台湾地震と外交関係

そういえば今朝方台湾でM7.6の地震があった。阪神大震災よりも規模が大きい。台中で発生し、首都台北でも今後被害が 拡大することが予想される。1時台湾全土で停電状態になったとも伝えられ、安全保障上も危険かな?と考えたのだが、お隣 の中国はいち早く援助を申し出たそうだ。善隣外交と言えばそれまでだが、こういう行動が両国関係によい影響を与えることは 間違いない。

そういえばトルコ大地震のときも、海を挟んだ隣国ギリシャが迅速に援助を申し出た。トルコとギリシャは以前からキプロス島 の領有を巡って争っている。軍事的な衝突もあったほど一時は加熱した。しかしこの対応、である。外交の舞台において、善意 に基づく行動が全ていい結果をもたらすわけではないし、国の利益、というものを考える外交官、もしくは政治家にとっては、そ れによってもたらされる結果を考慮しての行動なのかもしれない。しかし、現実に被害に遭った人への援助は偽者ではないし、 必ず気持ちは伝わるものである。

人間の善意というものは、共感能力(Sympathy)によるものが大きい。つまり、他人の痛みがわかる、ということである。普段あ れだけ自己中心的で、他人の利害など考えないように見える人間が、隣人の危機に遭って突然心を動かされる。R・ドーキンス の「利己的な遺伝子」では説明できない人間の複雑さがそこには見え隠れしているようだ。



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その後の報道によると、地震の規模はM7.6,建物約3万棟が倒壊。震源地は南投県集集鎮付近で、地震による被害は震源に近 い南投県や周辺の台中市などの台湾中部に集中。震央から約150km離れた台北市でも12階建てのビルなどが倒壊した。 死者・行方不明者は4800人を超えた。

中台関係は地震後もさほど進展していない。というよりは李登輝台湾総統の「独立国家」発言や、ごく最近の「統一には中国の民 主化が必須用件」などの発言により後退していると言ってよいかもしれない。
人間の感情をも上回る、外交関係というもののモンスター性がうかがえる。



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