・「我が教え子 ヒトラー」ダニー・レビ監督が封切られるらしく各所に監督へのインタビューが掲載されている。
・ユダヤ系のダニー監督は、なぜヒトラーがあれだけのユダヤ人大虐殺をしたのか考えなければならなかったと言い。その答えを探る上でアリス・ミラーさんという心理学者のブラック・エデュケーションという理論が大きな示唆を与えてくれた。と語っていた。
・ブラック・エデュケーションについては「生き直すための場」としてのアミティ さんに詳しくあった。
アリス・ミラーは、『魂の殺人 親は子どもに何をしたか』(新曜社 山下公子訳)の著者として知られ、子ども時代に受けた心の傷を放置しておくと、犯罪に走ったり、自傷行為といった形で自分への暴力に向くことがある、という警告を、七〇年代から世界に向けて発信してきた人である。その彼女の考え方を実践に取り入れているということで、アミティを訪れたのだが、その時のショックは今でも忘れられない。
アリス・ミラーのパラダイム
・小さな子どものときに傷つけられたが、そのことを誰にも知られていない
・そうした被害を受けたことに対して怒りをぶつけることができなかった
・傷つけられたことが相手の善意によるものだとして、むしろ感謝で応えようとしてしまう
・すべてを忘れてしまう
・大人になってから、内にためた怒りを他人や自分自身に向けて吐き出してしまう
この夏、不思議なことにNHKで恒例の第二次世界大戦を振り返る番組が充実してたような印象がある。北京オリンピックが開かれていることもあって、中国本土、満州では1000万人以上 1937年日中戦争開戦から軍民含めた中国人の死者が出たことに対する、列島国策テレビ局の配慮からか、オリンピックで戦時番組なんか誰が見るかってことで検閲も甘かったってことなのか・・(ちなみに第二次大戦中のアジアにおけるそれぞれの国の軍民死者数)
「関東軍の資金は主に麻薬の売買からだった」という番組。<試行錯誤さん> はこの件についてはいろいろな文献がすでに数多く発表されており、今回の番組では新しい事実がほとんどなかった。と書いておられたが、ぼくはほとんどこの件について知らなかった。はずかしい。
戦争末期の「レイテ島の戦い」 についても、送り込まれたこの列島の兵士84006人のうち79259人が亡くなったことも知らなかった。補給もなく食料もなくただ敗走を続ける兵士の中には、息を引き取る間際、俺の肉を喰ってくれという者もあったと番組の中で証言する人もいた。人肉を喰った話は実際聞いたことがあったが、それがNHKの番組の中で流れたことに少し驚いた。
この数字(日本軍の死者数)はウィキによるのだけれど、そこには現地レイテ島の住人の死者数の記載がなかったが、NHKの番組では現地レイテ島の住民の証言が織り込まれていた。
それから、「石内都展 ひろしま Strings of Time」広島の原爆が落とされたときに亡くなった人々、被爆した方の現在まで保管されていた衣類の数々を撮っている女流のカメラマンのドキュメントも印象的だった。(「石内都展 ひろしま/ヨコスカ」目黒区美術館にて(目黒区目黒2-4-36)11月15日~1月11日(日)は、この展覧会が巡回するものらしい)
一番印象的だったのは、レイテ島のほとんどいない生還者の、そしてもうこの方達は80才を越えてるわけで、サイゴのサイゴの生還者のうちの一人のおじいさんがレイテ島戦末期の模様を語り、私は「戦争後、はじめて泣きました」と涙を流したことだった。