河上イチローは酒鬼薔薇聖斗だった!?
page 5

簡単に事実誤認部分への反論
その2

 彼らの主張のうち、明らかな間違いや矛盾のある部分を指摘しておきたい。まあ、こんなことはいわずもがなでよくおわかりいただいていると思うが、私のページはかなり膨大なので、見のがしている人もいるかもしれない。また、彼らもこのページはチェックしていると思う。なお、会と革マルの記述を比較すれば、会の記事のなかの無署名記事は(少なくとも一つは)革マルの人間が書いたものと断定できよう。7月1日記。



1:本多繁邦からの挑戦状について

 そして六月十二日には、またしても「真相を究明する会」に「河上イチロー」の名でEメールが届いた。その内容は、「M.V.プロジェクトの本多繁邦という人物は、95年11月にオウムのふりをして報道機関等に内戦開始を宣言してきた人物です。それが酒鬼薔薇なのでしょうか」というものである、というのだ。

 この「河上イチロー」名のEメールを同会に送り届けた徒輩の意図は、明々白々としているではないか。「本多繁邦」と「酒鬼薔薇」とは“同一人物なのでしょうか”などという疑問形を使いながら、「本多繁邦」は「酒鬼薔薇」の別名であると告知するということにほかならない。[CIA主導の反転攻勢]

 私の主張は明々白々である。「本多繁邦」=「酒鬼薔薇」なの?なんか違うんじゃない?というつもりだったのだ。もし本多が真犯人なら、なぜ酒鬼薔薇名をあの事件でのみ使ったのかという謎が残るからである。

 それは、一九九五年十一月二十七日の神田郵便局の消印で(今九八年の五月二十九日に「真相を究明する会」に届いた手紙も同じ神田郵便局の消印であった)「M.V. Project HONDA Sigekuni」という署名で宝島社に送られてきた封書をさすのは明らかである。[CIA主導の反転攻勢]

 私は、その手紙が宝島社に送られていたというような話は聞いていない。私の反論1参照。

   しかも、宝島社に送られた「内戦宣言」 なるものは、実はもう一つある。……[CIA主導の反転攻勢]

 ああ、そうなんですか。知らなかった。彼らのほうがずっと詳しいようです。この2通目がJISコード変換対応暗号だったというのなら、会や革マルの人がすぐにこの複雑な暗号を解読してしまったというのも納得できる。だが、しかし、それならばなぜ過去の2通の「オウム関連本多挑戦状」について、私が指摘する以前に述べなかったのはなぜかという疑問が残る。「以前にもこういう挑戦状を送ってきていた奴らだ」という傍証にもなって、彼らの説は強化されるはずなのに、なぜか当初、これらの事実は隠されていた。

 いずれにしろ、本多については彼らのほうがずっと詳しい。


2:本多が「元オウム信者」とはどこに?

 五、ところで、95年11月の時点で「HONDA Sigekuni」が「元オウム信者」を名のっていたということは、彼らが95年3月の地下鉄サリン事件と警察庁長官の銃撃事件などでも暗躍しており、そして同年6月の麻原の逮捕をもって現実的にオウム教団の解体作業を終えオウム教団から飛びだしたことを、示唆しているといえる。そして「M.V.Project」というコード名は、彼らが新たな暗躍を開始したことを通告するという意味さえもっているにちがいない。[第二の怪文書]

 挑戦状などを見る限り、「本多」が「元オウム信者」を名乗っていたという事実は存在しないはず。

 二度の挑戦状の内容を、彼らの文章から引用すると、

「われわれは十一月三十日に戦争に突入する。東京駅警戒せよ。破防法やるならやってみろ」
「三十日に核燃料を狙ったテロが計画されたが未遂に終わった。今度は東南アジアでシグナルが上がることになるだろう」

 ということだが、これは「元オウム」とは読めない。私は「オウムのふりをして」と書いたが、これがいつのまにか「元オウム」に化けたのか?いずれにしろ、彼らが「元オウム」と断言するということは、これらの怪文書以外の情報を何か持っているのか、あるいは早とちりということであろう。


3:タイミングがいい?

  他方、江戸川事件で指名手配されていたフィリピン人男性が「死体遺棄」容疑で逮捕された(6月10日)ことを見届けるかのように、その二日後の6月12日に、今度は「河上イチロー」が先のEメールを当会に発信してきたのである。[第二の怪文書]

 「河上イチロー」を名乗る者は、今日この時に、何のためにこのようなEメールを発信したのか?[姿を現わしたCIAの新たな挑発に警鐘を乱打せよ!]

 じゃあ、いつメールを発信すればいいんだ? 彼らのページを見たのがたまたま12日で、さっそくメールを送った、というだけの話である。こじつけもはなはだしい。もし私が関係者なら、逮捕当日に送るね。


4:Der Angriff

 九六年六月に「Der Angriff (攻撃)」というぺージを開設した 「河上イチロー」のホームページ には、「オウム関連情報」「Nシス テムなどの警察情報」から「紀宮 の結婚」にいたるまで膨大なアン グラ情報が蓄えられている。 [姿を現わしたCIAの新たな挑発に警鐘を乱打せよ!]

 細かい話ですが、96年6月の段階ではこういうタイトルではありませんでした。Der Angriffの名称になったのは97年10月です。

 それにしても、アングラ情報「紀宮殿下の結婚」とあるが、私は殿下の結婚よりそれ以外の論文やプロフィールに興味があるのだということは、きちんとページを読めばわかるだろう。それに、これだけ「公開情報」を集めていても「アングラ情報」なのだろうか?


5:民間組織

 なかでも特筆するべきことは、 「軍事情報」の項目のなかの「民間団体の情報組織」では、わが革マル派を筆頭にして創価学会、日本共産党などをあげつつ、革マル派の「対公安情報集約センター」 (こんなものは、わが同盟には存在しないが)を説明していることである。そしてわが同盟が警察のデジタル暗号無線を傍受していたことにかんしては、明らかに一般的な知識を超える内容を展開しつつ「傍受は簡単だ」と力説しているのが「河上イチロー」なのである。 [姿を現わしたCIAの新たな挑発に警鐘を乱打せよ!]

 軍事情報ではなく、「スパイ組織」ページ。でも、見てもらったらわかるとおり、「創価学会、日本共産党」については、まだちゃんとした内容になっていない。むしろ、なぜかここには書かれていないオウムのCHSについて詳しいのだが、なぜ彼らは無視したのだろうか。

「明らかに一般的な知識を超える内容を展開しつつ」とあるが、これが私こと河上イチローの知識でないことは、「明らか」である。というのも、この「革マルと警察無線」ページ全編、「掲示板ログより」と明記してあるからね。実際、掲示板過去ログを検索してもらえば、私自身の集めた情報はこの1ページに関していえば皆無であるということがはっきりする。実際には、「ラジオライフ」愛読者など、その道の専門的趣味を有する皆さんの「一般的な知識を超える」データが集まっただけだということ。マニアにとっては「傍受は簡単」かもしれないし、そうかもしれない。

 一ついえるのは、「私が傍受することは不可能」ということです。革マルにもマニアにもかないません。


6:GPS

 彼はさらに無線の秘話装置についてアメリカ軍の「GPS(全地球位置把握システム)」に使用されている「スベクトラム拡散変調」 装置を詳しく紹介している。 [姿を現わしたCIAの新たな挑発に警鐘を乱打せよ!]

 彼らの論旨によると、「こういうものを推進したがっているアメリカの手先」ということらしいのだが。

 まず、このGPSに関して掲示板に投稿された内容について、私は技術的な部分がさっぱりわからない。正直言って。困ったもんだ。掲示板情報については、ほかのページでもこういうことがよくある。

 そして、これが大事なところだが、私はこういう「監視装置」だの「把握システム」は大っ嫌いだということは、読者の皆さんは重々承知されていることと思う。しかも、私の主義主張は「打倒!鬼畜米英」だということも、これまた有名な話。というわけで、彼らの論拠はどうもよくわからないというのが正直なところ。


7:外国人????

 実際たとえば、「河上イチロー」のホームページでは、つぎのような奇妙な日本語がでてくる。「政治的構図の伝記は私達の悪漢ギャラリー』でそれぞれリストされている」と。「伝記」とは何か? 「biography」を資料と訳せずに「伝記」と誤訳したことは歴然としている。さらに「〔地下鉄サリン事件は〕東京で生きることが危険となった年の、単に最も最近の
事件である」と。「just latest event」の、「just」はここでは「まさに」と訳すべきであって「単に」という訳では日本語にならないのだ。この類の珍訳は枚挙にいとまがないほどであって、「河上イチロー」が英字情報を日本語に翻訳してホームページに載せている外国人であることは、明らかではないか。 [姿を現わしたCIAの新たな挑発に警鐘を乱打せよ!]

 “「河上イチロー」が英字情報を日本語に翻訳してホームページに載せている”という部分は、まさにそのとおりである。彼らが誤訳を指摘してくださった部分(ありがとうございます、マジで)は、その解説にも明記してあるとおり、元Japan Times Weeklyなどの英字新聞記者が、退社後、独自に作っていた"Archipelago"という英文ホームページを、河上が「勝手に訳して再現」させたページだからだ。だから、ここが「英文からの訳」であることは言を待たない。

 例のページは、「翻訳アダプタII」という翻訳ソフトを使って訳した。こいつがまたバカ(笑)。justもbiographyも、そのソフトの訳をそのまま流用した結果である。「この類の珍訳は枚挙にいとまがないほどであって」というのもまたそのとおり。すみません。これは私の英文和訳能力のなさを示すものだ。

 しかし、それがなぜ「河上=外国人」の論拠となるのか? 「単に(orまさに。笑)英語の苦手な日本人」という可能性が、なぜ簡単に排除できるのか? 私にはずいぶん疑問だった。

 しかし、彼らの文章を読んで、ああ、彼らの言わんとすることが大体わかりました。彼らはこう言いたいのでしょう。「イシャはどこだ」……悪質な冗談はやめてください。河上の命がかかっているかもしれないのですよ。((C)つげ義春「ネジ式」)

 なんていう古典的ギャグはおいといて(ガイジンにこういうギャグがとばせるか?笑い。)まず大前提として、彼らは「酒鬼薔薇はよく日本語を知らない外国人」だから「挑戦状の文章は、母国語(英語?)で考えて、それを日本語に訳したものなのだ」という主張を展開している(安倍弁護士談話)。戸田清・長崎大学助教授は「「殺死」は台湾の中国語」と述べている。なるほど。

 ということは、酒鬼薔薇=河上イチローとすれば、「河上は、ふだん英語で考えていて、それを下手な日本語に訳しているガイジン(しかも英語は不得意で台湾語に通じている)でなければならない」ということになる。なるほど。

 そこで彼らは、私の「英文翻訳資料の下手な訳」が、河上ページ全般にわたって展開されているもの、と解釈できるような誇張的文章を連ねて、「河上ガイジン説」を補強しようとしたわけである。

 まあ、私のページとか、この反論文を読んでください。これが「下手な英文和訳」ですか? ついでに言えば、会ったことのある皆さん、私は日本語のたどたどしいガイジン(アジア系含めて)ですか?

 この論で行けば、むしろ、「警鐘を乱打せよ」というような文章を平気で書くような人のほうが「ガイジン」に思えてならない。比喩的に使う場合、警鐘は鳴らすものであって、乱打するというなら実際のカネを打ち鳴らしまくることになってしまい、おかしい。今、早稲田鶴巻町は「警鐘」が鳴り響いて、さぞやうるさいことであろう(笑)。

 厳密に言えば、「特筆するべきことは」「任務とするべきことが」はいずれも「すべき」が正しい(まあ通用するけど)。ついでに「すべての皆さん!」も日本語的じゃないよな(笑)。革マルじゃあ日用語かもしれないけれど。


8:対米嫌悪

 「危機管理」の名のもとに強権的な支配体制をうちたてるためになされる意図的な社会不安の醸成、すなわち、アメリカ権力者がすでに八〇年代に推進してきた「フレンドリー・ファシズム(笑顔のファシズム)」の手法があからさまに日本社会にも貫徹されつつある事態[姿を現わしたCIAの新たな挑発に警鐘を乱打せよ!]

 明らかにCIA主導の謀略グループが仕組んでいるものにちがいない。そして、それらは、アメリカ帝国主義主導のもとで、日本を「事実上の保護国」(カーター政権の国家安全保障担当大統領補佐官であったブレジンスキー)にするための策動にほかならないのだ。[CIA主導の反転攻勢]

 「鬼畜米英大っ嫌い」「監視・管理大っ嫌い」「日本はアメリカの属国状態から独立しろ!」と訴え続けてきたのが河上イチローなのであることは、もはや「ネット界(の一部)の常識」というべきであろう。実際、大和維新塾発行の「石笛」という機関誌の現在発売中の号(7月頭現在)を参照してほしい。いかに私がアメリカの影響を日本から除きたいと思っているかが一目瞭然ではないか(ちなみに、「石笛」は、「高田馬場の芳林堂書店」では、「解放」の置いてある棚の右斜め下方に面出しで並べられているそうなので、早稲田鶴巻町の人は買って読むように)。

 ついでにいうと、ブレジンスキーは私が勝手に「敵」と見なしている一人である。

 革マルは、本来味方として利用すべき人間を勝手に敵としてしまったのではないか、と思う。これは戦略上の大きなミスにほかならない。


9:どこが悪いの?

[1]「日本民間団体の情報組織革マル派」――この頃目で、デジタル警察無線を傍受してきたわが同盟の傍受・解析体制などが臆測まじりで明らかにされている。

[2]「警視庁特殊急襲部隊(SAT)――警視庁第六機動隊や大阪府警、千葉県警などの機動隊のテロ対策部隊の任務などの暴露。

[3]「Nシステム大日本監視網」――自動車ナンバー自動読みとりシステムが、警備公安警察の情報収集に利用されていることにかんする暴露。

[4]「『掲示板殺死の朝日薔薇』問題」、「『警察に媚び売り』読売新聞」――マスコミの報道姿勢にたいする批判。

 これらのホームページの内容は、「河上イチロー」を名のる輩の素性をあからさまにするものではないか。なぜならそれは、従来の国家対国家の図式が崩れ、国の枠を超え国境のないところからもたらされる「脅威」にたいして、アメリカの国防総省がいかに対応すべきか、ということをまとめた「米国防科学委員会」の研究報告=「超国家的脅威に対する国防総省の対応」の内容と基本的に同じ性格のものなのだからである。[姿を現わしたCIAの新たな挑発に警鐘を乱打せよ!]

 これのどこがいけないのか。たしかに公安警察あたりなら嫌がりそうな内容ばかりがピックアップされているのだが、これがCIAと結びつく理由は、頭の悪い「ガイジン」の私(笑)にはわからない。

 大体、朝日の掲示板つぶしや讀賣の「元共産党である社長」を批判したらCIAなのか? Nシステムを批判する週刊プレイボーイはCIAなのか? SATの公開情報をまとめたらCIAなのか? 革マルの話題を載せているラジオライフや噂の真相はCIAなのか?

 かてて加えて、アメリカの対テロ部隊を紹介しようとしたり、現在の日本の諜報・情報機関がCIAによって戦前の体制を維持したものだと暴いていたり、これからの予定としてCIAやFBIの違法調査を暴いてやろうとしている河上ページが、どう転んだらCIAの主張に沿ったものになるというのか?

 それどころか、彼らは一つの事実を隠している。『第4集』には後藤昌次郎弁護士の5・24集会の発言が収録されているが、ここには、河上ページでも大々的に取り上げている菅生事件・松川事件の実例が掲載されているのである。ということは、後藤弁護士はCIAなのか?


10:Mac

 さらにこの怪文書の英文は、第二犯行声明の作成に使われたと目されるアップル社製コンピュータ・マッキントッシュの文字であることも判明した。[「酒鬼薔薇聖斗 健在」]

 私は「WinDTP屋」である。マックはまったく使っていない。河上ページの中で、マッキントッシュ形式のファイルがあるかどうか、調べてもらえればわかることである。


 とりあえず、今回はこれまで。実際に河上ページを見てもらえば、彼らの記事の誤り(あるいは誤解)は一目瞭然なのだが、でも「活動家」の多くはインターネットを活用してないだろうからなあ(ため息)。活字媒体で攻撃されたら、反論すらできないよ。

 なお、ほかにやりたいことがいろいろあるので(仕事もあるし^^;)、この問題については、何か新展開があったときだけ対応することにしたい。立証義務は誹謗中傷を始めた会・革マルのほうにあるのだし。

#こうなると次はCIA暴露ページだな。革マルの人も情報源として利用していいよ(笑)。

 
[河上イチローは酒鬼薔薇聖斗だった!?]
<前のページ 次のページ>
 

[Making of Der Angriff]
[アレクサンドリア図書館]
[Der Angriff総合入り口][Der Angriff 掲示板][Taboo!Japan]
Copyright (C) KAWAKAMI Ichiro,1998 all rights reserved