港区麻布十番に、その店はあった。

離れたところからでもわかる、鯛の形に抜かれた木製の看板が目印の店。

創業明治42年という老舗。ここが「およげ!たいやき君」のモデルとなった浪花家総本店である。

いつも、満面の笑顔で僕たちを迎えてくれる「会長」神戸守一さん。
「会長」とのお喋りを楽しみに店を訪れる遠来の客も、後を絶たない。

店員の活気が、猛暑を吹き飛ばす。

老舗の看板を背負った「作品群」。その1つ1つにこだわりがある。

順番を待つ客の目を楽しませる鯛のオブジェ。
その木彫りのぬくもりは、まさに店のイメージを体現している。

甘い香りの染み込んだ手染めの暖簾。この奥に浪花家の心臓、厨房がある。

たいやきの「命」である餡子。
浪花家では全て北海道産の手選の小豆を使う。
厳選された素材は老舗のプライドでもある。

浪花家の四代目、神戸正守さん。
たいやきの味は伝統に裏打ちされた、彼の「感性」である。

使い込まれた鯛の鋳型が、火に焼かれる。
今日も店先にまで甘い香りが漂う。

常人には想像も及ばぬその食感。
貴方も口いっぱいに広がる幸せを、味わってみませんか?

- Back -