今日は知床をまわります。
まず向かったのが「知床五湖」。ここには原生林に囲まれた五つの湖がありまして、それらを見て回る遊歩道があります。しかしこのあたりはヒグマの生息地域でもあるため、遊歩道付近にはよくヒグマが出没するそうです。いったん出没すると安全が確認されるまで遊歩道は閉鎖されるため、時期によっては、全ての湖または五つの湖のうち二つ目の湖までしか入れなくなります。昨年来たときには一湖と二湖のみであったので、今年こそはとはりきって出かけました。
結果、全てが進入禁止。泣く泣く展望台から一湖のみ展望。ただ、この日は快晴なうえに人もほとんどいなく、遊歩道の下にシカも現れるなど、のんびり思いっきり知床の景色や空気を味わうことができました。

次に向かったのが、知床横断道路を越え、知床半島の先に向かって数km走ったところにある「マッカウス洞窟」。ここではヒカリゴケの群生を見ることができます。

上の左の写真のマッカウス洞窟の奥に柵がありまして、そのなかにヒカリゴケが生えています。ぱっと見た感じでは何がヒカリゴケなのか分かりませんでしたが、しばらくうろうろしていると、ある角度から見たときのみ、そこにコケが見えることに気付きました。それが上の右の写真です。「ひかりごけ」の看板の下の左右に見える黄緑色の粒々が光っているコケです。ヒカリゴケはコケ自体が発光しているのではなく、外部からの光を反射しているとのこと。原糸体と呼ばれる個所が持つレンズ状の細胞がその役目を担っているそうです。
次の目的地は温泉。下の天狗石を横目に向かったのが「瀬石温泉」。

岸辺に石で囲った箇所がその温泉でした。手を入れてみると、なるほど、温かい。この日は穏やかだったので海水が流れ込むこともなかったのですが、風が強かったり満潮だったりするとすぐ海に浸かってしまいそうです。

もう少し先の方まで行くと、ついに知床最東端。道がなくなります。店があったのでここで昼食をとったところ、記念の賞状をもらいました。その店にあった羅臼町の観光協会が作成しているステッカーが下の写真。センスのよさに感動して思わず写真を撮ってしまいました。

しばらく散歩した後、地図を見ながら次の目的地を探すこと数分、サーモンパークに向かうことにしました。
少し進むと、行きにはなぜか見つけられず通り過ぎてしまった相泊温泉が出現。この温泉の温度はかなり高く、手を入れているだけでもつらいほどでしたが、水道?がひいてあるので入浴時には水を加えることができます。しかしそれでも熱いようでして、私が訪れたときに入浴していた方の体はすっかり赤くゆだっていました。相当熱かったそうです。

ここは温泉と海の間に大きな岩が立て続けに並んでおり、温泉内からの眺めはあまりよくありません。ただ、屋根や棚があり、男女別であることもあって、瀬石温泉よりも利用しやすそうです。
次なる目的地サーモンパークを目指し、ひたすら運転しているときにふと気付いた交差点名。北海道はカーナビがないとつらい。

標津サーモン科学館にはサケやマスといったサケ科の魚が展示されています。マスに餌をやることもできまして、集団で餌に飛びつく様子は迫力があります。

館内で上映されているビデオを見るまで知らなかったのですが、現在、日本の沿岸で漁獲されるサケは、そのほとんどが人工受精→孵化→稚魚まで成長した後で放流(孵化放流)されたものであるそうです。こうすることで、北太平洋で成長し、生まれた川へ戻ってくるサケの数を増やすことができるそうです。が、衝撃的であったのは、これら孵化放流事業のために、標津川など多くのサケが帰ってくる川では河口ですべての鮭を捕獲してしまうこと。下の写真がその捕獲のために設置されたゲートです。

自然産卵を行うサケはほとんどいないとのことで、少し気の毒な気もしてしまいました。
また、館内にはなぜか「ガラ・ルファ」「ガラ・リンリンクス」、別名ドクター・フィッシュとも呼ばれる人の角質を食べる魚がいます。水槽は床に置いてあり、その水槽の中に手足を入れることでドクター・フィッシュに角質を食べてもらうという体験ができるのです。角質を食べる様子はオトシンクルスがコケを食べる感じに似ており、突っつかれているというか噛まれているというか、はじめはくすぐったいのですが次第に慣れ、快感になってきます。しばらく食べてもらった後、その場所を触ってみると確かにすべすべしています。これはよいと両足を水槽に入れ、食べられ放題。ぜひわが家でも飼いたいと思ったのですが、この魚、かなり高価なんですね…。

私の大好きなホタテが貝毒発生ということで食べられませんでした。夏が近づき水温が高くなるとホタテの生息海域に有毒プランクトンが増え、それがホタテの体内に蓄積されることが原因のようです。この毒力はフグ毒にも匹敵するとか。

その後、根北峠経由で知床に戻りました。明日は阿寒。