給餌活動と観光客 of 釧路湿原の歩き方

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湿原日和 「給餌活動と観光客」

「投げ込みは禁止」の看板の意味

 2006年の1月に、ある給餌場を訪れた際の出来事です。そこでタンチョウを見ていたところ、ここで給餌活動をしている地元の方になぜか突然話しかけられました。この方の存在は、以前からいろいろなところでお伺いしていたのですが、実際にこんな場面でお話しすることになるとは思いも寄りませんでした。今回は、その際のお話のことをみなさんにお知らせしたいと思います。

観光客のマナーが悪い

IMG_1593.jpg写真はイメージです 普段一人旅をしていると、バスツアーの方々の傍若無人ぶりにあきれてしまうこともしばしばなのですが、今回はこの給餌場の方から、これにまつわるとても悲しいお話を聞かされてしまいました。 給餌場の向かいには大きな駐車場があり、観光バスを止めるにはもってこいの場所です。しかし、この方々が大変マナーが悪いらしく、なんと雪を投げたり、食べ物を投げたりしているとのこと。しかし、これはバスツアーの方々ばかりでなく家族連れなどにもあるそうで、子どもがそのようなことをしても親はしらんふり…。そんな親を注意をすれば、今度は親が逆ギレ…。 

悲しい看板の招待(ならぬ正体…)

P1020704.jpg そんな方々がいるために、この看板は立ってしまったのでした。もともとはここの説明がかかれているものだったと思いますが、無惨にも?その上からまるで殴り書きのようなこの赤字。せっかくタンチョウを見に来たのに、何だかがっかりってかんじです。「こんな看板を見たくてここまでやってきたわけじゃないのに…」

タンチョウを守りたい! という地元の人のボランティア精神を大切にしてほしい!

PC260070.jpg写真はイメージです 「ここは入場料も取っていないし、タンチョウのえさ代もほんのわずかだから、みんなタンチョウはサンクチュアリに行くようになって、ここは減ってきてしまっている。」そんなお話を聞いていると、個人の給餌活動に対する私たちの認識を再確認する必要があるのではないかと思いました。まさにボランティア活動なんですよね…。そんな状況の中、マナーが悪い方々にものを投げられたら、普通の人ならやる気もなくなってきて当然だよなぁとしみじみ感じました。
 絶滅に瀕したタンチョウはこのような個人の方々の多大な努力でここまで増え、タンチョウの保護活動も軌道に乗ることができました。この貴重なタンチョウの美しい姿を見ることができるのも、こういった方々のおかげなのです。
 入口の電話ボックス向かいにある自販機は、タンチョウのえさ代にするために設置したとのこと。お気持ちのある方は、入場料代わりに是非買ってあげてください。

終わりに…給餌活動と観光の間にあるギャップ

 釧路湿原とタンチョウという組み合わせはかなり知られるようになりましたが、釧路湿原やその周辺でどうしてタンチョウが生息できているのかという事実はあまり知られていないと言うことなのかもしれません。私もあまり大上段に構えて「やめましょう!」ということは言いたくないのですが、当事者のお話を聞いていると無視できない問題に思えてきて、ここにも書いてしまった次第です。また、タンチョウがどうしてここ釧路湿原で生きることができるのか?その事実を多くの人に知ってもらう必要性を感じました。