カンヌ映画祭に上映された映画Hiner SALEEM監督の『KILOMETRE ZERO』


クルディスタン日本語ニュースより:
第58回カンヌ国際映画祭はパルムドールにベルギーの「ザ・チャイルド」を選出して21日閉幕しました。受賞はしませんでしたが,クルド人映画監督がフセイン時代のイラクを描いた映画が参加していました。
Hiner SALEEM監督の『KILOMETRE ZERO』です。

第58回カンヌ国際映画祭はパルムドールにベルギーの「ザ・チャイルド」を選出して21日閉幕しました。受賞はしませんでしたが,クルド人映画監督がフセイン時代のイラクを描いた映画が参加していました。
Hiner SALEEM監督の『KILOMETRE ZERO』です。フランスとクルディスタンTVの合作のようです。

http://www.festival-cannes.fr/films/fiche_film.php?langue=6002&id_film=4280978
KILOMETRE ZERO
directed by Hiner SALEEM FRANCE
2005

http://www.dailystar.com.lb/article.asp?edition_id=10&categ_id=4&article_id=15221
Kurdish tragicomedy premieres at Cannes
'Kilometre Zero' portrays a conscript's perspective of the nightmare world of Saddam Hussein

http://www.kurdishmedia.com/reports.asp?id=2629
The way of the Kurd

昨年度のゴバディ監督は諧謔,低徊調でしたけれど,このKilometre Zeroはかなりハードで直截な内容です。サダム・フセインのイラン・イラク戦争時代に強制的に徴兵されたクルド人兵士Akoを描いています。1988年のことですのでアンファール作戦も出てきます。
同僚の兵士の遺体を送還する旅に,アラブ系の運転手と同行しますが,その運転手が反クルド感情を持っていて,彼とのやりとりにクルドーアラブ間の民族対立の感情が描かれるようです。
Hiner SALEEM監督は1964年生まれ,17のときにフセインから逃れてシリア経由でフランスの亡命しているそうです。Long Live the Bride...And the Liberation of Kurdistan (1997), Beyond Dreams (1999) and Vodka Lemon (2003)の3作をこれまで制作しています。Vodka Lemonはベニス映画祭でSan Marco賞を受賞しています。ソビエト時代のアルメニアのクルド人を描いているそうで,アルメニアとトルコの間にはご承知のように1915年の虐殺問題という「歴史問題」がありますから,これも非常に微妙なテーマですね。

写真の中央がSALEEM監督,左右は主演俳優さんです



映画の末尾には,2003年4月9日に バグダッドが落ちたとき,パリにいるAko と妻Salma が、「我々は自由です、我々は......自由です。」と叫ぶというシーンがでてきます。このあたりフランス,あるいは日本を含めた先進国の進歩的論壇ではどういう扱いを受けるでしょうか。ただし,上のfestival-cannesの記事のインタビューでは「私は Ako を平和主義者と解釈しました。 実際、私自身は戦争に対しています。」と発言してます。

この映画ははたして日本での上映はあるでしょうか。注目しています。

Posted: 日 - 5 22, 2005 at 10:40 åflå„      


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