| 神戸事件の真相を究明する会の「神戸小学生連続殺傷事件の真相」というページでは、あの「A少年は酒鬼薔薇聖斗・真犯人ではない」と主張している。私は、酒鬼薔薇冤罪説そのものについては、一考してもいい説であろうとは思っている。また、事件に対する疑問を提示すること自体は、表現の自由から考えても、絶対にその機会が与えられてもいいと考えている。このことは、私がこれまでウェブページ内で口を酸っぱくして述べてきたところである。
神戸事件の真相を究明する会さて、この「真相を究明する会」(以下、会と略す)には、「酒鬼薔薇聖斗 健在」────赤刷りのメッセージが当会宛に郵送される!という事件があった、とページに記載されている。それは、酒鬼薔薇聖斗が少年Aではなく、犯行予告の挑戦状を送りつけてきたというものだった。 ところが、その挑戦状の差出人は「M.V, Project HONDA Sigekuni」であり、聖書の英文の中に暗号の形で「私は健在だ次は東伽で惨劇がおこるだろう」という文句が記されていたというのである。 たまたまそのしばらく前に、私はJapan Times Weeklyの元記者らが作っていたがいまはもうない英文ウェブサイト"Archipelago"を翻訳・掲載していた。その記事の中に、「M.V.Project HONDA Sigekuni」という人物からの怪文書が記載されていたのを覚えていたのである。そこで、私は例の会にメールを送った。以下、全文そのままである。 |
|
From: 河上イチロー <aasasaa@baynet.or.jp> To: <gakusou-sha@pop07.odn.ne.jp> Date: Fri, 12 Jun 1998 01:38:11 +0900 Subject: 本多繁邦からの手紙について はじめまして。「酒鬼薔薇」のページの更新を見ました。
M.V.プロジェクトの本多繁邦という人物は、95年11月にオウムのふりをして
これに関する記事は私の以下のページ内で紹介してあります。 なお、このメールはホームページで紹介しないでください。
----- |
|
ホームページで紹介するなといったのは、この会は出版業務を行っているから、勝手に使われては困ると思ったからであって、他意はない。 なお、ページの関連部分を全文引用しておく。あとの参照の便宜を図って、一部太字・青字で強調しておく。 |
マタイの福音書「破防法」、つまり破壊活動防止法の緊急認可に対する反応の中で、1995年11月の終わりに、暗号化されたテロリストからの脅迫が二つ、東京都庁、警視庁、いくつかの報道機関に送られた。それには、M.V.プロジェクト、つまり「マスターの声プロジェクト」の本多繁邦(Honda Sigekuni)とサインされていた。本多繁邦は明らかに偽名であって、三島由紀夫の最後の四部作『豊饒の海』のナレーター的登場人物である。この四部作のテーマは輪廻転生、オウム事件にはぴったりのテーマである。 M.V.は、オウムの裏武闘派のマハーヤーナ・ヴァジラヤーナを意味するのかもしれない(ヴァジラヤーナは「雷電の乗り物」を意味する)。 11月30日の最初の脅迫は、マタイの福音書のゲッセマネの夜の記述に基づき、東京都庁に「地震ドリル」を注文するよう、充分深刻に受けとられた。その朝、あらゆる東京都職員は公的輸送機関を使わず、徒歩または自転車で職場に向かった。消防士の大集会が北区で召集され、天皇は皇居ではなくそこにいた。 マタイの福音書26-75に戦略的に挿入されたのは、日本語で「ワレワレハジュウイチガクサンジュウニチニセンソウニトツニュウスル トウキョウエキケイカイセヨ ハボウホウヤルナラヤッテミロ」であった。これは、「我々は11月30日に戦争に突入する。東京駅警戒せよ。破防法やるならやってみろ」である。 もちろん、11月は国会に対する軍事蜂起と、皇居への毒ガス空中散布の月と考えられていた。そのための警戒が整えられた。警視庁は慎重に東京駅から見えないところにとどまった。メッセージに伴う問題は、脅迫が東京駅に対するものか東京の駅に対するものかわからなかったこと、あるいは攻撃が30日にあるのか、その日がテロリスト作戦行動の開始日として特定されたのかはっきりしていなかったことである。 脅迫が埋め込まれた聖書の記述も、メッセージの一部だった。教団の前広報部長上祐史浩の名前が師を裏切ったユダと置き換えられていた。加えて、マタイの福音書は、四福音書のなかで最も信仰心に篤く、反ユダヤ教的であり、アメリカの福音主義右翼のあいだで好まれるものである。 この注記は、東京スポーツ、宝島30、週刊ジャパンタイムスで発行された。 |
|
ところで、このときすでに「本多」氏はさらに挑戦状を送りつけていたという。それが第2の怪文書 「バラバラ殺人事件」の犯行声明が当会宛に郵送される。のページに記載されている内容ということだ。 そして、同ページには以下のように私のメールが紹介されている。事実と相反するところを青文字・太字で強調することにしたい。 |
|
2 他方、6月12日に、「河上イチロー」と名のる人物から当会にEメールが送信されてきた。このEメールによれば、二度にわたって当会を挑発する怪文書を送ってきた「HONDA Sigekuni」は「本多繁邦」と書き、1995年11月と同12月の二度にわたって「元オウム信者」を名のって「宝島社」に「テロ予告」を出したことがある、とのことである。 5 ところで、95年11月の時点で「HONDA Sigekuni」が「元オウム信者」を名のっていたということは、彼らが95年3月の地下鉄サリン事件と警察庁長官の銃撃事件などでも暗躍しており、そして同年6月の麻原の逮捕をもって現実的にオウム教団の解体作業を終えオウム教団から飛びだしたことを、示唆しているといえる。そして「M.V.Project」というコード名は、彼らが新たな暗躍を開始したことを通告するという意味さえもっているにちがいない。 他方、江戸川事件で指名手配されたフィリピン人男性が「死体遺棄」容疑で逮捕された(6月10日)ことを見届けるかのように、その二日後の6月12日に、今度は「河上イチロー」が先のEメールを当会に発信してきたのである。この「河上イチロー」は「酒鬼薔薇聖斗」から「警察のSAT」や「Nシステム」さらに「紀宮の結婚」にいたるまでの膨大な地下情報をホームページに蓄えている。これらのことからすると、「元オウム信者」としての、あるいは「酒鬼薔薇聖斗」としての「HONDA Sigekuni」の「オモテの顔」がすなわち「河上イチロー」であると考えられる。おそらく「M.V.Project」(「M.V.」とは「Master's Voice」の略という)の情報担当という役割をはたすのが、この「河上イチロー」なのであろう。そして、彼は元FBI捜査官ロバート・レスラーの日本における右腕=翻訳グループなのであろう。 |
|
では、この記述に対するコメントを。この記事の筆者は事実認知力によほど欠陥があるらしい。 0)最初に断っておくが、この引用は私が書いた記事ではなく、Japan Times Weeklyの元記者(シマツ氏?)が書いたものである。 1)同12月の二度にわたって……11月末に2通、と書いている。 2)「元オウム信者」を名のって……元オウム信者を名乗ったとは一言も書いていない。大体、脱会した信者だとか、そのふりをしたテロリストだとか、そういう推理すら書いていないのである。 3)「宝島社」に……「東京都庁、警視庁、いくつかの報道機関」に送られたものである。宝島30に載ったのはこの引用された文章(の日本語原文)である。 4)下線部、私のページの内容について。どうも主旨が違う。紀宮殿下のファンページは「地下情報」なのか?不敬の極みである。酒鬼薔薇情報も、その表現の自由について論じただけであって、しかもその情報は掲示板に書き込まれた情報しかない。警察のSATについても、公開情報以上のものはないのである。 5)しかるに、私が本多繁邦の手先で、「元FBI捜査官ロバート・レスラーの日本における右腕=翻訳グループ」とは!私は個人だが、「グループ」なのか? そもそもロバート・レスラーって誰?で、彼の右腕として何を訳したのだ?もはや意味不明の一語に尽きる。
一つだけ言わせてほしい。かの会の文章は、ものすごく失礼ではないか?情報提供しろというから情報提供したのだ。それを、まさに恩を仇で返し、しかも彼ら自身が最も忌むところであるはずの「冤罪」「無責任な犯罪者扱い」を、突然私に対して仕掛けてきたのだ。いったい、どういうことなのだ?私は当惑せざるをえない。 |
| [河上イチローは酒鬼薔薇聖斗だった!?] <前のページ 次のページ> |
|
[Making of Der Angriff] |