■オトコもすなる…土佐日記

★旅のデータ
 期間  :1998年9月1日(火)〜3日(木)
 行き先 :高知県/高知市
 宿泊施設:土佐御苑
 交通手段:JAL(日本航空)
 メンバー:私、妻(妊娠5ヶ月)
☆JALのマイレージは海外なら近場で1名分しかたまっていない上に有効期限もある。
 2名では北海道や沖縄にも行けないので、まだ行ったことのない四国を目指した。

◆プロローグ
 JALのマイレージ特典の無料航空券の期限切れが近いので、四国に旅行することにした。しかし、JALの四国便は松山と高知にしか飛んでいない上、道後温泉に近い松山行きは、朝6時台の離陸である。また、高知便は9月以降は昼便のみで、8月にはあった夕方帰着便は利用できない。てなわけで、四万十川へも行けず、高知市内の観光のみという予定になった。
 飛行機と宿の予約はしたものの、関東北部と東北南部は集中豪雨の上、台風4号が接近しつつある。西日本はおおむね好天のようだが、羽田の離陸時の天候が気にかかる。

●9月1日(火)−−第1日目
 妻は午前5時に目覚めるという遠足前の幼稚園児状態で、1時間は我慢したらしいが、朝6時に私を起こすという暴挙に出た。8時半に家を出る予定だったので、朝食の材料は準備していなかった。しかし、時間は充分にある。そこで、冷凍してあった御飯で茶漬けを作り、ついでに1人前だけ残っていた冷凍食品のグラタンを食す。台風は東寄りに進路を変え、天候は曇り。飛行機は大丈夫そうだ。
 最寄り駅から電車で蒲田へ、そこから路線バスで羽田空港へ向かう。ビッグバードでは自動チェックイン機のチケットレスサービスに戸惑いつつも、搭乗券と帰りの航空券をGet。書店でMacPeopleの書籍ランキングをチェックしてからセキュリティチェックを通り、離陸までは1時間ほどあるので軽食コーナーでコーヒーブレイク。
 ゲート番号は81で、どうやら沖停めらしい。バスで駐機場のB767へ。座席は40列の右側で、かなり後ろの方だ。11時の予定を15分ほど遅れて離陸。すぐに厚い雲の中に入ってしまう。だが、雲の上に出ると、雲海から頭を出した富士山が良く見えた。西に進むにつれ、駿河湾、遠州灘、三河湾、伊勢志摩などの海岸線が見える。南紀の串本を通過すると、ほどなく土佐湾が見えてきた。飛行時間1時間少々で高地空港に到着。すぐに高知駅行きのバスに乗り込む。
 市街地に入ると、バスは土佐電鉄のチンチン電車と並走する。多くの車両は借り切り広告になっており、アリナミンVやらアステルのカラーにペイントされている。中にはハドソンの桃太郎電鉄の黄色い車両もあった。
 午後1時過ぎ、「坊さんかんざし買うを見た」で有名な「はりまや橋」でバスを降り、蒸し寿司で有名な食堂へ入るが、あいにく品切れとのこと。390円のキツネウドンと月見ソバを食べた。高知城へ向かう途中の商店街で2つの書店をチェックしたが、Macの本はおろか、パソコンの本すら置いていない。あるのはゲーム本ばかりだ。ひょっとして、高知にはパソコンが普及していないのか? 書店調査はあきらめて城を見学しようとしたところ、城下に少し大きな書店を発見。これを最後と入ってみたら、ありました。新刊の「システム編」と「用語辞典」、その他も少々。これで安心して市内観光ができるというもの。
 土佐は官軍側だったため、高知城は綺麗に残っている。息を切らしながら石段を登り、さらに汗を拭き拭き天守閣への急な階段を登ると、最上階からは市内が一望。見学後は名物のアイスクリンを食べ、宿泊先の土佐御苑(旅館)に向かった。
 案内された7階の部屋からは、天守閣と市の中心部が良く見える。一息入れた後は大浴場へ。温泉でないのが残念だが、露天風呂やジャグジー、サウナなども備えている。女風呂は誰もいなかったそうだが、男湯には関西系のあまり柄の良くない人々が数名入っていた。中には紋々を背負っている人もいる。
 夕食は土佐名物の皿鉢料理。もちろん主役はカツオのタタキだが、その他にもエビ、チャンバラ貝、マグロ、鯖寿司、鮎など、盛り沢山。すべて平らげるにはいささか苦労した。夕食後再度入浴し、川沿いに出ている屋台をのぞきに行った。餃子がおいしいとのことだが、さすがにパス。繁華街の方には運転代行の車が行列しているのが珍しい。朝が早かったので、早めに寝ることにした。
 深夜、腹の具合が悪くて目が覚める。猛烈な下痢に襲われるが、痛みは無いので再び眠る。

●9月2日(水)−−第2日目
 朝は寝坊して、仲居さんの電話で8時に起こされた。再度、下痢。妻は胃がムカムカするとのこと。おそらく、カツオのタタキと一緒に食べたニンニクのスライスにやられたものと思われる。
 誰もいなくなった食堂で朝食を何とか済ませ、今日は桂浜に行くことにする。バス停に行ったところ、桂浜行きのバスは出たばかりのようで、次のバスまでは30分近くある。そこで、南北に走るチンチン電車で港まで行くことにした。反対方向にはリスボン市電の車両がコカコーラの広告を背負って走っている。港でバスに乗り換え、桂浜のバスターミナルに到着。近くには美味という評判の海老料理屋があるが、今日は無理そうな感じ。とりあえず、高台の坂本龍馬の銅像をチェック。海岸に下ると、海はなかなか綺麗だった。続いて水族館でアシカ、オキゴンドウ、ハンドウイルカのショーを見学し、土佐湾の魚の水槽を見た。なんだかうらぶれた感じがする上に、魚はあまり大事にされていない模様。水槽の解説には食べ方が書いてあるのも妙な感じだ。すでに昼を過ぎているが食欲が無い。缶ジュースを飲んでから、磯で貝や石を拾って過ごし、バスターミナルに戻る。お土産屋で龍馬像と合成できるクロマキーのプリクラをとった。
 バスで市街地に戻り、今度は山内家の武家屋敷と博物館を見学。ウサギの形の兜が珍しかった。今度は東西に走るチンチン電車で移動し、讃岐ウドンの店に入った。午後4時を回り、さすがに食欲が出てきた。続いて魚の棚商店街でカツオブシなどを購入し、他の商店街をのぞきながら旅館に戻る。
 旅館には複数の団体が入って混んでいるようだ。宴会時間にあわせて遅めに風呂に入り、7時半からの夕食にしてもらった。今日は和食堂で懐石料理だったので、くたびれた胃袋でも大丈夫。ただ、隣の個室でガキが少々うるさかった。

●9月3日(木)−−第3日目・最終日
 朝はカギを開けて部屋に乱入してきた仲居さんに起こされてしまった。団体さんの部屋と間違えて、片付けに来たらしい。なんだかなあ。朝食は前日とほぼ同じ。でも、今日は普通に食べられた。
 9時過ぎにチェックアウトし、荷物をあずけて、朝市を見にいくことにした。チンチン電車の南北線を「はりまや橋」で東西線に乗り換えて県庁前に行くルート。乗り換え方法がよくわからないので、始発の高知駅前で女性の運転手さんに尋ねてみた。最初の電車を降りるときに乗り換え券をもらい、それを次の電車を降りるときに出せばいいそうだ。
 朝市は野菜などの食べ物が中心で、なかなかにぎやか。ざっとのぞきながら、しょうが味の冷やしアメやイモのまんじゅうなどを買ってみた。まあ、縁日のノリに近い。最後にまた商店街を歩きながら旅館に戻り、荷物を受け取ってから、高知駅前より空港行きのバスに乗る。
 いつのまにか眠ってしまって、あっという間に空港に着いた。チェックインしてから売店をのぞき、食堂で昼食を取る。妻はカレーを食べたが、私はケーキセットでチョコレートムース入りのケーキを食べた。土産品は洋裁教室に菓子と、我家には四万十川のノリの佃煮を購入。飛行機は予定よりも少し遅れるようだ。
 1時に出発の予定が、1時から搭乗開始となり、ほどなく離陸した。やはり眠ってしまい、気が付くと伊豆半島の上空を飛行中で、大島の空港も良く見えた。2時半ごろ羽田に到着。またしても沖停め。座席が後部の左側だったので、のんびりかまえていたら、いきなり後ろの扉が開いたのはラッキーで、バスも余裕で座ることができた。
 空港から蒲田に行くバスは少し混んでいたが、電車は空いていた。スーパーで食品の買い物をして、4時ごろには家に帰着。やれやれ、と思いきや、いきなり洗濯を始めるヤツがいる。

折中 良樹