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一同を乗せた車は、次の目的地へ向かう。
この先には、小山薫堂が年に数回、心を癒すが場所があるという…。


清滝〜くれない茶屋


嵯峨野を過ぎ、
車1台通るのがやっとの暗く細いトンネルを抜けると、
はたしてそこには別世界が広がっていた。
観光地としてはあまり人に知られない秘境、清滝。
思わず息を呑むほどの一面の紅葉。
僕たちは谷へと下る道の途中で車を停めた。

さくさくと、赤いもみじのじゅうたんに覆われた細い石段を一段ずつ踏みしめて下りた先、せせらぎの音がすぐそばに聞こえるほど谷へと下ると、幻のくれない茶屋はその姿を現わす。

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窓の外、すぐ下には山あいを流れる一筋の清流。
風が谷の木々を揺らし、清流のせせらぎに紅葉の雨を降らしてゆく。

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白い割烹着姿で、背中を丸めた小柄なおばあちゃん。
ここへは景色はもちろん、おばあちゃんの人柄に触れたくて
駆け込み寺のように訪れる人が、あとを絶たない。

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僕たちはちょっぴり冷たい川風に吹かれながら、暖かい京都訛りのおばあちゃんの話に耳を傾けた。

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