■ディズニーランドへの長い道のり
★旅のデータ
期間 :2003年2月25日(火)および8月20日(水)
行き先 :千葉県浦安市/東京ディズニーランド
交通手段:自家用車
メンバー:私、妻、チビ助(4才0ヶ月/4才6ヶ月)
☆1泊2日で優雅に満喫しようとしたのだが、財政ピンチで日帰りに。
しかし、見逃した夜のパレードのリベンジで半年後に再訪を決行。
◆プロローグ
子連れでディズニーランドに行くというのは、多くの家庭にとって一大イベントだろう。知り合いの家族は、祖父母同伴で繰り出したものの、子供が泣き叫んでしまって撤退を余儀なくされたらしい。全員の「パスポート」代の損失は、合計でいくらになったのだろうか。我が家の娘の場合は泣き叫ぶ可能性は低いが、歳の割に幼いし、好みも男の子っぽいところがある。それより何よりミッキーなどのキャラクターへの興味が薄いのだ。無事に過ごせたとしても、果たして楽しめるだろうか。無駄にするには、ちと金額が大きい…。
そこでまず、ミッキーなどの有力キャラクターに日常から馴染ませるようにする。そして、折にふれ、横浜そごうの「時計」に通うことにした。この「It's a Small World」の「時計」にはハマったようで、それなりに楽しめそうな感触を得た。残る問題は、体力だ。お嬢はまだ、昼寝の習慣がある。だが、どこでもストンと眠れるほどは肝が太くはない。慣れない場所では眠たいのに眠れずに不機嫌になったり、逆にハイテンションで暴走する可能性もある。
我が家のTDLプロジェクトが発動されて約4ヶ月、成果を測るテストとして、12月21日に「サンリオ・ピューロランド」に行ってみることにした。夕方から入場すれば、大人の入場料は1,000円なのだ。もちろん、キティーなどのキャラクターに馴染ませる訓練にもぬかりはない。いちばん仲良しのお友だちが大のキティー・フリークだし、そのお友だち当人も来場の予定だ。反応は上々で、これなら予定通りに2月の誕生日のお祝いにTDLに連れて行っても大丈夫そうだ。プロジェクトに正式なGOサインが出た。
日帰りではせわしないし、せっかくの機会だから優雅に堪能したい。できればディズニーシーの方にも行ってみたい…。夢は膨らみ、ホテルや宿泊プランを比較したりして、正月休み明けから夫婦してウキウキ気分に浸っていた。だが、好事魔多し。1月19日に冷蔵庫が壊れてしまった。ホテルの宿泊代金とディズニーシーのパスポートは、ヤマダ電機への支払いに消えてしまったのであった。
こうなると、残された道は「日帰り強行軍」しかない。我が家の面々には似合わない(=欠けている)「気合いと根性」で乗り切るのだ! …と勢い込んだのだが、当初の予定の2月20日は酷寒&氷雨で中止。出ばなをくじかれてしまった。まあ、ホテルを予約していたら日程の変更は難しかっただろうから、そういう意味ではラッキーだったかな。やっぱり、天気はいいにこしたことはないもの。
●2月25日(火)−−第1回
延期した予備日の朝、「気力と体力の限界に挑むぞ」という決死の覚悟で家を出発。チビ助はギリギリまで眠らせておいて、朝食は車の中だ。そのせいでメシ抜きになった私が運転する車は快調に湾岸道路を飛ばして、午前10時頃には東京ディズニーランドに入場していた。心なしか、チビも少しハイになっている。ゲートに入った途端、着ぐるみたちの歓迎を受け、花壇のキャラクターに目を奪われる。ワールドバザールを通り抜ける頃には、早くも「夢の国」の魔力に取り込まれたようだ。
今回は「トゥモローランド」には行かないつもりなので、だいたい左側から右回りで進むことにして、まず最初は「アドベンチャーランド」へ。とりあえずの成り行きで、直近の「カリブの海賊」の列に並ぶ。だが、ここは確か最初に「落ちる」んじゃなかったっけ。気になって家内に聞いてみたが、「そうだっけか?」と気にしていない様子。暗闇だし、小さな子供にはチョット恐いんじゃないかなあ。列は順調に進み、いよいよ船(?)に乗り込む。やっぱり、いきなり急降下じゃないか! 娘は少し驚いたようだが、あまり気にしていない。逆に家内の方がビックリしていたようで、笑ってしまった。ただ、全体的にチビ助にはイマイチ楽しくなかったようだ。特に暗い中で火が燃えていて、大砲を撃っているような場面では不安そうにしていた。
表に出たところで軽食を物色するが、我々の腹具合からすると微妙な感じ。トイレに寄ったりしているうちに、地味な楽団が通りを練り歩く。ふと見ると、近くの野外劇場で11時30から「ミッキーのマルディグラ」が上演されるようだ。まだ空席があるので、すかさず入場。交代でトイレに行った私が席に戻ろうとすると、黒いトレンチコートの係員に制止された。事情を説明すると通してくれたが、あの服装はナカナカ威圧感がある。セキュリティ担当として威圧することは必要だろうが、ついついナチスの「ゲシュタポ」を連想してしまった。演目自体は、娘はあっけにとられて見ていたようだ。ノリノリの家内とは対照的に、やや固まり気味。まだ、この「別世界」のことが良く飲み込めていないのかもしれない。
次は、手近なところで理解しやすいものということで、「ウエスタンリバー鉄道」に乗ることにした。ついつい「SLマン」と呼んでしまう我が家の面々なのだが、それは「アンパンマン」だってば。これは「こどもの国」で乗ったものとも似ているので、なかなか馴染みやすかったようだ。高いところから周囲を把握できるのも、安心感があるのかもしれない。天気も良くなって、2月にしては珍しいくらいのポカポカ陽気になってきた。
少しずつ奥に進み、今度は「魅惑のチキルーム」へ。家内は入ったことがないというが、私は十数年前に1回だけ来たときに、最初に入ったのがコレだった。ちょっと不気味な雰囲気や雷鳴を怖がるかもしれないと気になったが、昔とは演出が変わって、独特の味わいは薄まっていた感じだった。
引き続き右回りで奥に進むが、チビ助を「ビッグサンダーマウンテン」や「スプラッシュマウンテン」に乗せるのは躊躇するし、「ホーンテッドマンション」を楽しめるとも思えない。だが、ここまで来たら、「It's
a small world」はすぐ近くだ。今こそ「予習」の成果を試すときかもしれない。最近は「そごうの時計は出店なの」と教えてきたので、「チャチャチャンチャンチャン♪見たい?」と聞くと、「いく〜」と叫んで親の手を引いて勝手に歩き始めた。進んでいく方向が正しいの単なる偶然か?
行列は短めで、10分も待たずにボートに乗り込むことができた。娘を観察していてもリアクションが乏しいので、喜んでいるのかどうなのか良くわからない。たぶん、また圧倒されて、呆然としていたのだろう。私はといえば、以前にネットで入手した日本語の歌詞と聞こえて来る歌が違っていて、ちょっとアセってしまった。
建物の外に出ると、表のカラクリ時計がちょうど動いていた。だが、もはや娘はそんなチャチなものには興味を示さない。連チャンしたがるチビ助を説得して、昼食を取ることにした(オヤジは朝食抜きなんだゾ)。ワールドバザールの方に戻って、ホットドックなどの軽食を購入し、外のベンチで食べる。店内はスゴい混雑だったので、冬なのに汗だくだ。ベンチの裏では、アヒルなんぞが歩いている。夜に行なわれる「シンデレラの戴冠式」の抽選は、残念ながらハズレてしまった。
とりあえず、メインの活動エリアは「ファンタジーランド」と「トゥーンタウン」になりそうなので、「オムニバス」乗ってから「奥」の方に戻った。「プーさんのハニーハント」に乗りたかったのだが、待ち時間の長さに断念。それよりも気になったのは、周囲で場所取りをする人々だ。20周年のパレードがあるのは知っていたが、もう待っているのか? とりあえず、疲れ気味の父が銀マットを敷いて座っていることにして、家内とチビ助はポップコーンを買いに行った。
待てど暮らせどポップコーン部隊が戻って来ないので、どこかで遊んでいるのかと思いきや、これもまたスゴい行列だったそうだ。何でも、ハチミツ味は人気が高いらしい。食べてみると、確かに美味い。そうこうするうちに、パレードの前説が始まった。
たまたま何の気なしに座った場所だが、「ドリームオンパレード」を見るためには最高の位置だったようだ。ミッキーの乗った山車が目の前で停止している。でも、逆光で眩しいゼ。例によって、家内はノリノリ、娘は呆然、終わってみれば、嵐が過ぎ去った後のように、通路に取り残されていた我が家の面々なのであった。
相変わらず「プーさんのハニーハント」の持ち時間が長いことを確認した後で、「スプラッシュマウンテン」もチェックしてみるが、こちらも負けず劣らずだ。このあたりから記憶が定かではないのだが、周辺のものに入りまくる。「マークトウェイン号」は子供にも理解しやすいし、風情もあるのだが、ちと風が冷たかった。「ミッキーマウスレビュー」は私は「ハズレ」かと思ったのだが、チビ助の反応は良好だった。「白雪姫」は休業中だったので「ピノキオ」には入ったのだが、「ダンボ」もまた列が長いので断念。可愛そうなので、もう一度「It's
a small world」に入る。ほとんど待たないのが嬉しい。
「ウェスタンリバー鉄道」と「マークトウェイン号」に乗った時に気づいたのだが、高いところから俯瞰すると、若い女性の中にティアラを付けている人がけっこういる。今のテーマが「シンデレラの戴冠」だからなのかもしれない。娘もけっこう気になるようだ。そこでショップをチェックしてみることに。青い宝石の方が素敵なのだが、売り切れのため妥協してピンクにする。購入後は早速装着だ。
今度は「トゥーンタウン」へ移動。途中で「プーさんのハニーハント」をチェックしたが、やっぱり無理そうな感じだった。「ドナルドのボート」は私には何が楽しいのか良くわからないのだが、チビ助は妙に気に入っていた。「グーフィーのはずむ家」は子供だけで入るので親の方が不安だったが、靴を脱ぐ時に戸惑っただけで、意外にケロリとしていた。「チップとデールのツリーハウス」は、親子共々主旨が理解できないまま終わる。そして、「トゥーンタウン」でいちばんウケたのが、「ガジェットコースター」だ。そう言えば、ウチの娘はスピード感のある絶叫系が好きだったんだよなあ…。意外に空いていたので、連チャンで乗ってしまった。
ピューロランドの「キティーズハウス」が気に入った娘のことだから、「ミッキーの家とミート・ミッキー」も気に入ると思ったのだが、ここもまた長蛇の列だ。妥協して隣にある「ミニーの家」に入る。私はつい普段通りにミニーのことを「マウ子」と呼んでしまい、はたかれそうになった。
いちばん奥に行くと、「ロジャーラビットのカートゥーンスピン」だ。外から見ると列が短いように思えたのだが、実際に並んでみると結構長い。建物の中の通路でグルグルと並ぶようになっていたのだ。あまり期待していなかったのだが、親子して意外にウケてしまった。
「ジョリートロリー」に乗って「トゥーンタウン」の入り口の方に戻り、「トゥモローランド」に行くかどうか思案するが、結局はやめにして、もういちど「ガジェットコースター」に乗る。だが、夕方になって周囲が薄暗くなったので、明るいとき程は楽しくなかった。とりあえず、晩ご飯を食べるために「ファンタジーランド」に戻り、中締め(?)として3回目の「It's
a small world」に乗る。最初、「時計、見る〜!」と言われた杓子定規な父が建物の外の時計を見せてやったら、チビ助の機嫌が急速に悪化した。娘にとっては、「時計=It's
a small world」なのである。まあ、「イッツ・ア・スモールワールド」なんて長い言葉は、発音できんよな。少し省略して、「スモールワールド」くらいなら覚えられるかな。それとも「小さな世界」か?
夕食は隣の「クイーン・オブ・ハートのバンケットホール」に入る。キャフェテリア方式のレストランといった感じ。値段はやや高めで、味は微妙なところ。まあ、ゆっくりと休憩できたから良しとするか…。
夜の花火を見たら引き上げることにして、最後の「It's a small world」に乗せてやる。ただし、さすがに辛くなってきた父親は外で待機。8時半からの花火はシンデレラ城の前の電飾された庭園で見る。まさに「打ち上げ」という感じで、夫婦してチョットしんみり。
最後にお土産を買うことにしてショップに入り、子供向けのハンカチなど安価なものを数点選んでレジに並ぶ。列が進む間はぼんやりしていると、前方でただならぬ気配が感じられた。前の人は、何やらクレームらしい。客も店員も表面上は穏やかに話しているが、空気は一触即発の緊張感でピリピリしている。そして、話が長い! 今さら他の列に並ぼうにも、列の長さはかなりのものだ。ここでクレーム処理が終わるのを待つ方が得策に思えた。
店を出たときには9時25分になっていたので、せっかくだから9時半からの「シンデレラのパレード」を見て帰ることにした。コース沿いは空いているので「ラッキー」と思っていたら、パレードそのものは非常に地味(というかショボい)ものであった。馬車1台と数人の護衛が通り過ぎただけで終わってしまったのだ。エレクトリカルパレードとまでは言わないが、もう少し何とかならんのかぁ?
夜のパレードの「雪辱」を夫婦で誓い、電池の切れかかったチビ助を抱えて駐車場へ。浦安インターに入る前に、娘は既に夢の中だ。スタミナのないお嬢にしては、昼寝もせずに良く頑張ったものである。
◆インターローグ
次回の予定は、既に前回の帰路には決定していた。夏休みに「アフター6パスポート」だ。半年後ならちょうどいいだろうし、夏はやっぱり「夜遊び」が楽しい。方針が決まれば、あとは「特訓」あるのみ。まず、少しずつ絵本を与えて馴染ませる。「白雪姫」、「ピノキオ」、「シンデレラ」、「眠れる森の美女」、「美女と野獣」、「アラジン」…などなど。ちょうどキャラクターショップなどで「プリンセス」シリーズの商品が増え始めていたので、それも好都合であった(私は密かに「お姫様軍団」と呼んでいたが)。
娘は、中でも「白雪姫」が気に入ったようだ。また、「シンデレラ」を真似て雑巾がけをしてくれるようになったのだが、奇麗なタオルで外のコンクリート階段を掃除するのはやめて欲しいものだ。「継母」なんていう今では「古語」のような言葉も覚えて、「ママは『ままはは』ですか?」などと駄洒落なのか真面目なのか微妙な質問をして周囲を絶句させたりもしていた。家内曰く、「ママは恐いけど継母じゃないよ」と(笑)。
その後も横浜そごうの時計には時々は行っていたが、チビ助は時計そのものよりも、別方向にある大画面に映し出される「本物」の方ばかりを見るようになっていた。
●8月20日(水)−−第2回
今回は「アフター6」なので、家は夕方の4時に出れば充分だ。暑くて体力を消耗しそうなので、チビ助には昼寝を申し付ける。寝付きが悪く、いつもは布団の中で遊んでばかりいる娘なのだが、この日ばかりは大人しい。だが、懸命の努力にも関わらず、テンションが高まってしまって寝付くことができない。まあ、横になって動かずにいただけでも、それなりの休息にはなっただろう。許す。
予定通り16時に出発すると、みなとみらい地区が混んでいる。首都高湾岸線を走ると、川崎あたりで煙突から炎が上がっているが、あれは何なのだろう。まるで中東の油田地帯のようなイメージだ。大井料金所付近は渋滞で、お台場付近も混んでいる。だが、それほどヒドいことにはならずに、17時頃には現地に到着できた。駐車場はピーターパンの16だ。
まだ時間があるので、ゆっくりとトイレに寄ってからチケットを買う。いくらお嬢が幼く見えるとはいえ、さすがにもう3歳では通らないだろうから、年齢詐称は断念だ。ただ漫然と待つのも虚しいので、時間つぶしにモノレールに乗ってみることにした。途中、ディズニーシーの一部も垣間見える。その後はイクスピアリをのぞくことも考えたが、暑い中の移動を思うと行く気になれない。仕方なく、再入場ゲート付近のベンチに座って待つことに。
小僧は到着したのに目の前にある「楽園」に入らない理由が飲み込めず、ウロウロと歩き回って柵の向こう側を見ている。と、そのとき、視界に白雪姫と7人の小人が横切った。必死で指差してチビ助に教えるが、柵と人ごみの間を移動し続ける白雪姫を見つけるのは難しかったようだ。我々が入場するまで、そこにいてくれるだろうか…。
18時少し前に列に並び、入場を待つ。時間になっても、列の進みは遅い。日本にもテロ予告が出ているので、かなりの厳戒態勢のようだ。入場できたのは6時15分頃で、もはや白雪姫の姿はない。我が家の面々は無言のまま直進する。特に打ち合わせたわけではないが、行き先は明白だ。「ファンタジーランド」の「It's
a small world」以外にはあり得ない。途中、すごく混んでいる一角があって、歩くルートが制限されている。そこら中に人々が座っているのは何なのだろう。季節柄もうトレンチコートは着ていない「ゲシュタポ」に聞いてみると、パレードの場所取りだそうだ。8時45分からの「エレクトリカルパレード」だとしたら、まだ2時間半もあるぞ!? かの「ゲシュタポ」は「夏休みですから」と、さも当たり前のことのような口調である。そうか、夏休みでも平日ならばそれほどではないと踏んでいたのだが、読みが甘かったらしい。暑いし、混んでるし、今度は春か秋に来るようにしよう。
さて、「It's a small world」に到着すると、列の表示は15分待ちだ。大したことはない。当然のように並び、慣れた動作でスムーズに乗り込む。私はといえば、手帳とペンを取り出して、正しい歌詞の聞き書きだ。娘の方も前回よりもリアクションが豊富になって、あれこれ指差しながら自分の発見をアピールしている。半年でずいぶんと成長したものだ。まあ、予習と特訓の成果ということだ。もはや呆然として固まることはなさそうだ。
次はリベンジの「白雪姫」。前回はメンテナンス中で閉鎖されていたのだ。20分待ちで乗り込むと、ちょっと恐い感じ。インターバルでハチミツ味のポップコーンを前回の容器に補充してもらい、今度は「ピーターパン」だ。この行列は少し長くて、約40分。待っている途中で7時半からの「ブレイジング・リズム」のパレードが通り、偶然にそこそこのポジションから見学することができた。シンデレラ城で花火が上がっていたようだが、それはよく見えず、閃光だけしかわからなかった。「ピーターパン」そのものは飛翔感があって、なかなか楽しい。
娘は前回購入したティアラを装着していたのだが、今回は周囲で同じ物を付けている人がいないので、けっこう注目されていたようだ。周囲が暗くなったので、発光ダイオードの点滅が目立つせいもあるだろう。親としては、暗闇の中で子供を見失いにくいというメリットもある。
8時半から花火で、その後は45分から今回の「お目当て」である「エレクトリカルパーレード」だ。トイレに行って体勢を整え、「ウェスタンランド」で場所を確保する。既にかなりの混雑なので、あまり贅沢は言えない状況だ。だが、ラッキーなことに花火が始まると人々が移動を開始した。樹木が視界を遮って、花火が良く見えないのだ。そのスキを突いて私は敷物ごと前進する。いつの間にかパレードコース沿いの前から2列目をゲットできていた。チビ助はちゃっかりと花火の見える位置で楽しんでいる。
花火が終わると、間もなくパレードが接近して来る。私としては何やら懐かしい感じだ。15年ぶりに見る山車には新しいキャラクターもいるが、以前と変わりない部分も多い。だが、そこここに「技術革新」の跡も散見される。たぶん、青色発光ダイオードの普及が色彩を豊かにしたのだろう。前はもっと赤っぽかったもの。ひょっとしたらLEDじゃなくて、豆電球だったのかもしれない。あと、発光状態を変化させるパターンも、より複雑になったようだ。これはコンピュータ制御の進歩によるものだろう。…と父親が感慨に耽っている間、相変わらずノリノリの家内につられてか、娘も歓声を上げながらキャラクターに手を振ったりしている。ひょっとして、ちょっと性格も変わったのかな? 反省点としては、ピクサー系のキャラクターに弱い点だろうか。「バグズライフ」はともかくとして、「トイストーリー」くらいはフォローしておいた方が良さそうだ。この方面なら、父親である私もついていけることだし。
パレード終了後は「締め」として「It's a small world」へ。みんな必死(?)で土産物を買っている時間なのか、場内はガラガラである。ほとんど貸し切り状態でボートに乗り込んだ。終わって外に出ると、ちょうど表の時計が動いている。
帰るつもりで歩いていると、「シンデレラ城」の近くに短い行列があった。時刻は9時半を過ぎているが、まだ「ミステリーツアー」に入れるのだ。15分待ちとのことなので、すかさず並ぶと、数人後で締め切られていた。眠くなって半ボケになったチビ助は、ガイド嬢と家内の「阿吽の呼吸」で「勇者」に任命され、いつの間にか黒子役となった私に誘導されつつ大役を果たし、メダルをゲットしたのであった。このメダルはよほど嬉しかったらしく、帰りの車に乗り込んで眠りに落ちても、ずっと握りしめたままだった。
お城の外に出た時点で10時5分、さすがに今度こそ帰るしかない。かなり腹が減っているが、夕食は摂れず仕舞いだ。例によって舞浜付近は渋滞だが、首都高そのものはスムーズだった。距離を短縮するために羽田から横羽線で帰ったのだが、道幅が狭いので湾岸線よりも気疲れしてしてしまった。そして、またしても川崎付近で煙突から炎が上がっている。今度は空が暗いので、往路のときよりも更に不気味であった。家に到着したのは11時半頃で、前回よりも時間は短かったが、我が家にとってはかなりの強行軍だと言える。
◆エピローグ
翌日の朝まで熟睡したチビ助は、食卓に出たブロッコリーを見てつぶやいた。「白雪みたいだねえ」、一瞬「???」状態だったが、私もすぐに思い出した。「エレクトリカルパレード」で白雪姫の背後にあった樹木型の電飾は、色といい、形といい、ブロッコリーにそっくりだったのだ。なるほどネ。
折中 良樹