081022一年ぶりの定点観測、中国H株、黒いポートフォリオ (2)



081022一年ぶりの定点観測、中国H株、黒いポートフォリオ (2)

 ちょうど一年くらい前、遅ればせながらパソコンで、長く株取引はしていたが、ネット証券で株をやりたいという友人が、そのためにわざわざ新調したぼくと同じマックを携えてやってきて、2人で仲良くパソコンの使い方の講習会をやった。

 お礼にというわけではないだろうけれど、「おまえの黒い語呂合わせのブログのために三つ銘柄えらんでおいた」といって帰っていった。

 一年後、その冗談で作られたポートフォリオはどうなっているんだろ?
 ・0568 墨龍石油機械 0.55HD→ 2.17HD(2007/11/08) -75.36%
 ・0696 民航信息網路 2.66HD→ 9.82HD(2007/11/08) -66%
 ・0333 黛麗斯国際  0.233HD→ 1.11HD(2007/10/22) -76.19%

 ってことは、もし、去年の9月28日にエントリーされた「中国H株、黒いポートフォリオ」を読んで直後に100万これらの株を購入して、1年間ずっと持ってたとすると30万くらいに目減りしてるってことになる。

 東京株式市場で最大の下降線をたどったバブル崩壊のときは、ぼんやりした記憶では、湾岸戦争91年頃の¥35000-くらいから、10年かけて、小泉さんが首相になった91年かその次の年¥7600-まで、10年かけて5分の1くらいにまでさがった記憶がある。
(調べてみると89年大納会に¥39000-近かったのが、イラクのクエート侵攻の年90年には約一年で半分近い¥20000-割れまで急落したらしい。)

 今回、東京のバブル崩壊10年を1年足らずで急降下したのだから、こりゃすごい。任意の黒いポートフォリ以外の銘柄も推して知るべし状態らしく、例の友人は「真綿で徐々に10年かけて首締められるよりは、さっさと諦めもついてよかった。株は上がったり下がったりしなければ儲けが出ない仕組みだからな。10年に一度はこういうこともあるさ〜」などと強がりをいってたけれど・・・

 気になるのは、今回のサブプライム問題の元になった金融工学を表舞台出した超本人グリーンスパンさんが、リ−マンブラザース破綻以来ここひと月の事態を「100年に一度」といったとかで、尻馬に乗ってこの島国の首相までが国会答弁で「世界恐慌の再来」とかいっちゃうし・・・

 「ネット証券の新規口座開設急上昇、皆さんここまで下がると大底と思われてるんでしょう。」みたいな相場フォロー記事はでるし、なんだかウチの友人も首相も、グリーンスパンの「百年に一度」を比喩としてしか聞いてない気がする。

 ほとんど今回の問題の張本人ともいうべき人が「百年に一度」といってるのだから、それはホントに「百年に一度」のことなのだろう。ぼくらの経験値ではどうにも想像がつかない事態が進行しているのだろう。

 田中宇さんによれば、大統領選挙あけのG8で、ロシア、ヨーロッパ、産油国、アメリカ参加国の足並みが揃えばプレトンウッズ2ともいうべきアメリカドルをこのまま世界基軸通貨として支える新たな枠組みが決まる。これら参加国の足並みが揃わなければ、米ドルは世界基軸通貨からはずれ、それぞれのブロック地域通貨の時代へと徐々に移行するということになるらしい。

 リーマンが潰れたときCDSそのものが破綻になりそうだったので、アメリカ政府はリーマンは潰したけれどAIGは国有化せざるをえなかった。
<CDSのスプレッド(保険プレミアム)は急騰し、保険の売り手は、保険金を担保するための巨額の追加資金が必要になりました。WSJによると、Lehmanが破綻した翌日に発生した追加担保額は、$140bn(約14兆円)に上ったそうです。
 その結果、$400bn(約40兆円)に及ぶCDSを取り扱っていた保険最大手のAIG(アメリカンインターナショナルグループ)が破綻に追い込まれるという、想定外の事態になりました。 同社が契約していたCDSが全て破棄されることのインパクトの大きさ、本業の保険契約社に被害が及ぶ深刻さを考慮して、政府は巨額の救済融資(事実上の国有化)を行うことになりました。>「ウォールストリート日記/2008年10月」さんより引用

そうすると、大銀行が潰れてこういう事態が発生したとするなら、今日は、アイスランドに続いて、アルゼンチン、パキスタン、ハンガリーもデフォルト(国家破産)しそうだなんて記事を散見したけれど、国家がデフォルトしたらその影響でどういう事態になるんだろうか?

 どうやら中国株に完全に乗り換えたらしいウチの友人は今日も憤慨していた。「いつもは『中国政府ってホントに信用ならない油断できないですね』みたいなこといってるマスコミが、その信用ならないはずの中国政府の発表をソースにして『2008年の中国のGDP成長率予想が1%下がって、とうとう一桁になりました』とはしゃいでる。一桁って、でも9%「信用ならない中国政府の発表」ではあるかもしれないが、9%あるんだ。・・・・この島国の成長率ってもうずっと1〜2%だろ?」

 うちの友人の予想、というか、期待というか願いは、G8がどちらに転んでも「中国一人勝ち論」である。「その方が、アメリカの景気崩壊で困ること必至のこの島国の企業だって助かるはずじゃないか、なんで中国叩いて喜んでるのかさっぱりわからん。」ということらしい。

 さてさて、ホントにどうなってゆくんだろう。まっ一年後の「定点観測、中国H株、黒いポートフォリオ (3)」まで待ってもらうしかないかな。

<081027追記> 

サムライ債は、海外の政府や企業などが日本国内で募集し、円建てで発行する債券の通称。96年の規制緩和で、原則として発行体の信用にかかわらず発行できるようになった。高利回りの低格付け債でも円建てで投資できるため、低金利が続く日本では個人にも人気があった。

 経営破綻(はたん)した米大手証券リーマン・ブラザーズのサムライ債1950億円もデフォルトとなり、買っていた日本の地方銀行などに損失が発生。02年にデフォルトに陥ったアルゼンチン政府のサムライ債の場合、国債という安心感から日本の約3万の個人や公的団体などが買っていて混乱した。

asahi.com(朝日新聞社):サムライ債500億円債務不履行 アイスランド最大手銀 - ビジネス から2008年10月28日12時52分に引用

Posted:2008年10月24日 (金)at10:29