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トップ>概要>作品の概要作品の概要「ウルトラQ」は、すべての作品が放送開始前に制作されていた。放送開始日も決めないまま、制作が始まったことと円谷プロにとって初めてのテレビ作品の制作だったこともあり、監修にあたった円谷英二の目は、たいへん厳しいものだったといわれている。「マンモスフラワー」でジュランが開花する特撮シーンは、何度も撮り直しが命じられ、「宇宙からの贈りもの」のロケによる撮影でも何度も五日市に出向いて撮り直しが行われたといわれている。このような状況下で制作されたことで本格的な特撮を取り入れたテレビ作品としては、相当に完成度の高い作品が生み出されていったと考えられている。 作品のバリエーション「ウルトラQ」の作品の中には、すでに完成していた作品をスポンサーの関係で部分的にリテイクしたものなどがあり、いくつかの作品にバージョン違いが存在する。例えば「五郎とゴロー」の青葉クルミバージョンとヘリプロン結晶Gバージョン。これは、元々、“ヘリプロン結晶G”という薬品のせいで猿が巨大化する設定だったものを製薬会社がスポンサーについたために視聴者に薬品の悪いイメージ与えることを避ける意味で巨大化の要因を“青葉クルミ”という特殊な木の実という設定に変更し、部分的にリテイクしたためにふたつのバージョンが完成作品として存在することになった。スポンサーがタケダ薬品であった本放送では青葉クルミバージョンが放映され、再放送ではスポンサーの絡みがなくなったことからヘリプロン結晶Gバージョンが放映されたといわれている。この他にも出演者のクレジットの出し方が違うバージョンが存在する作品やテーマ曲の長さの違うバージョンが存在する作品などが確認されている。 「五郎とゴロー」パナソニックデジタルネットワークサーブ版DVDに収められている「五郎とゴロー」のテロップは、東映ビデオ版やバンダイビジュアル版LDで使用されていたテロップとは別のバージョンである。パナソニックデジタルネットワークサーブ版では、脚本の金城哲夫と特技監督の有川貞昌、監督の円谷一が単独表示になっている。他のビデオやLDでは、金城哲夫は撮影の内海正治、照明の小林和夫、美術の清水喜代志と一緒に表示。特技監督の有川貞昌と監督の円谷一は一緒に表示されている。また、キヌタ・ラボラトリーの表示順もビデオ、LD版では助監督・満田かずほの下だったのが、一画面繰り上がって美術の清水喜代志の下になっている。 「宇宙からの贈りもの」パナソニックデジタルネットワークサーブ版DVDに収められている「宇宙からの贈りもの」のテーマ曲は、エンディング部分が途切れた状態で終わっている。これは、ネットワークフロンティア事業部版LD、バンダイビジュアル版LDで使用されていたテーマ曲とは別のバージョン(編集が異なるもの)である。東映ビデオ版のバージョンもDVDと同様にテーマ曲が途中で終わっているが、パナソニックデジタルネットワークサーブ版のDVDのものとは別のバージョンが使用されている。昭和59年(1984年)の朝日放送で再放送された「宇宙からの贈りもの」は、DVDと同様にテーマ曲が途中で終わっていたそうだ。 「地底超特急西へ」パナソニックデジタルネットワークサーブ版DVDに収められている「地底超特急西へ」のタイトルテロップの冒頭、東映ビデオ版やネットワークフロンティア事業部版LD、バンダイビジュアル版LDには挿入されていたブレーキ音のSE(効果音)が入っていない。 「鳥を見た」パナソニックデジタルネットワークサーブ版DVDに収められている「鳥を見た」のテーマ曲は、東映ビデオ版やネットワークフロンティア事業部版LD、バンダイビジュアル版LDで使用されていたテーマ曲とは別のバージョン(編集が異なるもの)が使用されている。 「育てよ!カメ」ネットワークフロンティア事業部版LD、バンダイビジュアル版LD-BOX「ウルトラQ」第2巻に収められている「育てよ!カメ」には、東映ビデオ版「育てよ!カメ」に収録されているテーマ曲中に挿入されてた太郎のセリフが入っていない。テーマ曲も東映ビデオ版のテーマ曲とは別のバージョン(編集が異なるもの)が使用されている。なお、ネットワークフロンティア事業部版LDには、東映ビデオ版で収録されているバージョンの太郎のセリフを含むテーマ曲が、別途収録されている。パナソニックデジタルネットワークサーブ版DVDに収められている「育てよ!カメ」は、東映ビデオ版と同じ太郎のセリフが入ったバージョンが使用されている。 「宇宙指令M774」東映ビデオ版「ウルトラQ」第8巻に収められている「宇宙指令M774」には、実際に出演していない「町田佳代子、石坂浩二」のテロップが入っている。これは、バンダイビジュアル版LDやパナソニックデジタルネットワークサーブ版DVDで使用されたテロップとは別のものである。 「悪魔ッ子」パナソニックデジタルネットワークサーブ版DVDの特典映像として収録されたエンディングナレーションは本放送でのみ使用されたもので、今まで市販されたビデオやLDに収められたバージョンとは別のバージョンである。 怪獣の造型について「ウルトラQ」に登場する怪獣の中には東宝映画などに登場していた怪獣を改造したものや、後に改造されて「ウルトラマン」に登場したものなどが存在する。「ウルトラQ」に登場した怪獣や怪人などを制作された順に羅列してみると次のようになる。
この中で、既存の怪獣を改造して作られたものは、ナメゴン、怪竜、ゴロー、トドラ、ゴメス、リトラ、パゴスの7体。改造された怪獣のオリジナルは以下のとおり。
ラルゲユウスがラドンの改造であるという情報もあるが未確認である。 第1クールに制作された13作品に登場する怪獣は、ほぼ半分が使い回しだったことがわかりる。第2クールに突入すると、その後、数々のウルトラ怪獣を生み出すことになる成田亨が怪獣のデザインを担当。成田怪獣の第1号がペギラだった。以降、ガラモン、カネゴン、ケムール人、ラゴンなど「ウルトラQ」を代表する怪獣たちが次々と成田亨の手によって誕生する。そして、その後、「ウルトラQ」でのオリジナル怪獣は、「ウルトラマン」でさまざまに姿を変えて登場することになる。改造されて「ウルトラマン」に登場した怪獣は以下のとおり。
「ウルトラマン」に登場したラゴンは頭部のみウルトラQ版ラゴンを流用し、ボディ部は新たに制作された。その後、そのボディのみがザラブ星人に流用されたという。 「ウルトラマン」第33話「禁じられた言葉」に登場したケムール人のボディは、その後、「ウルトラセブン」でキュラソ星人(第7話「宇宙囚人303」)に使用された。 東宝映画「海底軍艦」に登場した操演用のマンダが、第12話「鳥を見た」に登場する帆船の舳先の飾りとして使われた。帆船自体は東宝映画「日本誕生」で使われたものである。 怪獣の鳴き声について「ウルトラQ」に登場する怪獣の造形について、東宝映画に登場した怪獣から改造されて使用されたものが存在するのと同じように、その鳴き声も東宝怪獣などから流用されたものが存在する。 ペギラ「ウルトラQ」の中で「ペギラが来た!」と「東京氷河期」の2度にわたって登場したペギラは、「ペギラが来た!」の時と「東京氷河期」の時で鳴き声が違っていまる。「ペギラが来た!」での鳴き声は、2種類の音を重ねてペギラの声に仕立てているが、それぞれの声の元素材が何なのかは判明していない。「東京氷河期」での鳴き声は、東宝映画「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」に登場したバラゴンの声を流用しているようだ。 ゴルゴス「SOS富士山」に登場したゴルゴスの鳴き声は、ゴジラの声と東宝映画「キングコング対ゴジラ」に登場したキングコングの声を流用している。シーンによって、ゴジラの声とキングコングの声を使い分けている。また、ゴジラの声については、いくつかのゴジラ作品から流用されている可能性がある。「SOS富士山」の制作時期から考察すると東宝映画「ゴジラ(1954)」から東宝映画「怪獣大戦争」までの6作品に使用されたものと考えらる。 バルンガ「バルンガ」に登場したバルンガのSEは、東宝映画「宇宙怪獣ドゴラ」に登場したドゴラのSEを流用しているようだ。 パゴス「虹の卵」に登場したパゴスの造形は、東宝映画「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」に登場したバラゴンを改造して作られたものだが、その鳴き声は、東宝映画「大怪獣バラン」に登場したバランの声を流用しているようだ。 ケムール人「2020年の挑戦」に登場したケムール人の声は、東宝映画「マタンゴ」に登場したマタンゴの声を流用しているようだ。マタンゴは、群れで登場するため、その声に多くのバリエーションがあり、ケムール人の他にも「悪魔ッ子」のリリーの笑い声やバルタン星人の声にも流用されている。 リリー「悪魔ッ子」の中でリリーの笑い声をSE的に使用されている音は、東宝映画「マタンゴ」に登場したマタンゴの声を流用しているようだ。 2011-01-02更新 トップページへ 作者へのメッセージ Copyright(C) 1997-2011 Kohei Onishi,All rights reserved. |