赤塚不二夫さん他界 


僕の少年時代の夢は漫画家になること、いや赤塚不二夫さんになることでした。 

 僕は小学校時代、大きくなったら漫画家になるのが夢でした。そしてそのバイブルが赤塚不二夫の「まんが入門」でした。つけペンや羽ぼうきなどを買ってもらい、インク瓶につけペンをつけてギャグ漫画を書いて、気分は「これでいいのだ!」


 そして、僕の夢はいつしかミュージシャンになることに変わったのですが、ミュージシャンになって赤塚不二夫さんとお仕事をする機会を得たのです。
 声優羽佐間道夫さん(ロッキーの声などでおなじみ)率いる制作会社ムーブマン さんの企画「九九をラップにのせて覚えよう」というCDビデオCD-ROM の音楽制作依頼が来ました。音楽は先にほぼできあがりました。歌詞は妻まどかが担当してくれ、これもすぐにできました。しかし歌い手さん、イラスト・アニメーション担当者の選定に時間がかかりました。二転三転して、歌手は声優山寺宏一さん、そしてCDの監修ということで決まったのが赤塚不二夫さん !!!タイトルは「天才バカボンの九九はこれでいいのだ」。


 音楽はラップだけでなく九九の格段でレゲエやファンク、サルサなど全部別々の音楽で作りました。(こんなレヴュー 見つけました。)
基本は僕のプログラミングで作り、Gt:パパゴン鈴木(ZARD等のレゴーディング御用達ギタリスト)、Per:伊達弦(元オルケスタ・デラ・ルス)、Cho:中村雅人、小林朋子、浦島りん(ファンク・ザ・ピーナッツ)といった豪華メンバー。さらに声優さん、富田耕生さん、山本圭子さん、茶風林さんが僕の目の前であのキャラクターの声を録音してくれました。僕の息子とその友達のちびっ子合唱団も参加してます。)
 そしていよいよデモテープができて、赤塚さんの事務所兼自宅へ持っていきました。ちょうど紫綬褒章をお受けになる直前で、酒を抜くため入院するんでそれまで飲んでる所だそうで、グラス片手に聞いていただきました。
 すると、子どものように無邪気に喜んで下さり、特に沖縄音楽で作った八の段では、「これいいねえ!(笑)ここまでやっちゃっていいの。これ大人が聞いてもおもしろいよ。」仮歌はCho中村雅人くんが歌ってくれてたのですが、「この人おもしろいよ~。この人でいこうよ。」と言う話も出て、後日、中村くんにその話伝えると「巨匠にその言葉をいただいただけでうれしい。」と言ってました。その後、アメリカで始めてセサミ・ストリートを聞いてその音楽のよさに驚いた話、手塚先生は何でも一流のものに触れろと言ってた話などを聞きました。
 赤塚さんの笑顔がとても素敵でした。いまでもはっきりと思い出せます。僕の音楽を高く評価して下さり、作品には天才バカボンのキャラクターがたくさん登場してくれました。僕の幼い頃描いた夢が、別の形でかなった瞬間でした。
 赤塚さんの作品は僕を自由の世界へ飛翔させてくれ、そして自分自身の可能性を広げて下さいました。ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。
 合掌。

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Posted: 日 - 8 月 3, 2008 at 12:18 午後        


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