■南房総・夢みさき

★旅のデータ
 期間  :2000年2月29日(火)〜3月1日(水)
 行き先 :千葉県千倉町/安房千倉温泉
 宿泊施設:スパラダイス・夢みさき
 交通手段:自家用車
 メンバー:私、妻、チビ助(♀/やっと1才)
☆そうそう頻繁に南の島に行くというわけにもいかないので、
 暖かい南房総で室内温泉プールと部屋風呂のある宿を選んだ。

●2月29日(火)−−第1日目
 2月29日、前夜用意したサンドイッチを食べて、午前10時ごろ自宅を出発。環7経由で湾岸道路に入り、羽田空港から首都高で多摩川を渡る。すぐにスゴいインターチェンジが現われて、値段の高いアクアラインのトンネルに入る。この時点でチビ助は寝入るが、海ほたるPAには10分足らずで着いてしまう。とりあえず私が偵察を兼ねて便所に行くが、車に戻ったときに場内アナウンスが大きく響きわたった。ヘッドライトを点灯しっぱなしの車がいるらしい。この声でチビ助が目覚めてしまったので、せっかくだから見物をすることにした。ほぼ快晴だが風が強くて寒い。東京湾フェリーも欠航しているとのこと。頭上には羽田着の飛行機が行き交い、横浜や東京、幕張などのビル群が良く見える。記念写真の合成にはPower Mac G3 DTが使用されていたが、我々はプリクラを利用。なんだかんだで2時間くらい見物して、1時ごろ今度は橋で木更津へ。通行料4000円也。後は東京湾沿いを南下するのだが、このとき、家にプチダノンのヨーグルトを忘れて来たことに気が付いた。セブンイレブンなら通り沿いにいくらでもあるのだが、コンビニには売っていないかもしれないので、地元のスーパーを探すことにした。チビ助は口内炎が出来ていて、硬いものが食べられないのだ。幸い、館山にはジャスコがあるという看板を発見。ところが、なかなか見つからないので、館山市内のあちこちで見かけるスーパーの「おどや」館山港店に入る。イチゴでも買おうかと色々見ていると、さすが港町、魚が安い。帰りに買うことを心に誓うのだった。昼食はスーパーの駐車場でパックの寿司を食べて済ませる。
 さあ、フラワーロードへ向けて出発というとき、チビ助はストローで口内炎を突いてしまったらしく大泣き。ようやく泣き止むころには洲崎の灯台を過ぎ、花がきれいな道に入った。その花々は遠目に見ると美しいのだが、良く見ると強風による海砂ですすけたようになっている。野島崎を過ぎると、すぐに千倉に入る。今回の宿「スパラダイス・夢みさき」には2時40分ごろに到着した。
 チェックインをして部屋に向かうとき、エレベーターの前に大きなスヌーピーのぬいぐるみがあった。「作者の人、死んじゃいましたねえ」と言うと、案内嬢は「来た人は皆そう言います」とのこと。部屋は5階の505号室。東向きのオーシャンビューで、12畳の和室とベランダには全天候型の露天風呂が付いている。ドライブ中は眠くて不機嫌だったチビ助は、部屋に入ると復活してしまい、あちこち探索している。こちらも少し気を抜いて休憩していると、いきなり菓子の箱を持ったまま転倒。右の頬に軽い切り傷を負っただけかと思ったら、ウンチもしている。傷はオロナインを塗ってごまかし、浮き輪を膨らましてから温泉プールに向かう。まあ、プールでウンチをしなくて良かった。吹き抜けのバーデゾーンは、プールというよりも巨大なポリ浴槽という感じ。沖縄の体験は忘れてしまったのか、最初チビ助は警戒の半泣き状態だったが、次第に慣れてきて楽しんでいた模様。他の客はカップル1組だけだったのだが、この2人、何だか暗く淀んでいる。何なんだろう? 屋上のジャグジーも偵察に行ったが、風が冷たくて堪え難い。その他には室内に紫色のハーブ湯のジャグジーや寝湯、65度のドライサウナ、妙な多機能シャワーなどがあった。久々に水に浮いていると開放感があって気持ちがいい。1時間ほど遊んでいると他の客が増えてきたので、部屋に撤退した。
 今回の日本旅行の「赤い風船」パックには、女性だけエステマシーンの無料券が付いている。変なカプセルに入る、音と光りを加えたバイブレーター付きサウナみたいなものらしい。妻は5時からそれを予約し、続けて英国式足裏マッサージのリフレクソロジーとかいうのを受けることにした。ちょうどNHK教育テレビでは幼児番組の時間だったので、私とチビ助は「英語で遊ぼう」とか「ひとりでできるもん」を見て過ごす。少し飽きてきたようなので、1階の売店を見に行くことにした。エレベーター前から見える夕焼けが美しい。売店自体はたいしたことはなかったのだが、フロント横で翌日に行く予定の各種施設の割引券をゲットしたのは収穫だった。
 部屋に戻って「おじゃる丸」や「ハッチポッチステーション」、「忍たま乱太郎」などを見ていると、妻が戻って来た。足の裏のツボの具合によれば、栄養不足と眼精疲労だそうだ。そりゃあ、思いっきり思い当たるフシがある。まあ、断乳しないと根本的な解決は無理だろうなあ。夕食の前に部屋の風呂に入ることにした。既に暮れていて景色はあまり見えないが、波の音を聞きながらの入浴もまたいいもの。
 部屋での夕食のメニューは、食前酒が白ワインとイチゴ酒だが、まずはビールで乾杯。前菜が里芋蟹味噌田楽、合鴨ロース、筍土佐焼き、弥生豆腐。刺身は標準の5点盛り以外に、パック特典で伊勢海老のお造りが付く。刺身の量は少なめだが、魚そのものは「いさり火」よりも質が高い。甘海老のフレンチ風ドレッシングも美味。鍋は鱈とアンコウの白味噌仕立てだったのだが、この鱈が極めてうまい! 鱈なんてあんまり味の無い魚だと思っていたのだが、認識を新たにした。しっとりとしてジューシー、こんな鱈を食べたのは初めてだ。洋皿は白身魚の変わり揚げとのことだが、コレは鯵に変更になっていた模様。他に蓮根と帆立、キャビアが付いて、オランデーズソース仕立てなのだが、冷えていてイマイチだった。ただし、蓮根はいける。煮物代わりの品は、聖護院大根と伊勢海老と床節のふかひれあん仕立てというもので、ほうれんそうがのっている。海老はまあまあだったが、大根とトコブシはうまかった。後はお吸い物と菜飯、漬け物を食べ、デザートはティラミス風の小さなケーキ、それに苺とメロンが出て終わり。イチゴはチビ助用にキープしておくことにした。
 我が家にしては朝が早かったので早めに寝ようと思ったのだが、チビ助はテンションが下がらないのか眠る気配も無い。暗闇の中で遊び回っている。寝入ったら大浴場に行くという妻の野望は崩れ去った。仕方なく3人で大浴場に行って帰って来ると、さすがに今度は深く寝入ったようだ。

●3月1日(水)−−第2日目
 明けて3月1日。7時半頃に起きて、部屋の風呂に入る。大平洋上に既に高く昇った朝陽が眩しい。朝食は和食レストランのセットメニューだ。チビ助は大勢の人がいる環境で食事をしたことがないので、落ち着かない様子だ。部屋に戻って荷物を整理した後は、海岸を散歩しに行く。チビ助にとっては単なる巨大な砂場ということなので、すぐに慣れて近所の公園と同様に遊んでいる。40分ほどで部屋に戻り、チェックアウトへ。クレジットカード端末の回線が混み合っているらしく、なかなか認証が終わらない。その間に妻は売店で大工道具の玩具セットを購入。10時半ごろにホテルを出発した。
 最初の目的地は南房パラダイス。ここは温室に熱帯植物を栽培している。前日に入手した割引券で一人あたり100円引きの700円で入場。最初の温室に入ると他の人は蘭などの花に注目しているのに、我々といえば、「あっ、トックリヤシだ」とか「あれ、アダンじゃないの」などと言って着目点が違っている。その他にもマンゴー、パパイヤ、バナナなどに目が行ってしまう。温室ごとにハイビスカスやアナナス、ブーゲンビリア、シダ、サボテンなどにわかれている。続く動物触れ合いコーナーは、ポニー、ヒツジ、ヤギ、ウサギなどなど。鳥のケージに入ると、餌付けをさせてくれた。チビ助に好評だったのは、蝶々のいる温室だったようだ。屋外の菜の花畑の横では幼稚園の遠足なのか、芝生に黄色い帽子がたくさん並んでいるのが微笑ましい。
 次の目的地は波左間港の水中観光船だ。半潜水艦のいわゆるセミサブってやつ。ここでも前日に入手した割引券が役に立つ。2500円が2000円になるのだから、トータル1000円の割り引きは大きいぞ。ピンクのクジラ模様が少し気恥ずかしい。40分ほどのクルーズの間に、2つのポイントをまわる。定員は60名とのことだが、客は子供を入れても10名しかいない。チビ助ともう一人の1才10ヶ月の男の子は、船底を自由に動き回る。魚影の方はソコソコといった感じだが、けっこう楽しめた。チビ助も「あー」とか言って指差したりしてるので、家に帰ったら海中のビデオでも見せてみよう。
 次は、往路で寄ったスーパーの「おどや」へ。前日に見た刺身用の鮪カマは無かったが、尾肉が安い。500グラムで490円だ。焼きもの用のカマなんか何と168円! ここで役に立ったのは以前タイ航空に貰ったクラーバッグ。今度から旅行のときは車にトロ箱を積んでおこう。さすがに2時近くなり、腹も減っってきたところ、往きに発見できなかったジャスコをみつけた。ここでなぜかベビー用品のセールに寄り、パジャマと靴下を購入。ベーカリーでパンを買って、屋上の駐車場で昼食を済ませる。
 そして最後は金谷からフェリーに乗る。乗船を待っている間に花と3色のモチ、それに鷹の爪を購入。どういう組み合わせなんだ? フェリーは割と空いていたが、デッキは風が寒く、船室は暖房が暑い。まあ30分程度だからどうということもないが…。チビ助はシャンデリアや旗のポール、それにスクリューの航跡がお気に入りの様子だった。
 九里浜に上陸し、後は横浜横須賀道路と第三京浜で帰るだけだ。帰宅は午後6時ごろ。もちろん、夕食は鮪の尾肉の刺身だ。残りの半分は翌日の丼用にヅケにした。

折中 良樹