もはや四駆野郎どもの福島名物となったこのイベントも、今年で6回目を数え、ますます盛況に開催された。
 今年はいつもの「泥んこ100m競争」も、「泥んこ障害物競走」と改名され、これまでとは比較にならないハードな展開となった。
 折しも台風の接近により危ぶまれていた天気も、2日目にはすっかりと晴れ渡り、雨上がりの澄んだ空気の中、絶景を眺めながら自然を満喫する2日間となった。
泥んこ障害物競走クラス規定
親方クラス:吸気系およびエンジンに改造を施した車輌(ナンバー無しでも可)。
横綱クラス:吸気系およびエンジン無改造車で排気量が2,901cc以上のディーゼルターボ車とガソリン2,500cc以上の車輌。
大関クラス:NAディーゼル全車及び排気量2,900cc以下のディーゼルターボ車と排気量が1,601cc以上のガソリンエンジンの車輌。
関脇クラス:排気量が1,600cc以下(ターボ車を含む)の全車輌。
 
 雨を心配した我が家の子供たちが作って持っていった20個もの「てるてる坊主」受付テントの軒下に鈴なりに飾ってくれた
 車検を待つ「泥んこ障害物競走」のエントリー車両たち。ジムニーからランクルまで、いずれ劣らぬ強者揃いです。今大会も6回目を迎え、エントラントの顔ぶれも知った顔がちらほらと見えるようになった
 ドラミの様子。エントラントは皆真剣な表情だ
 コースの最終調整のため、競技スタートまでしばしの時間があった。その時間を利用して、自分のライン取りを見極めようとコースを研究するエントラントたち。
 今回は、モーグルあり、バケツあり、ロックありの多彩な障害物競走。この大会ではこれまで見ることのなかった大岩の登場に、エントラントたちは、不安げな表情を隠せない
 まずは関脇クラス。いの一番に飛び出したのは、CTC伊藤。これまでマシントラブル等に悩まされ、なかなか入賞を果たせなかった彼だが、今回は気合いの入った走りを見せてくれた
 関脇クラス。大岩で前輪がはねられて横を向いてしまったジムニー。リーフの一本が見事に曲がってしまった。
 
 大関クラスが始まる頃、急に空が暗くなり、大粒の雨とともに濃霧が出現。コースは10m程度しか視界がきかなくなってしまった。
 意外に健闘したデリカ。悪天候の中、がんばってました
 大関クラス、CTC同士の対戦となってしまった菊池(JB33)と上田(J53)。お互い、昨年は3位と1位の入賞者だ
 CTC同士の対戦。菊池のJB33は、この回でショックを抜いてしまう。
 
 昨年、決勝を争った「おっぺけぺー」ことパイナップルレンジャーの菅野さんと、CTC上田が、再び決勝での対決。
 結果は、昨年のリベンジに燃えた「おっぺけぺー」さんに敗退、上田の大関クラス四連覇はならなかった。
 写真はライン取りをミスってスタックし、レスキューされる上田
 昨年の優勝車と準優勝車の対決。
 昨年のリベンジを狙う「おっぺけぺー」さんの気迫にCTC上田、あえなくスタックし惨敗を喫した。
 
 走り追えた後の下回り。右がJ53で、左がJB33だ。JB33は、ショックが1本抜けてしまい、翌朝、応急修理をすることとなった。
 夜半から朝にかけて強風が吹き荒れ、我が家でもタープが潰れかけていたが、日が昇ると一転して気持のよい天気となった。
 2日目は晴天の中、親方クラスのレースが繰り広げられた。
 親方クラスは、1日目には行われず、2日目のみの開催となったため、1日目に予定の合わなかったエントラントが大勢集合し、事実上の無差別クラスとなった。
 親方クラス。シーマのエンジンを積んでいるというジープ。パワーがありすぎたのか、車が横を向いてしまった。
 おなじみの、新潟より参加の金城さん。昨年、会場到着直前の事故により残念ながらリタイヤだったが、今年は車を新調しての参加。本来は大関クラスなのだが、1日目に間に合わず2日目からの参加となったため、やむなく親方クラスでの参戦となったのだが、意外や意外。なんと決勝まで勝ち進んでしまった。
 残念ながら決勝ではパジェロに敗れたものの(写真右)、内容はほぼ互角。誰もが予想しなかった結果に、本人が一番驚いていた。
 表彰式が始まる寸前、式を進行しようとしたオフィシャルが突然大声を上げた「みんな! あれを見ろ!」。
 振り向いた我々の目に映ったものは、なんとも不思議な虹だった。空に現れる通常のアーチ型の虹ではなく、雲に直に色が付いているため、雲の形の変化にあわせて刻一刻とその姿を変える。
 まるでオーロラのような(生で見たことはないが)幻想的な光景をバックに、表彰式が始まった。
 関脇クラス
   優勝:菊池浩一
   2位:五十嵐康裕 
   3位:伊藤秀憲
        (CTC) 
 関脇クラスでは、CTC伊藤が今回3位に初入賞した

 大関クラス
   優勝:おっぺけぺ
   2位:上田 隆(CTC) 
   3位:東館龍次郎
 大関クラスではパイナップル・レンジャーのおっぺけぺさんこと、菅野さんに敗れ、CTC上田は準優勝。4連覇はならなかった

 横綱クラス
   優勝:海老澤克也 
   2位:桝田 功 
   3位:樋口 剛
 親方クラス
   優勝:佐川幸一
   2位:金城宏始 
   3位:遠藤 学
 恒例のシャンパンシャワー
 
 今回、わがCTC会長山上のDiffender110がドレスアップ・カー・コンテストで四駆村賞を受賞した
 F3会場に現れたランボルギーニ・チーター。実車を見るのは初めてという人も多く、人目を引いていた

会 場 案 内

 会場となったのは福島県田村郡常葉(ときわ)町の桧山高原牧場。ここは、阿武隈高原の一角に位置する標高992mの桧山中腹にあり、広大な草地である。昨年から水道設備やトイレが完備され、このF3の他にも様々なイベント会場として使用されることが期待される。
 丘の上からは阿武隈高原を一望の下に見渡すことができ、丘の下には澄んだ水をたたえる池もある。キャンプ地となる丘には柔らかい下草が生い茂り、まさに天然のベッド。
 自然を満喫しながらオフロードを楽しむにはまたとない会場である。

 

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