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桜花日記バックナンバー

Nov, 15, 2004

菜の花の沖

真っ赤で美味しそう
今夜はいくらごはんにしてみました。岩手のおじさんが鮭やイクラや、ホタテなどを送ってくれたのです。イクラは醤油漬けにして、ごはんにのっけて食べる。こんなにたくさんのイクラを食べるようになったのは、ぴいちゃんと結婚して日本に帰ってきてからです。それまでわたしにとってイクラとは、お寿司の軍艦巻きでしか食べることはありませんでした。

はぁ、イクラ丼を堪能しました。ところで、今日はかなり寒かったですね。寒くて出不精になっていたので、部屋で読書をしたり絵を描いたりしていました。今日の読書は、司馬遼太郎さんの「菜の花の沖」という歴史小説。淡路島の貧しい生まれの嘉兵衛が、商人となり、そのあと、ロシアと日本が関係を持つ中で重要な人物となるようです。

嘉兵衛の波瀾万丈な話
6巻あるなかで、まだ1巻の真ん中くらいまでしか読んでいないのだけど、とても面白いですよ。普段、そんなに歴史モノの小説は読まないほうなのですが、その時代の人々の暮らし方や、物の考え方などもわかり、ほほう、と思うことがたくさんあります。司馬遼太郎さんという人は、ひとつの小説を書き上げるのに、全国の書店のそれにまつわる文献をかきあつめ、膨大な労力と時間をその資料に費やすのですって。

ちょっと色っぽい話になりますが、江戸時代には、商人や百姓の間では若衆組という組織があって、15歳をすぎた頃から村の青年はそれぞれの村の若衆組にはいるのです。それで、村の気に入った娘のところに夜這にいって、子供ができたら夫婦になるんですって。若衆組の中の何人かがひとりの娘に対して夜ばいに来ることもあるので、父親がだれだか分からなくても、娘のほうが自分の気に入った男をそのなかから選んで夫になる人を決めるようです。こんなふうに、江戸時代の人達は子孫を残していったのかと思うと、びっくり仰天しました。これは、ポリネシアン、南方の文化のようで、儒教のある韓国や中国にはこのようなことはないようです。

あと、この時代は、村で罪をおかしたものは(その裁き方も今の感覚からしてみると不公平なのだけど。)村八分…つまり村のみんなから徹底的に無視される、それがその後の子孫まですっと続くこともあるようで、わたしはつくづく今の時代に生まれてよかった、と思いました。まぁ村八分にされることなんて、ヨーロッパの魔女狩りなどに比べればマシなほうかもしれませんが…。

もっともっとこの小説について感動したり、驚いたりした部分はたくさんあるのですが、長くなりすぎるので、また今度書きたいと思います。

 

Nov, 14, 2004

若いパワーをもらう

東さんはアンニュイな声なのです。 イーズカさんの淡々とした
歌い方が心地よい。
カフェ・ムリウイでボッサ・ナイトがやっていたので行ってきました。今日歌う人は、ムリウイでもおなじみの東輝美さんと、イーズカ・ヒトシさんです。今日は、桜花通信を通して知り合ったriokaさんもムリウイに来ていました。彼女はイングリッシュ・チャットを受けていて、そのあとこのボサノバも聴こうと思って残っていたとのこと。彼女とメールのやりとりは何度かしたことがあったのですが、若く、きれいなお嬢さんで、こんな方が読者にいるなんて、感激でした。

なんと、彼女は16歳のときから桜花通信を読んでくれていて、しかも、今まだ19歳というのです!確かに、彼女からは、若く、健康で美しいオーラがキラキラと放っていて、彼女のそばにいるだけでも“よい気”にあたっているようで、元気がでました。

若いパワーをもらいました。
riokaさんは、12歳のときから18歳までブラジルに滞在していて、その後マレシーアに一年いたあと、4ケ月前に日本に大学受験のため戻ってきたようです。そんな彼女は、とても素直でのびのびとしていて、まわりの人を明るくさせるような魅力を持っていました。

それで、イーズカさんと東さんの演奏もいつもの通り素敵で、今夜は楽しいひとときを過ごせました。最後にアンコールとして、わたしはイーズカさんに“Desafinado”リクエストしましたよ。

ライブのあとにイーズカさんとお話したのだけど、イーズカさんも漫画家のつげ義春がお好きみたい。“ほんやら洞のべんさん”の話をしました。その話の舞台はたぶん新潟だと思うのだけど、養殖の錦鯉が出てくるのね。でも、今はその錦鯉も地震でたくさんなくなってしまって、悲しいね…とか。

それと、今日は紀宮様がご婚約をされたという報道がありましたね。わたしは小学生の頃、両親に「桜花は紀宮様に似ているね。」と言われたために彼女のことは人ごとと思えないのです。ご婚約が決まって、本当におめでたいです。紀宮様はご結婚されたあとは、皇族を離れるわけだけど、その新しい人生にエールを送りたい気持ちでいっぱいです。

 

Nov, 13, 2004

アルジェリア人の音楽

Souad Massi/ deb
まだ紹介していなかったアラブの音楽のことを書きますね。Souad Massiというアーティストの「Deb」というタイトルのアルバム。これはアラブの国で聴かれているアルバムというよりは、フランスに逃れたアルジェリア難民の女性が作った音楽。その類いはライミュージックと呼ばれることが多いんですけど、Souad Massiの音楽はもっとフォークソング的な雰囲気です。

わたしもベリーダンスをするようになってから、アラブの音楽に耳をかたむけることが多くなのったのだけど、このアルバムのは、レッスンのときのかかるようなのとは、ちょっと違うかな。

今夜はカレーを食べながら、これを聴いていました。こういうのが演奏できたり、こういうリズムに合わせて踊ることができたら、とてもかっこいいだろうなぁ。

世界には、本当にいろいろな音楽がありますね。ワールドミュージックは、知れば知るほど面白い。日本は世界中のほとんどどんな音楽でも手にいれることができるのが幸せであります。

 

Nov, 12, 2004

クリームシチュー

チキンのクリームシチュー
鶏のクリームシチューを作りました。でも、わたしが作るのは、さらっとしていて、とろみがほとんど無いので、シチューというよりかは、スープかな?いつもは鶏肉を炒めないで、そのまま煮るのだけど、今日はオリーブオリルで焼き付けてから水を入れてみました。そしたら、香ばしくしあがって、わたし好み!でもちょっと油の部分があるのでしつこいかしら?ぴいちゃんはそんなこと感じなかったみたいだけど。

デザートにはひさしぶりに手作りのバニラアイスクリーム。まだそんなに寒くないので食べられます。ふう、食べた、食べた。

ごはんを食べたあとはいつもの通り、ぴいちゃんとずっといろいろなCDを聴いていました。沖縄の波照間島に行ったときパナヌファというカフェでかかっていた、オルケスタ・バオバブなど。その他にもいろいろ。

そして、一曲だけ踊りました。そんなふうにしているので、夜はどんどんふけていってしまいます。でも、明日は休みだからまぁ、いいかぁ。

 

Nov, 11, 2004

六本木のスーパーデラックス

六本木のスーパーデラックスというカフェで、辛酸なめ子さんをはじめ、その他アーティストや漫画家の方がトークをするということで、足を運んできました。このスーパーデラックスというところは前にもカール・ストーンという音楽家がパフォーマンスをしたりで行ったことがあるのだけど、アーティステックな空間で、でもちょっと気取っている雰囲気かもしれない。いろんなアート作品も展示されていました。なぜか東陽片岡さんの漫画の原画が飾られていて、それだけちょっと他の作品を違うオーラを発していたのですが、和ませられました。

いろんなアーティストの方が、自分の作品はどのようなものに影響を受けてきたか、などを話していました。こういうアートな場所に訪れるのは、久しぶりだったので、なかなか楽しめました。辛酸なめ子さんのトークはやはりとても面白く、みなさんがどっと笑う場面がたくさん見られました。

終わってから、辛酸なめ子さんが近くにいたので、思い切って「わたし、ファンなんですけど。」と話かけたら、なぜかなめ子さんは、追いつめられた小動物のように怯えた目でわたしを見るので、まずかったかな、と思いました。

ちょっとお話したのですが、わたしが、「ここ寒いですね、冬なのに冷房をつけているんですかね。」と言ったら、「そうですね、六本木なので。」との答え。なぜ六本木だと寒いのか…、会話があまり成り立ちませんでした。そして、しきりにわたしが着ている革のジャケットを、「革ジャンですね、革ジャンですね。」と言っていました。わたしは自分のこの革のジャケットがおかしいかしら?とちょっと不安になりました。

それにしも、東京はこういうイベントがあって、そういう点では都会に住むのっていいかな、と思います。

 

Nov, 10, 2004

自由にのびのびと

村田さんのほんのりした絵に和ませられます。
この間、世田谷美術館で、「アトリエ・アウトス展」という自閉症の方達のアート作品の展示会があったので足を運んできました。自閉症の方の作品がすべて、素晴らしいかといえば、そうでもないのですけど、なかには面白い作品や、ニューヨークのギャラリーの飾ってあっておかしくないような大きな抽象画の絵もありました。

基本的にとても自由に描いている作品が多いですね。タイトルと絵の内容を比べてみると面白くて…。「走っているハンペン」というタイトルのものもありました。あと、「新宿」とかかれている絵は抽象的な絵でしたが、たしかに新宿のビルのようなものが描かれていました。

そのとき、会場で売られていた一冊の本を買いました。村田清司さんという方の絵と、田島征三さんという方の詩が一緒になったものです。この村田清司さんという方は、この展示会で作品を発表していたわけではないのですが、ダウン症で心臓が悪いようです。本を開いてみると、まるでポール・クレーのように、心の和む、まるで子供の頃のままの気持ちで描かれているかのような絵がたくさんありました。

面白い鳥が描かれているね。
わたしは、この村田さんの絵がとても可愛くて気に入ってしまったのです。あと、村田さんは、以前紙すきの仕事もやっていたみたいで、木のくずが混じった手漉きの和紙の上に絵を描いている場合が多いようです。それもなかなか独特のいい感触を出していました。色使いも、この表紙のはわりとソフトですが、中にはビビットなものもあり、目を楽しませてくれます。

左のは、その世田谷美術館の「アトリエ・アウトス展」の絵はがきです。これも、色使いが鮮やかで、鳥みたいなものがのびのびと自由に描かれていますね。やっぱり絵心というものは、常に子供の頃の気持ちを忘れないことなのかしら、と改めて考えさせられました。障害を持っている人達は、それを自然にやっているのかもしれません。

 

Nov, 07, 2004

マンゴー入りパンナ・コッタ

たけのこごはんと
トマトと卵とニラのスープ
緑とエビのオレンジ色がきれい。
今日はひとりで、世田谷美術館で開催されていた自閉症の人達がつくったアートの展示会を観にいきました。そのことについてはいろいろと書きたいことがあるのですが、また次にしますね。今日は珍しく何品も料理をつくったので、それについてだけ書きます。

ぴいちゃんは日曜日だけど、仕事を家でしていたので、わたしも料理を何品も作りました。いつもは一品か二品くらいしか作らないんだけどね。エビわんたんに、たけのこの炊き込みごはん、トマトと卵とニラのスープ、マンゴー入りのパンナ・コッタ。でも、どれもそんなに手間のかかるものではないですね。

パンナ・コッタに
マンゴーをいれてみた。
このエビわんたんは何年も前から大好き。山本麗子さんの「101の幸福なレシピ」という本に掲載されていて、わたしの実家の家族も好物です。わんたんは豚肉で作る場合が多いですが、これはエビとニラで、そしてアクセントに小さく刻んだ蓮根が入ります。これがエビのぷりっとした食感と、シャリリとした蓮根と、ニラの風味がなんともいえず、うまー。好みで、醤油にラー油や酢を混ぜたものを付けて食べるよ。ちゅるちゅる入ってしまう。

たけのこごはんは、昨日、肉団子に入れたときに使ったたけのこが余ったので、作りました。なかなかうまく炊けました。うちではごはんを炊くときは土鍋を使っているのです。もう炊飯器は全く使わなくなってしまいました。

それと、トマトと卵のスープ、ニラも彩りにいれる。トマトと卵は合うな−。それと、今日のヒットがパンナ・コッタにマンゴーを入れたものでした。紀伊国屋でおつとめ品のマンゴーがあったので1個買ってきたのです。パンナ・コッタにマンゴーが入るといきなりアジアの味になりますね。そういえば、マンゴープリンが香港にはあるものね。でも、これはマンゴーをピューレにしないで、ただ切って入れただけなので、簡単です。家で作るデザートは市販のものよりも贅沢にできるのが醍醐味です。

 

Nov, 06, 2004

八角アロマセラピー

気に入った新しい料理
今夜の晩ご飯は中華のおかずにしてみました。ウー・ウェンさんという方のレシピからです。大きな肉団子と、白菜を醤油味で煮込むのですが、八角を入れるところが本場らしさを醸し出していますね。

調理をしているときにも、八角の香りが部屋をふわっと覆いつくして、八角の香りが好きなわたしとしては、なんだかアロマセラピーを受けたように癒されました。胸がすっとすると同時に高揚感もわき上がる感じ。

食べてみたら、やっぱり美味しい! 醤油味と八角の香りは合いますね。この小さな花形のスパイスが入るだけで、ずいぶんと味がビシっと引き立ちます。

今度から醤油味の煮物には、ばんばん八角を使おうかな…。それくらい気に入ったわたし。そう言えば冬はごはんを食べてほっとすると、それからなかなか動きたくない気分になってしまいます。ずっとまったりしてたい感じ。うちはコタツは無いのですが、もしコタツだったら、そのまま寝ちゃったりして、どんどん自堕落になっていくことでしょう。

寒くなると、億劫になりがちですが、身体も動かさないとね!

 

Nov, 05, 2004

Sambou, Sambou

あっさりめのミートソース。つるつる入って美味しい。
今夜の晩ご飯は、ミートソースにしてみました。でも、わりとあっさりめのソース。牛肉ではなくて、豚肉でやったからかしら?けど、ミートソースってなんだか懐かしい味で美味しいですね。わたしの母はあまり作らなかったのだけど、給食などを思い出させます。

あとは、チンゲンサイをアンチョビとニンニクで炒めたものを付け合わせに。最近アンチョビを入れて野菜とかを炒めるのに、はまっているのです。

ジョイスのアルバムの中ではこれが好きかな。
それから、今夜はワインをたくさん飲んだな。一本をふたりで一晩で空けてしまいました。これは私たちにとっては多いほう。でも、なぜかそんなに酔っぱらうでもなく、普通です。

ワインを飲んでいる間、何もせずに、ぼーっとJoyceのCDを聞いていました。「Tudo Bonito」という、アルバムの中の"Sambou, Sambou"という曲が今夜のわたしにはとてもしっくりくる。ポルトガル語だから、何を歌っているかは分からないのに、なぜか感無量になるのです。切なくて、嬉しくて、感情がいっぱいになる感じ。それは生きていることのよろこび。この曲を作ったJoao Donatoって素晴らしい。Joao Donatoのアルバムはまだそんなに聞いてないので、これから興味を持って聞いてみようっと。

ジョイスの澄み切った、知性あふれる歌声は希望をもたらしてくれる。ブラジル人の作る曲は、なぜにこんなにもわたしの心の琴線に触れるんだろう。でも、日本に帰ってきてから、こんなにブラジルの音楽を聞くようになったんですよね。アメリカにはそんなにないのです。東京は世界でも一番のブラジル音楽天国だ…という話を聞いた事があります。

 

Nov, 04, 2004

ぬめり草

おめでたい雰囲気の表紙
新しい辛酸なめ子さんの本、「ぬめり草」を買いに渋谷のパルコ、リブロブックストアまで行ってきました。ここでこの本を買った人には、今度のサイン会の整理券が渡されるのです。

わはは、この本、なめ子さんの中でもなかり面白いですよ。最近あまり漫画がなかったけど、この本は漫画が多く入っています。電車の中で読んでいたのだけど、最初のページから可笑しいので、くすと笑ってしまいました。この中で特に笑ったのが、最初の「萌え系」の話と、「花びら餅のなかのごぼう」の話。まったく、このなめ子さんという人は着目するところが違いますね。

それと、今日は二回目のベリーダンスのレッスンでした。いろいろとアラブの音楽を聞くと、イイナァと思えてくる。まだ楽器の名前とか覚えてないけど、これから徐々に知って行きたいな。踊るのはまだまだ難しいけど、今回は布をつかって、顔を半分隠したりしながら踊ったりもしたんですよ。今まであまり知らなかった文化なので、どれも新鮮に感じます。

 

Nov, 03, 2004

新しいカフェ発見

ケーキも手作りで美味しい。
さっき、サルサのレッスンから帰ってきました。フリーダンスの時間のときに、サルサ仲間とお話していたんだけど、みなさん、けっこう陰で努力をしていることを実感しました。ムリウイ以外のレッスンを受ける人はもちろんたくさんいらっしゃいますが、ある人は、土曜日の午前中に公園でふたりで練習しているらしいです。いままで習ったものをちゃんと習得するためにやっているんですって! その話を聞いて、「おおっ、えらいー。」と思ってしまったわたし。それに、休みの日の午前中を公園で、人目も気にせずサルサを踊るなんて、なんて健康的で楽しそうなんでしょう。ダンスを始めた人はみな、映画「Shall we ダンス?」のような経験をするのですかねぇ。なんだか楽しいネー。わたしもいつか、その公園での練習、ぜひ参加したいな。

今日は祭日だったので、ぴいちゃんと近所をお散歩しました。そしたら、今まで話だけ聞いたことはあるけど、まだ入ったことのないアジアン風のカフェ兼雑貨屋さんを発見。バリの小物などが所狭しと陳列されていて、カフェのメニューの充実していました。ぴいちゃんは、バリのコーヒー、わたしはバリのお茶をオーダー。バリのコーヒーは濃いめで、まろやかなお味。ポットにたっぷり入ってくるので、4杯くらいは飲める。これで、315円はやっすいー。バリだとよっぽど安いんでしょうか…。わたしが飲んだバリのお茶は、紅茶というよりかは、むしろそば茶やむぎ茶のような味がしましたけど。その他にぴいちゃんが頼んだマンゴームースも美味しかったですよ。

今回は頼まなかったけど、ランチメニューもあるようなので、今度試してみようっと。バリのカレーやナシゴレンなど食指をそそるものがたくさん。あー、なんかすぐ近くに、こんなに素敵なカフェを見つけられて嬉しいな。インテリアもすべてバリからのもので作られたみたい。

秋は空気の色がこっくりしている。
あと、左の写真は、ぴいちゃんが近所を散歩して撮影した柿の写真。もう秋なんですネー、って感じの写真ですね。空の濃い水色と柿のだいだい色をみあげると、なんとなく切ないですね。これはとても日本的な色合いだと思います。わたしはこの柿の色がサンフランシスコにいたときはとても、懐かしく、絵に表現したくらいでした。

今日は比較的、嬉しいことがたくさんあって、二重丸の日。でも、どんな日でも、自分で目を光らせて探せば、楽しいことや嬉しいことはそこらへんに落ちていると思う。ただ待っているだけじゃだめなんですね。

 

Nov, 02, 2004

究極のほげほげ音楽

Joao Gilberto、
邦題では「三月の水」。
Caetano Veloso & Gal Costa, Domingo
今回は、わたしが最も好きなアルバムの中のいくつかをご紹介したいと思います。ひとつめは、もう何回か桜花通信で掲載したことのある、ジョアン・ジルベルトのアルバム。これは、本来はアルバムのタイトルがないというか、Joao Gilebertoとアーティストの名前になっているのだけど、邦題ではこのアルバムの中の曲のひとつでもある「三月の水」と呼ばれているようです。

このアルバムの中の曲、もちろんすべて好きなのですが、特に「VALSA」という曲について今回は語りたいと思います。この曲を聞いていると、なんというか…、「もう…、いいんだ…。もうすべていいの…。」という清らかな諦めのような気持ちになる。でも、それはとても幸福で、満ち足りていて、空をゆらゆら飛んでいるような心地の良さ。何も抵抗がなく、自分のたましいと身体がしゅわしゅわと空気になっていくような…。目をつぶると水面がたゆたっているような模様が見える。もうこのまま死んでもいい、ってそんな気分にすらなってしまう。とことん静かだけど、強力な力を持った曲。この曲の世界こそ、わたしがアートでいつも表現してみたいと思っているものなのです。

ジョアンのこのアルバムだけは、普段ボサノバやサンバを聴かないテクノやトランスのファンの人達も「これはいい!」と認めているようなのです。違う世界に連れてってくれるからかな。

あと、なぜかまだ桜花通信では紹介していなかった、すっごくイイアルバム。Cartano VelsoとGal Costaの「Domingo」。このアルバムの中の「コラソン・バガブンド」はすごい。この曲を作ったとき、彼らは20代前半だったというのに、この人生のすべてを悟ったかのように枯れた味わいは…。これもかなり他の世界に連れていってくれる。もし満員電車の中で出勤のときにこれを聴いていたら、蒸発してしまうかもしれません。だからぴいちゃんは、これは会社から帰りの電車の中では聞くけど、行きはもっと元気のでる音楽を聴いている…と言っていました。

素晴らしいものというのは力がありながらも、エゴや暑苦しさを感じさせないものなのだな…とつくづく思います。

2004年10月16日〜30日の日記

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