シリア関連必読文献


クルディスタン日本語ニュースより:
シリアが大変緊迫してきましたので,当ブログでもシリアに注目していきたいと思います。 とりあえず,これは絶対読んどかないとダメですよという文献一覧をリストしておきます。 ......

シリアが大変緊迫してきましたので,当ブログでもシリアに注目していきたいと思います。実はいままでちょっとシリア関連を手薄にしていました。というのはなりよりも当方の語学力不足だからですけど(^^;,シリアについてやり始めると,どうしてもレバノンやパレスチナについてもやらなければならなくなり,それはちょっと手に余るところがあったからです。が,このように緊迫してきましたので極力優先してウオッチします。
とりあえず,これは絶対読んどかないとダメですよという文献一覧をリストしておきます。まだお読みになっていない方は,どうか図書館まで行ってコピーしてきてください。

もちろん,いま取材中の坂本・玉本ルポは,シリア・クルディスタンの動向をしるための最重要ソースです。坂本・玉本さんよろしくおながいします。出版社の皆さま,坂本・玉本ルポの書籍化をどうぞよろしくお願いしますm(__)m


総選挙で露呈した非民主的なレバノンの政治体制 シリア軍撤退後も変わらず
青山弘之 世界週報2005.6.21
>2005年4月26日、駐留シリア軍・治安組織が国連安保理決議1559(04年9月2日採択)に従い、レバノンから完全撤退し、29年に及ぶレバノンの「占領支配」に終止符が打たれた。ラフィク・ハリリ元首相暗殺(2月14日)に伴うレバノン国内での反シリア感情の高揚と、米仏によるシリアバッシングを受ける形で生じたこの政治的変動は、「シリアの影響力を排除し、レバノンに『自由』と『民主主義』をもたらす」という論理によって正当化された。こうした中、5月29日に投票が始まったレバノン国民議会(定数128議席)選挙は、中東地域における「民主主義」の手本を示す機会となるはずだった。だが選挙を通じて明らかになったのは、シリアの実効支配というスケープゴートの影に隠れてきた硬直的で「非民主的」なレバノンの政治体制だった。

レバノン撤退が招いたアサド政権の内憂 政権内部崩壊の危機に直面するシリア
藤原和彦 世界週報2005.6.21
>シリアの少数宗派専制政権、アサド政権が危機に直面している。原因は、属国化していた隣国レバノンの喪失にある。さる2月のハリリ売レバノン首相暗殺が契機となり、とりわけ米国とフランスの圧力でレバノン駐留シリア軍の全面撤退に追い込まれたからだ。まだ年若なアサド大統領の外交手腕が疑われ、政権の威信は急落した。政権内部の亀裂も嘱かれている。一方、米政府内には、シリアに圧力を加え続ければアサド政権は自壊するとの認識が広がっているという。

独裁と孤立の間で揺れるシリアのジレンマ 経済制裁と台頭する原理主義
宮田律 論座2005.6
「世俗国家」シリア社会が変貌しつつある
パレスチナ過激派の事務所が国内にあり,国際社会から孤立しているためだ
各派の事務所を訪ねた著者がシリアの現状を伝える

レバノン シリア軍撤退の「意義」
青山弘之 世界2005.6
不可分な両国関係/揺らぐシリアの実効支配/ハリーリー首相の「計画」/シリア「推定有罪」による混乱/「もう一つの民意」/シリア軍撤退で何がもたらされたか

シリアへのミサイル輸出をめぐる複雑な背景
江畑謙介 世界週報2005.3.29
ロシアのシリアへの対空ミサイル輸出をめぐる思惑


青山弘之氏は,1968年生まれの気鋭のシリア・レバノン研究者で,現在アジア経済研究所中東グループ研究員です。上に見るように米仏の介入路線に批判的です。

なおハリリ氏暗殺について,日本での疑惑記事の代表的なものは月刊社会民主2005.5成澤宗男「シリアに牙をむく米・イスラエルの隠された狙い」があります。
ハリリ暗殺の真犯人は 「誰がそれで得をするか」を考えよ (卍)とのことです。すばらしいですねえ。成澤=アルジャジーラの謀略論宇宙。筆が走ってますねえ(おいおい(^^;)

シリアに牙をむく米・イスラエルの隠された狙い
成澤宗男 月刊社会民主2005.5

>そのような人物が、今になって「シリアはテルアビブの爆破事件の背後にいる」などと主張しても説得力があるのか疑わしいが、ハリリ暗殺も含め、米国の手口は見え透いている。イラク戦争前に「フセイン政権のテロ組織とのつながり」だの「大量破壊兵器の秘匿」といったデマを御用マスコミの力を借りて大量に流したように、今回も政治的意図を隠して確たる根拠もない話を口実に言いがかりをつけ、狙いを定めた国を非難・中傷するのだ。では、その政治的意図とは何か。それを探っていくと、イスラエルの極右政権と歩調を合わせながら、米国の軍事・外交政策をほぼ制圧しているネオコンサーヴァティブ(ネオコン)と称される超タカ派勢力の九〇年代からの策動までにたどり着く。
>ここで二九八一年のサダト・エジプト大統領射殺以来、中東で最も危機的な事件」(アルジャジーラインターネット版ニュース二一月二〇目配信)とされるハリリ暗殺に細かく立ち入る余裕はないが、ブッシュ政権のヒステリックな主張にもかかわらず、現時点では何も確かではない実行犯の問題について触れてみたい。こうした不可解な国際的大事件が発生し、かつ犯人像が特定できない場合、ジャーナリズムが試みるオーソドックスな真相究明方法は「事件によって得をしたのは誰か」を割り出すことにある。この論法に従えば、レバノンの弁護士で、ハリリ前首相の盟友であるブシャラ・アル・ハリル氏が述べているように、犯人は「シリアの敵たち」ということになる。なぜならば「ハリリの死は、レバノンを宗派間ごとに分かれた無力な国家として分断する計画の}環にほかならない」(同ニュース)からだ。ここでハリル氏は明言を避けているが、「シリアの敵たち」とは、言うまでもなくイスラエルと米国を指す。「世界中のメディアから、事件の首謀者としてイスラエルを名指しした批判が起きている。......そこでは、イスラエルが犯罪に関与しているのは周知の事実とされている」(Newspapers:Israel is behind as sassination of Hriri http://www/arabicnews.com/ansubu/Daily/Day/050218/2005021817.html )というのは、世界の少しでもまともなジャーナリズムならうなずける認識だろう。......

シリア:カナーン内相の死に他殺疑惑噴出,アサド氏CNNのインタビュー受ける
シリア関連。先に「自殺」したカナーン内相の死に対し,謀略殺人ではないかとの疑惑がアラブメディアを中心に多数提出されています。
2月のレバノンのハリーリ首相暗殺もシリアの「推定有罪」の流れができ上がってしまいましたが,実はアメリカ・イスラエル等の謀略ではとの疑惑が各方面から出されていました。今回の疑惑報道噴出もその流れです。
ただしクルドメディア今のところアメリカノリのシリアやっつけろ路線です。

http://www.janjan.jp/world/0510/0510153820/1.php
JANJANレポ:シリア内務相の死
東堂一
既に大手マスコミでも報じられているが、「シリア内務大臣であるガーズィー・カナーンが13日午後、シリア内務省の執務室で拳銃自殺を図り、病院に緊急搬送される救急車の中で息を引き取った」と、されている。
筆者を含め、彼を知る多くの人間は「自殺」だとは信じられない。いや、信じていない。
報道にもあるとおり、彼は「レバノンの声」(ラジオ局)に電話出演し、前夜、NTV(レバノン民放局)で放映された「レバノンで汚職に関与した事実や、親シリア政治家を当選させるため選挙法改正に圧力を掛けたことを、メーリス委員長(国連独立調査委員会長)に自白した」との報道を冷静な声で否定した。
そして「これが、(私の)最後の証言(statement)だ。もう2度としないだろう」と締め括ったのだ。 14日付のアル・バラド紙(アラビア語日刊紙:キリスト教系)にも「メーリスとカナーンの会話は、カナーン側が録音している。NTVの報道は虚偽」とのカナーン大臣サイドの否定見解を1面に掲載した。
......

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200510130019.html
レバノン元首相暗殺への関与を否定、シリア大統領
2005.10.13
>ダマスカス(CNN) シリアのアサド大統領は12日、CNNとの単独会見に応じ、同国が「実効支配」していた隣国レバノンで今年2月起きた反シリア派のハリリ元首相の暗殺事件に触れ、シリアは一切関与していない、と強調した。
事件は、シリアの原則や利益、大統領自らの価値観に反すると主張。「(事件は)シリアを標的にしたようにも見える」とも指摘した。その上で、国連が現在進める独自調査で、事件にシリア人が加担していたことが判明すれば、国際法廷やシリアの裁判所で反逆罪で裁かれるべきだとの見解も示した。
レバノンでは暗殺事件後、シリアの関与を主張する広範な反政府デモが起き、国連や米国の強い圧力下で、シリア駐留軍が撤退に追い込まれている。
国連は月内に事件の報告書を発表する予定で、シリア高官の関与があったのかが焦点ともなっている。シリア批判が色濃い内容になるとの見方が強い。

http://www.janjan.jp/world/0510/0510133748/1.php
「お医者さん大統領」バッシャール・アサド
>国連・米仏・イラク、様々な圧力の下にあるシリア大統領のバッシャール・アサド氏が、CNNの単独インタビューに応じた。例えて言うなら北朝鮮主席が産経新聞のインタビューに応じたようなものか。
紙面の制約、JanJanのルールもあるので、全文の引用は控えるが、新しい事実は無いものの、見ごたえ“たっぷり”な、30分であった。
要点を挙げれば、こうなる。
・ハリーリ元レバノン首相の暗殺にシリアは関与していない。
・イラクの安定は、シリアも望むところ。アメリカの批判はロジカルではない。
・イスラエルとの和平は、イスラエルが熱心でないから頓挫している。
・シリアを孤立させようという試みは、“彼ら”を孤立させている。

Posted: 月 - 10 17, 2005 at 01:31 åflëO      


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