070928中国H株、黒いポートフォリオ
・春先遠方のふる〜い友人を訪ねた。しかし彼はゼツ不調でほとんど起き上がってこず、「わるいな〜遥々やってきたのに、なんにもしてやれなくて、俺は頭が痛いんだ。鬱病だからしかたないだ」という。部屋には大量の処方薬があった。・気分に波があるのは以前から心得ていたが、自身の病気を認めてしまっているので、ちょっとかわったなという感じだった。・しょうがないので、無理矢理街に引っ張りだしてみたものの、電気屋さんの新規開店のアドバルーンがふたつ空に漂ってるのや、河原のつがいのカモが気持ち良さそうに泳いでいるの眺めたりしただけだった。・梅雨の時期になって、頻繁に電話がくるようになり、「おい、いったい俺は何をしたらいいんだろう?」などという。「朝起きたら、顔洗って、ハア磨いて、飯喰えよ」「いや歯は一日3回磨いてる。飯も喰ってるし、お前と違って顔も洗ってるぞ」とほほ、「じゃ、散歩にでも出かけろよ」「いや、そういうことじゃないんだ。俺は何をしたらいいんだろう」「そんなことあ、他人に聞くことじゃないだろ、自分で考えろ!自分で!‥‥‥で、なんか面白い話はないの?」「ああ、先週韓国に旅行した。来月はシンガポールに行く予定だ」「死にたいまでいってたやつが、ずいぶん景気いいな〜」「いや、実はな、株でな少し儲かってな・・・・・」・「えっ、お前まだ株買ってたの?ちぇっ、だからな〜そんなあぶく銭もってんのがいけね〜んだよ、パ〜ット使っちゃうんだよぉ〜、まずな、おふくろさんの面倒見に田舎に引っ込んだんだから、おふくろさんにでっかい液晶でも買っちゃって、シンガポールには友達誘って旅費だしてやれよ。‥‥ああ、まだ証券会社に電話注文してんのか?パソコン買えよパソコン!マックのノート買えば俺が一から使い方教えてやるよ。それから、何さんだっけ〜懲役喰ってる友達いただろうウマイモン差し入れしてやれよ。俺にだって毎日電話でメーワクかけてんだからそっちの特産品でも送っテェヤロウッテェ気はないの」・「えっ、ネット取引ならウインドウズじゃないないのかい?いいのかマックで?」と反論してたが、シンガポール旅行のあと、すべてのことを実行して、新しい未開封のヤマダ電機で買ったiBookひとつぶらさげてうちにやってきたのだった。・おもえば、バブルもはじけようとしていた頃、ぼくがちっぽけな会社なんぞを始めたばかりだったからだろうか、今回と同じように、突然、彼は株というモンの買い方を教えてくれときいてきたことがあった。そんなことをぼくにきいてくるやつもいないので、得意になって、平和不動産という銘柄を推奨した。・「あのな、株って買いたいやつと売りたいやつがいるから成り立つんだ。で、だいたい80パーセントのやつが損することになってるから‥」と逃げを打ってから「平和不動産って知ってるか?どの新聞紙の株式欄で一番最初に書いてあるのが平和不動産だ。だからな、この会社が倒産してみろ、カッコつかないだろ、だからこの会社は絶対つぶれない」「ほんとか?」「んん、不動産屋だけど何やってるかしってるか?兜町の立ち会い場ってのがよくテレビに映るだろ、あそこは平和不動産の持ちモンだ。だから絶対つぶれない」でも、つぶれないことは儲かることとイコールじゃない。・そんな馬鹿な話を信じて彼はこの銘柄を買い、バブルがはじけて、優秀だった彼が支給されていた奨学金をカイワレと納豆だけで凌いで溜め込んだ250万くらいのお金は、2〜3年後には10分の1なってしまったのだった。・「お前のせいで、俺の人生はめちゃくちゃにされてしまった」といってた彼だったけれど、親父さんが亡くなると、母親の面倒をみに田舎に帰り、細々とサラリーマンをして、相変わらずカイワレと納豆を食いながら株を買い続け、それがバブルがはじけて株式市場が低迷してた頃だったので資産がふえてしまったということらしかった。・解せないのは、「人生はめちゃくちゃにされてしまった」ヤツにまた株について相談するということだが、それには少し理由があって、春、友人を訪れたときにQさん受け売りで中国株の話を吹聴したのがその原因らしかった。なので、最初に相談を受けて、相変わらずのノリで、「平和不動産忘れたわけじゃないだろ?‥‥んじゃ、この島国の不動産屋にやられた分は中国の不動産屋でとりかえそう。バンカ企業(中国株入門書のようなものには必ず書いてある不動産銘柄なのだが)っての買ってみな」といってしまったのだが、運悪くバンカ企業が1〜2ケ月であがってしまったために、彼は本気になってしまったようだった。・「はいはいQさんです」
「中国情報局」
なんだかよくわからないがちょっと箔を付けるために「いちカイにヤリ」
さんなかのブックマークをとって一週間のパソコン講習も無事終わり、ジョニーとケメコも呼んでカラオケ屋で打ち上げした。・三年後に資産を10倍にする。というのが彼の夢で、成功の暁には、「お前がむか〜し撮りたいといってた映画に出資してやらんでもない」バカいえ、金はあるわけじゃないけど、何作っていいかわかんないからできないんだ。こっちだって「何とったらいいんだ?」お前に聞きたいくらいだよと思いながら、グッとおさえて、パソコン操作ができるようになって夢が膨らんでる彼が、カラオケで「マーラーズパーラー」(いや、今時なんでもそろってるんだなとびっくりしたけど)景気よく歌たってるのを見ながら、こちらはまたゾロ、あんまし経済に明るくなそうな古館イチロウだって「中国株バブッてます」とやめときゃいいのに断言してたしな〜などかんがえながらも、まあ3年はこいつもこれで元気にやるだろうなどといい方に考え直してルト、今度はRCの「トランジスタラジオ」歌ってた。・ワルノリついでに、彼がこのページのために作ってくれたポートフォリオを乗っけておきます。
0568 墨龍石油機械
0696民航信息網路
0333黛麗斯国際
Posted:2007年09月28日 (金)at14:14