河上イチローは酒鬼薔薇聖斗だった!?
甲第五号証
革マル派機関紙「解放」
第1525号(1998.6.29.) 第四面

神戸事件1周年
“死の沈黙”を決め込む知識人達の
混迷と思想的頽廃を突き破れ!
             真 田  由 一


 神戸小学生惨殺事件の容疑者として十四歳(当時)のA少年が警察権力
に不当に逮捕された昨九七年六月二十八日から一年になろうとしている。

 神戸事件の謀略的権力犯罪としての本質および背景を全社会的に暴露し
権力犯罪を糾弾する闘いへの広範な労働者・学生・市民・知識人の決起を
かちとってきたわが同盟にたいして、いま、米CIAの主導のもとに、そ
のテコ入れをうけた国家権力内謀略グループは、様ざまな挑発・破壊攻撃
を一気阿成にかけてきている。それは、わが革マル派にたいする国家権力
の直接的な弾圧としてのみならず、ブクロ=中核派や、CIAの日本にお
けるエージェントどもを使った攻撃としてもしかけられている。社会を騒
然とさせるかたちで次つぎと引き起こされている江戸川事件などの諸事件
は、その手口・背景からして、しかもわが同盟にたいして意図的な挑発が
かけられていることからしても、明らかにCIA主導の謀略グループが仕
組んでいるものにちがいない。そして、それらは、アメリカ帝国主義主導
のもとで、日本を「事実上の保護国」(カーター政権の国家安全保障担当大
統領補佐官であったブレジンスキー)にするための策動にほかならないの
だ。

 われわれは、神戸事件から一年後の今日の日本階級闘争の現状にふまえ
つつ、この事件の謀略性をさらに暴きだす闘いをおしすすめていかなけれ
ばならない。とりわけ、ブルジョア・マスコミを使った新たなキャンペー
ンのまえに萎縮し・死の沈黙をさめこんでいるジャーナリストや知識人た
ちにたいするイデオロギー闘争をも強化していかなければならない。その
ために、現代日本の知識人たちの思想的混迷の根拠をえぐりだしていく必
要もあろう。謀略的権力犯罪を暴きだす闘いをおしすすめるためにも、権
力情報に踊らされているマスコミ・知識人たちの “犯罪” を暴きだすイデ
オロギー闘争を、さらに強化しようではないか。


1 CIA主導の反転攻勢

挑発の意をむきだしにした新たな“挑戦状”

 わが同盟は、神戸事件の深奥においてア
メリカCIAが暗躍していることを、すで
に九八年一月から公然と暴露してきた。わ
れわれのこの暴露に狼狽した日本国家権力
は、このかんわが革マル派への強権的な弾
圧を矢継ぎ早にかけてきた。

 ブクロ=中核派の手配師である結柴誠一
を粉砕したことを口実とした練馬区内のマ
ンションにたいする不当捜索(一月七日、
十日)。神戸市内の病院からA少年の「供述
調書」などを「盗んだ」などという、まっ
たくデタラメな容疑をデッチあげてまで
の、わが同盟の六名の同志にたいする全国
指名手配という攻撃(四月七日)と、千葉
県浦安市のマンションにたいする不当捜索
(四月九日)。そしてわが解放社本社・支社
など全国七カ所にたいする不当捜索の強行
(四月十五日)。さらに、デジタル警察無線
をわが同盟が傍受していたことにたいする
階級的な焦りと憎悪に満ちた報復以外のな
にものでもないところの、十名の同志にた
いする「電気通信事業法違反」容疑をデッ
チあげての全国指名手配攻撃(五月二十
日)。

 それだけではない。神戸事件一周年をま
えにして、わが同盟がこの事件の真相を明
らかにし、また深層を問うために発刊した
『神戸事件の謎』および『うたもどき 涙
と笑い』(いずれも現代社会問題研究会編)。
これに対応して、神戸事件の真相を究明す
るために起ちあがっている団体にたいする
挑発がしかけられている。

 『神戸小学生惨殺事件の真相』などのパ
ンフレットを発行し、独自の立場からこの
事件の真相を暴きだしてきた「神戸事件の
真相を究明する会」にたいして、五月二十
九日と六月四日の二度にわたって、九六年
六月四日に神戸新聞社に送られてきた「第
二挑戦状」を彷彿とさせる赤い文字で書か
れた手紙が届いた、と同会が明らかにして
いる。


 五月二十九日に同会宛てに届けられた
手紙(「第一手紙」)では、赤い文字の英
文でヨハネ黙示録第十三章が引用され、
その末尾に「M.V.Project HONDA
Sigekuni」と記してあったという。そし
て、この英文のなかに、七十六個の数字と
アルファベットが散りはめられ、それを引
き抜いて日本語ワープロのシフトJISコ
ードに対応させると、その内容は「私は健
在だ次は東京で惨劇が起こるだろう」とい
うものであった。

 さらに六月四日に届いた手紙(「第二手
紙」)では、「第一手紙」で「ヒントを与え
ておいてやったのに江戸川の惨劇は防げな
かったじゃないか」などと、今度は、赤い
文字の日本語で書かれてあったという。末
尾には、「第一手紙」と同様の英文の署名が
記してあった。この手紙には、コインロッ
カーの鍵についているプラスチック製の番
号札(No.57と記載のもの)が同封されてい
た。ここでいう「江戸川の惨劇」とは、五
月三十一日に東京都江戸川区の江戸川で
――ついで新中川で――頭部などが切断さ
れた遺体(ポリ袋入り)の一部が浮かんで
いるのが発見されたのであったが、この事
件のことを指しているのはまちがいない。


 そして六月十二日には、またしても「真
相を究明する会」に「河上イチロー」の名
でEメールが届いた。その内容は、「M.V.
プロジェクトの本多繁邦という人物は、95
年11月にオウムのふりをして報道機関等に
内戦開始を宣言してきた人物です。それが
酒鬼薔薇なのでしょうか」というものであ
る、というのだ。

 この「河上イチロー」名のEメールを同
会に送り届けた徒輩の意図は、明々白々と
しているではないか。「本多繁邦」と「酒鬼
薔薇」とは“同一人物なのでしょうか”な
どという疑問形を使いながら、「本多繁邦」
は「酒鬼薔薇」の別名であると告知すると
いうことにほかならない。

 では、「M.V.プロジェクトの本多繁邦」
の名で、一九九五年の十一月に「オウムの
ふりをして報道機関に内戦開始を宣言」し
てきたというのは、なにを示唆しているの
か。

 それは、一九九五年十一月二十七日の神
田郵便局の消印で(今九八年の五月二十九
日に「真相を究明する会」に届いた手紙も
同じ神田郵便局の消印であった)「M.V.
Project HONDA Sigekuni」とい
う署名で宝島社に送られてきた封書をさす
のは明らかである。この封書には、新約聖
書「マタイ伝」の中の一文を抜粋し引用し
たものが英文で書かれてあり、その中に太
字でローマ字が挿入されていた、というの
である。このローマ字をとりだして並べる
と、「われわれは十一月三十日に戦争に突入
する。東京駅警戒せよ。破防法やるならや
ってみろ」という文章になるのであって、
まさしく「内戦宣言」であったわけなので
ある。


 しかも、宝島社に送られた「内戦宣言」
なるものは、実はもう一つある。すなわち、
九五年十二月四日の渋谷郵便局の消印で、
「環太平洋姫の子守り Master's
Voice Project Peter.E.Hoggers」
という署名で、二度めの封書が送られてき
た。そこでは、今度はアメリカの〈ポスト
モダン〉の文芸批評家フリデリック・ジェ
イムソン著の"The Ideologies of
Theory-Essays 1971-1986"(邦訳
「のちに生まれる者へ」)の一文を抜粋し引
用した英文がしたためられていた。そこに
挿入されている数字とアルファベットをJ
ISコードによる文字変換に対応させる
と、次のような内容になるものであったと
いう。

 「三十日に核燃料を狙ったテロが計画さ
れたが未遂に終わった。今度は東南アジア
でシグナルが上がることになるだろう」。

ところで、九五年十一月三十日には、実
際に茨城県東海村の動燃東海事業所から、
福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」
に向けてプルトニウム燃料が密かに搬送さ
れたといわれている(当時の新聞、テレビ
の報道)。このことからするならば、宝島社
に送られてきた「第一手紙」(九五年十一月
二十七日付消印の手紙)は、「核燃料を狙っ
たテロ」の“予告”であった、といえる。そ
して、「第二手紙」(九五年十二月四日消印
の手紙)は、十一月三十日に実際に、だが
あくまでも秘密裡におこなわれたプルトニ
ウムの搬送にたいして、この日本国家の“国
家機密”を事前に知ることのできる立場に
あり・かつそれを不快に思っているグルー
プが、「第一手紙」は決してイタズラなどで
はなく「テロ」をやろうと思えばできたこ
とをことさらに誇示するために送りつけた
ものである、と推論できる。(九五年十一月
三十日のプルトニウムの搬送は、事前には
マスコミにはまったく報道されていないの
だ。)

謀略続行の挑発的宣言

 それにしても、「本多繁邦」を名のる輩(と
そのグループ)の「内戦開始宣言」なるも
のにまつわる顛末を、今日このときに「究
明する会」に「河上イチロー」の名で告知
してきた徒輩の意図はなんなのか。その直
前に同会に送り届けられた二つの「手紙」
(怪文書)が、まさしく宝島社に送り届け
られた二つの「手紙」と同一の構造をもっ
ていることからして、「河上イチロー」を名
のる徒輩の意図は明白である。すなわち、
同会に送りつけた「第一手紙」(五月二十九
日着の手紙)で、「東京で惨劇がおこるだろ
う」と“予告”し、「第二手紙」(六月四日
着)で、実際におきた頭部などを切断した
事件を指して「(第一手紙で)ヒントを与え
ておいてやったのに江戸川の惨劇は防げな
かったじゃないか」という挑発的な文書を
送りつけたということは、この徒輩が五月
三十一日に発見された事件を事別に知って
いたことを誇示するためにほかならない。

 実際、六月十二日に「河上イチロー」の
署名で「究明する会」にEメールを送りつ
けた輩は、「本多繁邦」とそのグルーブの“存
在”を「酒鬼薔薇」と結びつけるかたちで
明るみに出すことによって、同会に送りつ
けられた「第一、第二手紙」が九五年に宝
島社に二つの手紙を送りつけた「本多繁邦」
とそのグループの“しわざ”であることを
明示してみせたのだ。もちろんそうするこ
とによって同時に、怪文書まがいのメール
をホームページで紹介している「河上イチ
ロー」こそが、九五年には「本多繁邦」を
名のって「内戦開始宣言」を発し、今日で
は、「本多」の名前で「究明する会」に挑発
的な“挑戦状”を送りつけた本人であるこ
とを示唆しているのである。


 要するに、「本多繁邦」=「河上イチロー」
を名のる徒輩(そのグループ)は、神戸事
件の謀略的権力犯罪としての真相を暴きだ
してきた「究明する会」にたいして、みず
からが「酒鬼畜磯」にほかならないことを
明示し・かつ「私は健在だ」(同会への「第
一手紙」)と宣言してみせることによって謀
略の暴露などは恐れていないことを殊更に
誇示するとともに、今後も数かずの謀略を
演出し強行することを挑戦的に宣言してい
るのである。今後もしかけるであろう数か
ずの謀略を暴きだせるものならやってみ
ろ、という挑発の意志をむきだしにして。

 実際、「究明する会」に送りつけられた「第
ニ手紙」の末尾には、「まだまだゲームは続
くヒントは小岩駅だ」という予告めいた
一文があった。そして、事実、〈六月十日〉
に「小岩駅」に関係した“事件”があいつ
いで発生したのだ。


 その一つは、五月三十一日に江戸川で首
なしのバラバラ遺体が発見された事件で、
殺人容疑ではなく何故か「死体遺棄」容疑
で指名手配されていたフィリピン人の男性
が小岩署に逮捕されたことである。そして
二つめは、JR総武線の小岩駅・新小岩駅
間で、千葉発三鷹行き電車の八両目の車繭
の配電盤から火花が飛んで、座席に座って
いた女子学生が火傷を負ったとされる事件
であった。しかも、この事故の直後、小岩
駅の構内アナウンスでは「爆発物が発見さ
れた」と放送されたのだ。

 また同時に、同じ六月十日に、『噂の真相』
七月号で暴露された「調七」(警視庁公安第
一課調査第七担当の略称であり、「チヨダ」
直轄の警視庁内の裏部隊)の存在個所の最
寄り訳たるJR新橋駅から東海道線にのり
込んできた男が、同じ車輪に乗っていた全
学連の学生の周辺で――昨九七年六月五日
に解放社本社前で「生首、バラバラ、デス
バイハンギング」などと叫んだ男と同様に
――次のようなことを絶叫した。「警察は盗
聴・盗撮・張り込み、あらゆる電波を使っ
て組織犯罪をおこなっている……オウムの
事件も氷山の一角なんだ……警察も一瞬で
ガレキの山になる……」と。〔この六月十日
の一連の事件にかんしては、第三面論文を
参照。〕


“総参謀”レスラー配下の謀略

 果たせるかな、「河上イチロー」のホーム
ページを開いてみるならば、“彼”がCIA
の日本におけるスポークスマンであることが
歴然となるのだ。

 たとえば、こうである。

 [1]「日本民間団体の情報組織革マル派
  ――この頃目で、デジタル警察無線を
  傍受してきたわが同盟の傍受・解析体
  制などが臆測まじりで明らかにされて
  いる。

 [2]「警視庁特殊急襲部隊(SAT)――
  警視庁第六機動隊や大阪府警、千葉県
  警などの機動隊のテロ対策部隊の任務
  などの暴露。

 [3]「Nシステム大日本監視網」――自動
  車ナンバー自動読みとりシステムが、
  警備公安警察の情報収集に利用されて
  いることにかんする暴露。

 [4]「『掲示板殺死の朝日薔薇』問題」、「『警
  察に媚び売り』読売新聞」――マスコ
  ミの報道姿勢にたいする批判。


 これらのホームページの内容は、「河上イ
チロー」を名のる輩の素性をあからさまに
するものではないか。なぜならそれは、従
来の国家対国家の図式が崩れ、国の枠を超
え国境のないところからもたらされる「脅
威」にたいして、アメリカの国防総省がい
かに対応すべきか、ということをまとめた
「米国防科学委員会」の研究報告=「超国
家的脅威に対する国防総省の対応」の内容
と基本的に同じ性格のものなのだからであ
る。

 〔この「報告」では、九三年の世界貿易
 センター爆破や九五年の東京の地下鉄サ
 リン事件を例にあげて、これらの事件に
 国防総省が機敏に対応するために、「全地
 球的情報システム」の整備が必要である
 ことが強調されている。また、この情報
 システムは、「ボトムアップ方式によって
 大量のデータを集め、各種の国際情報源
 を利用し、異なる組織が収集した情報を
 分け合い、分析する一肋とするものだ」
 ともいわれている。〕


 アメリカ帝国主義の「二十一世紀の軍優
越性」(九五年の国防科学委報告)を確保す
るために、その指針を明確にしはじめた米
国防総省。この国防総省の二十一世紀を展
望した「超国家的脅威」にたいする「戦術」
を補完するために、CIAが世界各国でも
ろもろの事件をマッチポンブ的に起こして
いるのだ。アメリカ帝国主義権力者の危機
意識は、次の一文に象徴されている。「東
京の地下鉄サリン事件などの事件を列挙し
て〕これらの事件は、アメリカがもはや聖
域ではなく、諸外国と同様に脆弱であるこ
とを内外に示した。」

 これらのことからするならば、CIAの
日本における“総参謀”が、「酒鬼薔薇」事
件を演出したロバート・レスラーであると
推断できるではないか。


 神戸児童連続殺傷事件の分析をめぐっ
て、ブルジョア・ジャーナリズムや評論家
や知識人の多くが権力情報に踊らされて完
全にとち狂った判断をおこない、「A少年=
犯人」説を集中豪雨的に流しつづけたにも
かかわらず、唯一、わが同盟は神戸事件が
謀略であることを断固として暴露し、しか
もこの事件の暗部でCIAが暗躍している
ことをも今年のはじめから敢然と暴きだし
てきたのであった。このわれわれの分析推
論にもとつく的確かつ明断な判断を基礎と
した深層の暴露に焦燥感を募らせた日本国
家権力とCIA、彼らの意を体して対抗的
に流されはじめたのが、「真犯人=フリーメ

ーソン」といったたぐいのインチキなキャ
ンペーン(有賀裕士著『悪魔の生贄殺人』)
であり、さらに権力の走狗たるブクロ=中
核派の「〔神戸事件は〕中学生がやってもお
かしくない」(「前進」第一八六四号)とい
う抱腹絶倒の絶叫にほかならない。そして、
謀略暴露の闘いにたいする挑発の意をむき
だしにしたCIAが開始したものが、「究明
する会」にたいする「第一、第二手紙」と
いう形での“挑戦状”の送付であり、CI
A配下の謀略部隊の存在(その一端)を誇
示するために送られてきたEメールにほか
ならない。


(以下略 立花隆とかを批判している)
 
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