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 NHK名古屋放送局 ’石井かおるのちょっとひといき’03年10月17日
 東海アーカイブス’熊野路早春・お綱かけ神事の頃’リポート
※番組は総合TVでの放送で、キャスターの石井かおるアナウンサーによる進行。このページでは話された内容だけを収録しています。文中の演奏家、矢吹紫帆さんと矢中鷹光さんは大阪放送局時代の番組でゲストに迎えられたことがある方々です。東海アーカイブスのコーナーは過去の映像の再送から始まりますが、略
(石井)
「昭和56年制作の’熊野路早春・お綱かけ神事のころ’をご覧いただきました。スタジオには、リポーターの西村育子さんです。西村さんは...今回、秋の神事の方を取材してきたんですよね」
(西村)
「はいっ(^^)今月2日に行われましたお綱かけ神事に行ってきました〜、この日は天気がすごくよくて、とても気持ちよかったです。地元の人の話では、お綱かけ神事で雨が降ったことはないという事でした」
(石井)
「はーそうですかやっぱり神様の...ねーやっぱり...」
(西村)
「ええ、神がかり的な...」
(石井)
「神がかり的な雰囲気があるんでしょうねー」
(西村)
「ありますね〜(^^)」
(石井)
「ではその様子ですが...」
(西村)
「まず気になるお綱、豊作を占うお綱なんですが...今年はこんな感じでした!(後方の画面を示す)
(石井)
「...綱が見えませんね('。')」
(西村)
「はい(^_^;)実は前の日に外してしまったんだそうです。」
(石井)
「あら。そうしたら、どうやって占ったらいいんですか?」
(西村)
「はいあの、外しはしましたが、残ってはいましたのでっ、残っていたという事は、まずまずーという事だそうです」
(石井)
「はーそうですか。じゃあ地元の方にとってはホッとしたという所でしょうね」
(西村)
「はいっ(^^)実はこれにも根拠がありまして、綱が残るという事は、それだけ天気が荒れなかった、米づくりに適していたという事なんだそうです(^^)」
(石井)
「ちゃんと理由がね、あるんですねー」
(西村)
「ではっ、今年のお綱かけ神事の様子、VTRでご覧いただければと思います (画面VTRに替わる) 
お綱かけ神事は朝10時からです。その前に最後の準備があるんです...花を、綱に結んでいます。日本書紀に’花の時にはまた花を以て祭る’の通り、今も変わらず、花を飾っているんです」
(石井)
「いろんな種類の花を結んでいますね〜、色とりどり」
(西村)
「はいっ。そしてっお綱も昔と変わらず、特別の田圃で採れた綱です。お祭りの1週間前に町の人たちで綯ったものです。そして、しっかりと結びつけたらっ...花窟(はなのいわや)に、お綱を架けます(^^)。頂上には、登り子たちがいます。そして花窟の麓には参加者たちがいて、力を合わせて、綱を架けるんです(^^)」
(映像、綱を担いで移動させていく人々)
(石井)
「あーおばあちゃんが先頭を切って歩いてますねー」
(西村)
「はーいこのお綱、神聖なものなのでっ、地面につけてはいけないんだそうです」
(石井)
「はーそういう事なんですか。それにしても今年もたくさんの人が参加したんですね?」
(西村)
「はーい特にここ2〜3年ふえていて、今年は1000人を、超えたんだそうです」
(石井)
「は〜」
(西村)
「世界遺産登録の動きが大きいのでは?と言われました。そして綱が...架かりましたっ(^-^)このお綱2月まで無事残ると、いいですねっ豊作を願って...」
(石井)
「ねーそうですねー」
(場面変わる)
(西村)
「そして舞も変わらず、ありま〜す」
(場面変わる)
(石井)
「こちらコンサートのようですねー」
(西村)
「はいっ(笑)これ神楽の奉納なんです、3年前から始まりました〜」
(石井)
「笙(しょう)や篳篥(ひちりき)は、使わないんですね?」
(西村)
「そうなんですシンセサイザーと、歌です。お綱かけ神事では時代の流れで一時期カセットテープでお神楽を奉納していたんですが、それでは味気ないという事で地元の人たちが考えました〜(^^)ちょうどその頃京都から、演奏家の、矢吹(紫帆)さんと矢中(鷹光)さんが、移り住んでこられて、協力してもらって、実現したんです(^^)」
(石井)
「このお二人ですね?」
(西村)
「はいっ(^^)」
(石井)
「楽器は変わりましたけれども神様に音楽を奉納するという気持ちはね、今も昔も変わらないという事ですねえー」
(場面変わる)
(西村)
「そしてお綱が架かったら...今度は餅撒きなんです」
(石井)
「あっこれお餅なんですか」
(西村)
「はあい(^^)このお餅、御利益があって、更に神様のお守りにもなるという事で、みなさん夢中です(^-^)」
(石井)
「盛り上がってますね〜(笑)」
(西村)
「はあい(^^)」
(場面変わる、インタビューの場面)
(参加者1、若い女性)
「友達が出産するのでー、お守りにあげます」
(場面変わる、インタビューの場面)
(参加者2、中年女性)
「送ってやるんですよ、娘に」
(画面変わり、スタジオに戻る)
(石井)
「みなさん独り占めをしないでお裾分けをするんですね?」
(西村)
「はいっ(^^)私もお裾分けを...いただいたんです」
(石井)
「あらっ、よかったですね〜」
(西村)
「はいっこのお餅も...お綱と同じ田圃で採れた、特別のものなんです」
(石井)
「ほー...」
(西村)
「ではこれは、熊野の精神に習って、1つは石井さんに(笑)」
(石井)
「あっ、ありがとうございますー!どんな御利益があるか、期待しちゃいますねー(笑)」
(西村)
「ね〜いい事があると、いいですね〜(^-^)」
(石井)
「ありがとうございますー」
(西村)
「さらにもう、秋の準備も始まっているんですよー。お綱かけは春と秋...」
(石井)
「あっ春の、ですね?年に2回の...」
(西村)
「あっ春、年に2回の次の、2月の準備も、もう始まっています(^_^;)こちらご覧ください(後方の画面を示す)花窟の前に...倉庫がありまして、こちらに、お綱になる、縄が、保管されているんです。これは稲で、これが今度、お綱になっていくんです」
(石井)
「これはこの秋刈り入れたものを、保管しておくんですね?」
(西村)
「はあい。この上にある小槌は、昔と同じように、この...稲を叩いて、綱を作るための、道具です(^^)」
(石井)
「番組の中(古い方を指す)でもかつて機械で縄を作ったら、祭りの途中で切れてしまって、以来手で作っているというのがありましたが、今もそれを続けて...」
(西村)
「はい。昔の方法を今も続けています」
(石井)
「はー。番組取材したのは22年も前のことですけれども、今も変わらず皆さん手作りで、心から神事を続けてらっしゃるんですねー」
(西村)
「あのー、お祭りの、スタイル自体もほとんど変わっていないんですが、参加されている人の気持ち、あの...あっとても微笑ましいと思ったのが、この日は仕事を休んで(笑)’店を開けてる場合じゃない’と言って、お祭りに参加されている方もいたんです〜(^-^)」
(石井)
「あっそうですかー、賑やかなイベント風のお祭りではなくて、割と粛々と行うお祭りですけども、そういう意味ではすごく心を込めて、1つ1つの手順をきちっと踏んで、作り上げてらっしゃるんですねー」
(西村)
「ええ。また後継者も育ってきていまして、今までは、地元にこんな、大きな意味のあるものがあると認識していなかった人たちが、世界にも認められる物が自分たちの町にあるという事で、誇りに、思い始めているんだそうです」
(石井)
「あーそれはよかったですね。意外と身近すぎて大切さに気がつかなかったって事、ありますもんねー。どうもありがとうございました、お疲れさまでしたー」
(西村)
「(^-^)」