うんざりLiveレポート

Live当日のうんざりをご紹介します!

2003/08/17
LIVE in TAKEFU
at Takefu INJYOJI Temple

4年ぶり!

そう、うんざりの単独ライヴは実に4年ぶりなんです。イベントに参加したり、「どんぐり」の名で幼稚園コンサートしたり、リハしたりはしていましたが、うんざりの為だけに集まったお客さんの前でのライヴは4年ぶり!

この感慨をどう表現していいのか!とにかく気合いのこもった(こちらも当然4年ぶりの)ライヴレポート。お楽しみください。

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2003年の夏は日本中冷夏に悩まされ、列島全土を多い尽くす雨雲が太陽を見せてくれない日々が続いています。

うんざり4年ぶりの単独ライヴとなった、福井県武生市の天候もすぐれない日々。当日の天気予報も80%の降水確率をしめし、なんとも暗い気持ちで迎えたライヴ当日の朝でした。

と、書きたいところですがなんつったって4年ぶりですよ、4年ぶり!しかも今回はキクを含めた5人のメンバーの他に、SSMを5人引き連れての武生入り!雨と渋滞で半日かかった移動もなんのその!疲労は溜まっているものの、雨やお客さんの入りを心配して落ち込む人など1人としていませんでした。

Setting

今回会場となる引接寺(いんじょうじ)は、1488年に建立された天台宗真盛派別格本山です。総けやき造りの山門が迎える威厳に満ちたお寺です。武生の街は引接寺以外にもたくさんのお寺があり、町中には蔵もたくさんあってなんとも趣のある場所でした。

僕らの宿泊した旅館、あかしさんは、引接寺から100mと離れていない場所だったので、まさに起きたまま引接寺へ!10:30から楽器の組み立て、Settingにはいりました。

それにしても気のぬけた顔だ (:_;)。
しばらくすると、隣の朝日町からこおろぎさんがマリンバを届けてくれました!今回お借りするのはジョリンバ(JOLのマリンバ)と同じ形式のパーフェクション5oct.と4oct.の2台です。なんと共鳴管が赤い!ややえんじ色していたんですが、照明があたると非常に美しい紅に輝いていました。
こおろぎ社長である、斎藤宰(さいとうおさむ)さんが自ら楽器を運んでくださいました。東京から電話でお願いするときも、懇切丁寧なばかりか、「チラシ送って!宣伝するから」「お客ははいるのかい?」「次の日工場に遊びにおいでよ」と優しい言葉をかけてくれていました。この日も午前中から来てくださり、しかも携帯で「今日武生でうんざりあるよ」って最後まで宣伝してくれていました。とても助けられました!大感謝!

武生でライヴを行うにあたって、マネジメントしてくださった現音舎の横田社長にお願いしていたことは、なんといってもシチュエーションでした。野外ライヴであること、楽器が雨に弱いので、雨天の時に対応できることを最低条件として、場所を選定してもらったのが引接寺です。ステージとなる境内前の空間は、床が石で大きな柱が4本。そして屋根が大きく伸びているために、無風なら絶対に雨に濡れることのないステージでした。

朝から小雨がぱらついて、やんだかと思うとまた降り出す天気。横田さんと何度も話し合って、Settingをきめました。お客さんに快適なことを考えた末、ステージを180度ひっくりかえして、外側でなく境内の中を客席とすることにしました。

PAのマイキングもあるため、Settingの変更は簡単にいきません。みんなであれこれ考えながら、楽器の配置を決めました。
Settingが終わり、たそがれるオイラ(^_^;)。
天気がよければこの庭にたくさんお客さんがくるのになー。
雑然とした風景ですが、これ完成Setting!裏から見ている状態ですね。これでお客さんも雨に濡れることなく楽しんでくれる用意が整いました。

リハーサル

サウンドチェックをこなし、PAさんにチェックして欲しい曲を中心にリハーサルを行いました。

サウンドチェックの時もお寺ですから、法事にいらっしゃるご家族がいたり、近所の家族が散歩していたり。音を出し始めると、通りすがりのみなさんが立ち止まってくれたりして、にわかに気持ちが高まりだします!

小物を広げ、バチを用意して、サウンドチェックです。、

武生は竹の産地でもあり、横田社長の提案で「ライヴで竹を入れてみよう!」ということになりました。ちゆきとピロリが試行錯誤してくれています。

近所の子供さんが、寄ってきてくれます。すかさず楽器渡して一緒にやってみたりして。子供さんと一緒に散歩していたおばあちゃんがとても喜んで聴いてくれました。リハなのに、拍手くださるもんだから、こちらもノって来ちゃって!

イスに座っていただいて、3曲ばかりおばあちゃんのためにやっちゃいましたー!リハなのにー!!

お客さんはこんなアングルからステージをみることになります。マリンバって長机のような形なので、ステージに上がって、お客さんが見上げる形だとバチさばきも見えないし、演奏者もほとんど隠れてしまうんですが、今回はお客さんが僕らを見おろす形なので、ご来場いただいた方にとってはなかなか贅沢な見え方だと思います。苦肉の策のSettingではありますが、かえって良かったようにも思います。野外なのにお客さんと一体感を感じられそうな距離感だし。

ちなみにVibの前にあるのは賽銭箱。本番中おひねりが投げられて、賽銭箱に入った場合、誰の収入とするのか?なんて(^_^;)。

新曲「風は凪ぎ、月映ゆる」のリハです。女性3人が鍵盤を担当します。ポカは鈴などのパーカッション。オイラはうんざりデビューとなるビッグジャンベです。

SSMスペースにもマイクが立って、小さくて細かい音もバランスをとってもらいました。

後ろには物珍しそうに見物する方が随分いました。発見する度にSSMが「夕方からライヴでーす!」って、チラシもって追っかけてくれました。うれしいです!

リハも無事終了。時間の限られた中でのリハは、見切りというか、妥協点をどこにみつけるかが難しいんですが、雨の中、スムースにできたと思います。PAさんの力がよかったことと、引接寺の響きがよかったことがすごく大きい!

寝起きのまま始めた準備がこれで完了したので、急いで旅館に戻り本番の支度に入りました。

Live

引接寺を取り囲む大きな木々の向こうから、無数の蝉の声が聞こえます。さっきまでやんでいたのに、また雨足が強くなってきました。いつもは鳴らさないのに、引接寺のご厚意で17:00にお寺の鐘を鳴らしてくださいました。さぁ、本番です!

お客さんの入りは...「いっいる!」これ正直な感想でした。約30名くらいのお客さんが僕らを待ってくださっています。確かに多いとは言えないけれど、この雨の中、しかも武生の皆さんからしたら「うんざりってなんじゃ?」「パーカッションって食べれんの?」みたいな認知度にもかかわらず、たくさん集まってくださっていました。しかもまだ一人二人と集まってきてくれています。

思い返せば妙高高原での野外ライヴも雨。しかも嵐のような大雨!!あの時は本当に不安だらけでした。でもそんなライヴを乗り切った今のうんざりには、お客さんの人数とか、天気はほとんど関係ありません。いつもと同じ。誠心誠意音楽とお客さんに尽くすのみです。

ライヴはパーカッションセッションからはじめました。

武生で取り寄せた竹をちゆき&ピロリが打ち鳴らします。去年マレーシアで入手した(恐らく日本にこれしかない)ビッグジャンベもうんざりデビューです。お客さんのちょっと緊張気味で期待感にあふれた空気を、「みなさん、これがパーカッションですよ」とお知らせするかの如く、ミディアムテンポでのセッション。これだけでも十分に気持ちよくて、「いかんいかん、曲いかなきゃ(^_^;)」!

竹のアドリブでしめくくり、一気に『毛』に突入!JOLのベースに続きけいこのうんざりドラム、オイラのコンガが入ってポカのメロディへ!「嗚呼、気持ちイーっ!!」お客差し置いてアレだけど、久しぶりのこの感触!まだまだお客さん、あっけにとられているようだけど、気にせず爆発です!巻き込んでくぞー!

客席には赤ちゃんを抱いたお母さんやおばあちゃん、小学生や中学生、武生商店街のおじさんなど、幅の広いお客さんが来てくださっています。MCをするオイラも東京なら「とにかく楽しんで!つべこべいわずに感じて!」といくところですが、敢えてうんざりの説明やパーカッションについてお話を挟みました。おばあちゃんが何人もいらっしゃっていて、優しい目で見つめてくださるのを見ているうちに「もっと僕らのことを知ってください」って、いつのまにかこっちが感じてしまったんだと思います。

『ガード下seven 』『黒くて甘い...』に続いて、新曲『風は凪ぎ、月映ゆる』を演奏。500年以上前からたたずむ境内の太い柱、蝉の声をバックに揺れるようなパフォーマンス。この曲にとって、こんな最高のシチュエーションはないというほど気持ちのいい時間でした。小雨さえ音にしなやかさを与えてくれているかのよう。キクをVibにコンバートした女性3人のメロディが響きわたりました。

そして十八番、『野性的な七面鳥』へ。毎回違う顔を見せてくれるこの曲は、驚くほど間近に迫るお客さんと、強くて柔らかい響きを醸してくれる境内の中、グルーヴの渦を巻き起こしてくれました。今回はJOLのマリンバが秀逸で、いつも以上に艶と表現力に富んだ演奏!やられたね!

瞬く間に1時間がすぎました。17:55です。引接寺では18:00に鐘を鳴らすのが日課だそうで、それに合わせて休憩といたしました。でもトイレに席を立つ人は誰もいなく、ずっと僕らを見つめています(^_^;)。そこで子供達に「好きな楽器触っていいよー!」とフリータイム。ホントはここで1曲くらい、みんなが知っている曲を演奏してもよかったんですが、優しい雨音と風の声にほだされる気持ちよさが、それを拒否していました。

後半

程なくして引接寺の鐘が鳴り、後半です。

『風は凪ぎ、月映ゆる』に続いてもうひとつの夜の唄、『コヨーテの夜』でスタートです。夜、孤高のコヨーテが満点の星空で遊んでいる風景ですが、遊び疲れて眠ってしまうこの曲。今回そこでパーカッションの静かなソロを組み込みました。JOLの竹、ピロリのボンゴ、優美のシェーカーと真裕子のトライアングルが、コヨーテが見ている夢の世界のように流れました。この曲、今までで最高のパフォーマンス!mp3聴いてくださいね!

『親父の復権』に続いてラストはお馴染み『Call me!』!武生の皆さんへの感謝の気持ち、そして「いつでも僕らを呼んでくださいね!何を差し置いても飛んできますよ!」の気持ちを込めて手作り楽器や手拍子で、お客さんと一緒に「Call me!」!

そしてアンコール!

アンコールもお馴染み『Lively Coconuts No.2』です。もともとオイラの友人、岡田の結婚式のために創ったのがNo.1で、その後アレンジを繰り返してNo.2となったこの曲。みんな最高潮で盛り上がっています。実は今回、去年結婚したちゆきがダンナさんと一緒に参加してくれていまして、結婚式の音楽をうんざりが担当して、最後にみんなで盛り上がったのもこの曲でした。覚えてる?トールさん!

ポカのリズム遊び、オイラの唄のかけ合いをお客さんと一緒に楽しんで、約2時間のライヴに幕を閉じました!最初難しい顔していた坊やが、いつのまにかお母さんの腕の中で暴れながら踊っていたのを見て、泣きたくなるくらい嬉しかった!ホント、気持ち良かったーっ!!東京にいるみなさんも来れば良かったのにねー(^_^;)!

終了

ライヴが終わるとあんなにうるさかった蝉の声もやみ、雨も上がっていました。子供達は楽器に集まって、思い思いに音を出したりしています。おばあちゃんはオイラの手をとって「あんなに激しく(コンガ)叩いているのに柔らかい手だねぇ」と、何度も何度もお礼を言ってくださいました。もう、そんな素敵な笑顔見せられたら、また来週来ちゃう!っていうか住んじゃう!

打ち上げ

楽器を片づけ、シャワー浴びたりして(ライヴ会場近くに宿があるのはいい!)、打ち上げにいきました。現音舎が旗揚げしたライヴハウス、武生クラシックスでの打ち上げです。代官山にあるライヴハウス、代官山クラシックスの姉妹店として、これから武生で新しいミュージックシーンを育てていこうとしている現音舎・横田社長のはからいで、素敵な打ち上げになりました!

武生クラシックスでの打ち上げは、申し上げるのがはばかられるほどに盛り上がりました!!

大スクリーンにはさっきのライヴが流れ、うんざりの音が響きわたり、メンバーはそれを聴いて悦に入ったり、演奏中の姿見て大爆笑したり!

PAスタッフの皆さんのはからいで、贅沢な打ち上げでした。ありがとー!!

お酒飲んで、お腹いっぱいになったら、ポカがピアノを弾きまくり!そしてオイラ歌いまくり(笑)!スポットライトはPAスタッフのおかげ!

駄目だよ〜!盛り上がっちゃって止まんないよ〜!!

打ち合わせゼロなのに、最高の音を拾ってくださったエンジニアの瀧口さんです。マリンバはマイキングが難しいのに、いとも簡単に(簡単に見えましたよ)調整して、ハウリングひとつないステージを仕立ててくださいました。本番中は笑顔なく仕事していた瀧口さん、打ち上げではマイクの前で紙をゴシゴシしたり、裏からゴミ箱やらでっかいスプーンやらもってきて、音効さん!もうカブトムシつかまえた少年のような笑顔で、盛り上げてくれましたよ!

誰か瀧口さんも止めて〜!!

とうとう、横田さんもギター持ち出して演奏しだしました!ジャズが得意な横田社長、ポカのピアノで気持ちよく演奏!そのうち歌も歌いだしたので、すかさず萩原さん、さっきまで瀧口さんが音効していたマイクをそっと社長に差し出します。エライッ!瀧口さんはすかさずリバーヴかけたりして(笑)!

ホント、贅沢な音に包まれた打ち上げだ!かれこれ3時間くらい踊りっぱなし!オイオイ、ライヴの倍じゃんかよー!

んでまぁ、どこまでお見せしていいのか分かりませんが(^_^;)、とにかく盛り上がったので写真でお楽しみください。
とにかく一度も音がない時間がないままの打ち上げ!!サイコーでしたよー!!

うんざりはいいメンバーに恵まれていると、リーダーは改めて思います。僕らが求めているものは、グルーヴだったり唄だったりするけれど、それ以上に「笑顔」なんだと、武生でのライヴで思い返させてもらいました。

人にはそれぞれ楽しいときもあれば、苦しい時期もあります。必ず辛いことや悲しいことがあるのが人生だけど、うんざりのメンバーは全部ひっくるめて唄にして、みんなで分かち合いながら最後「笑顔」にしてしまう方法を知っています。

今回のライヴにいたるまで、目に見えないところで悩んだり、苦しんだりした時間がありました。また仲間の中にもいろいろ抱えていて、笑うことを忘れてしまっている人もいなかったわけではありません。本番の時にお客さんと目があったり、笑顔を笑顔で返してくれたり、いつまでも手を握ってくれたおばあちゃんや、優しい眼差しで見守ってくださった旅館のおばさん。人と人が触れ合うエネルギーこそ、パワーの源で、そこから生まれるリズムと唄ほど、力のこもったものはないと強く感じます。その強さが、笑顔の源!

うんざりの周りに溢れた笑顔、僕らの新しい栄養!伝えたつもりがこんなにたくさん、与えてもらっている僕らうんざりは、誇りと幸せの中で最高の笑顔になることが出来ました。

関係者の皆さん、SSMのみんな、ありがとう!
ありがとうTAKEFU!!


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