070929中越沖地震、柏崎原発の黒い煙(3)



・1986年チェルノブイリ原発事故のあとの、反原発運動の盛り上がりは降って湧いたかのような地球温暖化の議論にすり替えられて静かになってしまったような印象があって、何だか今の「地球温暖化阻止キャンペーン」をみるたび、今度は逆に、裏でなんか始まってんじゃないのと勘ぐってしまうわけなのである。
・この島国初実用プルサーマル発電を目指す玄海原発のために、九州電力は10月初旬からウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の製造を始めるらしい。原発に比ぶべくもない危険な技術で、むか〜しヤメたんじゃなかったっけ‥‥そう思いながらプルサーマルについて調べた。
・yohoo知恵袋というところにベストアンサーとして「原子力燃料のウランを精製する為には、相当量のエネルギーを必要とする事。同じように、プルサーマルを行なうと、さらに精錬する為の高エネルギーを必要とする事。原子力で電気を作るために、大量の電力が必要になります。他国から、原爆の材料を備蓄しているとの、疑いをかけられること。地震多発国なのに、原子力事故を想定していると思えない事。安定的な技術が、確立されていない事。古くなった原子力施設を、簡単に解体出来ないこと。このような事をしないほうが、より安全で、石油などのエネルギーを節約出来る事。排出する、廃棄物もより安全に貯蔵出来る事。」と書いてあった。付け加えられることはないなと思いつつたまった新聞記事を整理することにした。
・2007年09月27日asahi.comによれば<新潟知事、県議会で「廃炉もありうる」>と柏崎刈羽原発について発言。東京辺りでは聞けない政治家の発言なのでともかくもよかったと思う。
・民間では「おやすみなさい、柏崎原発」という署名活動 が、坂本龍一、村上龍さんなんかを賛同人としておこなわれている。
・以下切り抜きのようにネット新聞の記事見出しを抜き書き、コメントしてみたけれど、やはりモチは餅屋でということで、詳しい原発関連の解説については以下のリンクでどうぞ。
「プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク」
「ストップ浜岡原発@ブログ」
原子力資料情報室

 今回の地震発生後、ヨウ素が検出され原発では放射性ヨウ素はウランの核分裂でしか生成しない物質のため、核燃料が破損したことが懸念され、深刻な事態がおこっているのではないかと心配された。 (関連して「ヨウ素133が漏れたということは」

•2007年07月19日<ヨウ素放出、発覚後も・柏崎刈羽原発、操作手順ミスか>NIKKEINET

「柏崎刈羽原子力発電所7号機の排気筒からヨウ素などの放射性物質が検出された問題で、東京電力は19日、問題発覚後もヨウ素の外部放出が続いていたことを明らかにした。新潟県中越沖地震で原子炉が自動停止した後も、操作の手順ミスで排気筒に通じる排風機(換気扇)が止まらず、そこから放射性物質が放出されたとみられる。同社は17日、微量の放射性物質が7号機の排気筒から検出されたと発表。18日午後9時に排気筒のフィルターを調べたところ、再びヨウ素を検出した。放射線量は被ばく限度の500万分の1程度と微量だが、16日の地震発生後から18日夜にかけて漏れていた可能性がある。」





 原発敷地内から黒煙が上がっている映像を見てネットで調べると、地震発生直後から、「ネット公表装置の故障」だの「地震計一部データ消失」などという記事が目についた。これじゃまるで、原発側が発表するデータが信じられない。で、しばらく関連記事を拾うことにした。



・2007年07月17日<ネット公表装置が故障 柏崎刈羽原発の放射線量>asahi.com

・2007年07月19日<地震計の一部データ消失、解析に影響も 柏崎刈羽原発>asahi.com

・2007年07月20日<柏崎刈羽原発の放射能量漏れ、少なく公表・東電>NIKKEINET
   
・2007年07月17日asahi.com<柏崎刈羽原発の主排気筒で放射性物質を検出 規制値以下>    
・2007年07月20日<漏れた放射能量、1.5倍に訂正 東京電力>asahi.com
   
・2007年07月20日<放射性物質の放出止まる 柏崎刈羽原発>asahi.com
   
・2007年07月20日<放射能含む水漏れる、柏崎刈羽原発 中越沖地震>asahi.com
   
・2007年07月28日<柏崎4号機、海水24トン放射線区域に ゴム製配管損傷>asahi.com
   
・2007年08月01日<柏崎刈羽原発、地震による異常1200件超す>NIKKEINET





 やっぱり、事故は起きないと前提することと(あまりに「安全」をPRすることと)万が一の事故に対する備えがまるでできてないことが裏腹の関係だったことをかいま見せてくれた。原発内部組織の防災部隊が訓練されてないというのに、原発事故のような特殊な事故に対して街の消防署がどれだけの備えを持っているのだろうか?もしぼくが消防署勤務なら、あれだけの揺れでしかも原発から黒煙があがってると聞いたら職場放棄するかもね。どちらにしても結局現場の作業する人たちが一番過酷な状況にさらされる。

 昔ヤクザのイサムさんが常習の泥棒の心理について云ってたことを思い出す。「常習のドロボウはな、いつも泥棒のわけじゃないんだ。お巡りに捕まったとき初めて泥棒になるワケよ」今回は捕まらなかった。今度も捕まらなかった。そしてとうとう捕まったときに初めて俺はやっぱし泥棒だったんだなと‥‥‥イサムさんの話は原発事故ににも当てはまる。20年無事故?で逃げ切っても21年目に事故ったら原発事故の場合取り返しがつかない。



・2007年07月17日<原発火災、消火に2時間 「想定外」の対応に課題>asahi.com

・2007年07月20日<原発火災時、自衛消防隊を招集せず 中越沖地震>asahi.com

・2007年07月20日<原発消防力 消火栓使えず職員傍観 中越沖地震>asahi.com

・2007年08月06日<原発作業員、核燃料プールの水かぶる 中越沖地震時>asahi.com





 今更だけど1981年当時の新潟県巻町に計画されていた東北発電の原発(住民の了解が得られず中止された)に反対する地域のミニコミ「反原発新聞」で読んだ記憶があった。その当時から指摘されていた「柏崎原発は活断層上の原発」(「技術と人間」1976年11月号に詳細があり、そのPDFファイルが「プルサーマルを考える市民の会」にけいさいされていた)はまるで無視されたことが証明されてしまった。



・2007年07月18日<原発直下に断層か、建設の前提に疑問 中越沖地震>asahi.com

・2007年07月20日<東電、活断層を見逃す? 79〜85年、長さを過小評価>asahi.com





 新潟県出身者で財界で少し出世した方が「IAEAに査察されるなんて、この国はとうとう国際的に、イラク、北朝鮮、イランと同じレベルと見なされてしまっているということで嘆かわしい」と、どこかに書いていておもしろかったが‥‥‥

 じゃ逆に、意外に利益も出ない原発を(この時期によう云うわともおうけど8月NIKKEINETに「経済産業省は24日、最長24カ月まで原子力発電所の連続運転を認める新しい検査制度案をまとめた。新制度では、現行の定期検査のように13カ月ごとに一律に原発を止める必要はなくなる。」というような記事は経費削減をいってるわけだし、この事故の後始末にだって膨大なお金がかかるだろう)なんで作るのだろうということになるけど、電力各社は原発建設の一部を自身の利益に還元できるという法律があったりすることからもわかるように、国策だからなんだろう。

 じゃなんでそんなことが国策になるんだろう?IAEAが査察なんて聞くと、やっぱしこの島国でも核兵器の研究してたのかっ〜などとおもってしまう。(「エネル
ギー足りません。CO2、原発はだしません」はよく聞かされるからね。違う風にも考えてみたいわけよ)

 アメリカさんがスリーマイル島事故以来30年ぶりに原発建設を解禁して、世界中で、東芝や日立もそれぞれWHとかGEとか買い取ったり共同して、受注合戦花盛りだろうからな〜関係あんのかななどとも思う。

 少なくとも「プルトニウムを所有し、国内をプルトニウムが駆け巡るような事態に突入しようとする日本に対し、国際社会、特にアナン国連事務総長、そしてエルバラダイIAEA事務局長は再処理工場と濃縮工場を稼動させないよう求めている」ということはあったらしい。



・2007年08月06日<IAEA、柏崎刈羽原発の調査を開始 9日までの4日間>asahi.com

・2007年07月20日<日本の原発、信頼性に懸念・海外メディアが批判、中越沖地震>NIKKEINET

・2007年07月24日<セリエA・カターニアが来日中止 柏崎原発事故を理由に>

・2007年06月22日<米国、原子炉30基新設へ・温暖化対策念頭に>NIKKEINET

・2007年07月31 日<米原発、30年ぶり新設へ 米仏企業申請、政府が後押し>NIKKEINET

・2007年08月15日<柏崎刈羽原発の地震被害「予想より軽微」・IAEA>NIKKEINET





 現実は発言通りなんだよね。なんとかしなくちぃけないわけだよね。



・2007年07月22日<梅谷新潟県議「中越に地震の泥をかぶっていただく」>asahi.com

・2007年08月08日<宮氏、国の委員も辞任 原発被災を「実験」と発言>asahi.com





 結果的には、この稀にみる猛暑で電力需要が激増するであろうと予測された夏、しかもそのほとんどすべての発電量を首都圏に送っている東洋一を誇った柏崎原発が止まっても、東京で停電は起こらなかった。

 また東電は、電力需要がピークに達してたとき「東電、電気使用停止要請を検討」(「随時調整契約」同契約は料金を割り引く代わりに電力供給が逼迫(ひっぱく)した際は電気を止めてもらう仕組み。契約の履行を請求すれば、90年8月以来17年ぶり。約1000件の契約相手すべてが約束通り電気を止めれば、最大127万キロワットの電力をカットできる )などと、電気供給が追いつかないと宣伝しながら、いっぽうで東電の火力発電所が同時期事故で止まっていたことを隠していたことがニュースになっていた。



・2007年07月18日<東電、大手6社に電力融通を要請・原発停止で>NIKKEINET

・2007年08月20 日<東電供給電力ギリギリ 余力は原発1基未満 >asahi.com

・2007年08月21日<東電、電気使用停止要請を検討>asahi.com

・2007年07月22日<東電、原発停止コスト2000億円規模・今期大幅減益の可能性>NIKKEINET

・2007年07月26日<柏崎刈羽原発再開「早くて来秋」 調査委員長が見通し>asahi.com

・2007年08月11日<柏崎市長「影響ない首都圏に違和感」 地震の原発停止で>asahi.com

・2007年08月21日<東電、今夏の最大電力需要を記録>sankei.web

・2007年08月22日<東京電力 今夏最大電力6013万キロワット 供給力不足には至らず >FujiSannkeiBusiness

・2007年08月21日<柏崎刈羽原発「閉鎖すべし」 学者らが声明>asahi.com

Posted:2007年09月29日 (土)at19:06