しい段差なので、もう1台の110で牽引し、とりあえず、フロントだけを登らせた。
その状態で車の下に潜り、走れるように折れてぶら下がっているプロペラシャフトを取り外しにかかる。何しろ半分川の中での作業なので大変だ。しかも真っ暗な山の中である。
それに、さっきからぽつりぽつりと雨も降り始めた。
すべての作業が終わり、全車移動できる状態になった頃には皆一様に疲れ果てていた。 |
|
しかし、この先にまだ何があるか分からない。
この難所を越えるのにほとんど半日近くかかってしまっているのだ。もう一つこんな難所があれば、間違いなく夜が明けてしまうだろう。しかも110は二駆状態である。
幸い、小さな難所はいくつかあったものの、それほど時間をとられる所はなく、1102台はつながったまま、どうやら舗装された尾根道にたどり着くことができた。
時間は20時を回っている。
噂に聞いた通り、この加波山の廃道は非常な難所であった。
今回は仲間10台でのコンボイアタックだったが、間違っても単独では行きたくない場所である。
それでもまだ経験の浅いメンバーも含め、若干の被害は出たものの、全車自走で帰れる状態で終了できたことは幸いであった。
全員力を合わせて困難を乗り切るという体験ができたこともまた良い経験であったろう。
トライアングル参戦に向け、良い勉強をした一日であった。 |
|
| このページのトップへ | Trial Report目次へ |