080112黒沢清「叫」観てきた



・ケメコが「映画の上映会予約しといたから」というので、黒沢清知らねえな〜とおもいつつ遊びにきている鳥取のジョニーと江ノ島まで雨のなか出かけた。
・主催は湘南藤沢フィルム・コミッション で、「藤沢を舞台とした映画やテレビドラマの撮影を支援するため、湘南藤沢フィルム・コミッションは設立されました。ロケハンの情報提供から公共施設等の利用の許可、エキストラの手配など多岐にわたって制作にご協力いたします。」とホームページにあった。
・へえ〜そんなことやってるとこがあるんだーなど暢気に構えてたら、この団体に協力してくれた企業や、最多出演のボランティアーエキストラさんへの表彰式が小一時間続く、で、ようやく鑑賞と思いきや今度は黒沢清監督が映画の場所、ロケ地を決めるときみたいな話が続いた。
・「やっぱタダほどコワいものはない」などと普段ならぐんにゃりしはじめるはずのところ、お正月気分も手伝って、エキストラさんのエピソードも監督のお話も面白く聞けた。
・ようやく観劇、この映画ホラーでも刑事物でもサスペンスとも決めつけられない塩梅に出来上がっているのは、映画全編にかなりの時間登場する警察署に模している実は松下冷機の倉庫の場所(絵柄)が貢献しているのです。と監督が語っていたけどたしかにそうだった。
・劇中、幽霊の葉月里緒菜が刑事の役所広司に「あなたは私を見た。そして私もあなたを見た。それなのにあなた方はなにもしてくれなかった」というシーンが印象的だった。医師である自身の父に殺されることになる不良息子の事件も、不倫関係の社長を殺してしまう女事務員の事件も、「あなたは私を見た」のに「なにもしてくれなかった」連続殺人事件なのだろう。そういうのって、いまの空気だよな〜と、帰り道、とびっちょ丼(うまかった)喰いながら語ってみると、「この映画のことめずらしく気に入ってるみたいじゃない」と冷やかされた。
・ふる〜い顔見知りが、ちょっとした役で出演しているのを偶然見つけた。苦節幾百年、着実にキャリアーアップしてるらしいのも、くやしさ半ばではあるけどうれしかった。
・ジョニーのほうは「俺は鬱なんだからこんなもん見せるなよ、おれは楽しい映画が見たかったんだー」など小雨の中でわめいていたが、その姿は確実に朝、家を出たときより元気にみえた。

Posted:2008年01月13日 (日)at16:34