マリア様



テニス界のマリア様ではありません(笑)。
ここで何回か取り上げている、知らぬものとていないthe divaであることろのマリア・カラスについてです。

先日注文したCDが届いたので、早速聴いてみました。
カラスの得意とする『椿姫』や『トスカ』のアリアも素敵でしたが、一番気になっていたのは先にiTMSからダウンロードしていた「亡くなった母を(『アンドレア・シェニエ』より)の歌詞。
付録のブックレットにイタリア語の歌詞と日本語の対訳が載っていたのですが、それを見ながら改めてこの曲を聴いていたら、ごく最近、個人的にじつに不愉快なこと──まあこのblogは明るく脳天気をモットー(←嘘(笑))としており、愚痴モードのblogではないので詳細は省きますが──があったあとだけに、危うく落涙するところでした。
(そしてこのアリアが使われた映画『フィラデルフィア』になんとこの曲が相応しかったことか!と理解したのでした。)

このアリアが歌われる場面は、それまで苦労知らずだったヒロインのマッダレーナが人生の艱難辛苦を経験し、その中で、まぁ「神」を再発見するわけですが..
以下マッダレーナのアリアの日本語訳を抜き出してみますと、

 その苦悩のさなかに、愛が私に呼びかけたのです
 調和に満ちた声で、それは言いました。「もっと生きるのです。私は生命だ」。
  中略
 微笑を浮かべ、希望を持ちなさい、私は愛です!
 あたりはみんな血に閉ざされているとでもいうのか?
  私は神聖にして、
  私は忘却であり、
  私は救い主だ
 以下略(小林利之訳)

日本語にするとなんだか出来の悪い宗教勧誘パンフみたいですが(笑)、これがイタリア語で、そしてカラスによって歌われたとき、すごい迫力で響いてくるのです。

うむ、私ももっと広い心を持たなければ!
などと思うわけなかろう(笑)。ジャイアニズムなんだから(爆)。


Posted: 木 - 12 月 29, 2005 at 08:22 午前