080306釣りキチが嵩じてて船乗りになった息子



・高校時代の数少ない友人の息子が遊びにきた。船乗りになった息子この息子は、小学生の頃から親父につれられて家に遊びにくるようになり、我々にかまってもらえないので、近くの池で釣りばかりするようになり、とうとう船員になってしまった。
・3ヶ月の航海を終えて次の航海までの間、曰く「プー太郎」なのだそうだ。で、プー太郎といえば彼の知りうるかぎりその道の大先達であるところのボクのところに暇をつぶしにきたらしい。
・さすがに大人になって、朝4時に起きてから夜まで家と釣り場を行き来しながら3セットの釣り三昧というような勢いはなかった。
・ならば、このうちにいたってやることは飲むことくらいしかない。つまみはセグロイワシ、中皿に山盛り、話題の息子がスプーンで3枚に下ろし、「30%引き70円」といってテーブルにのっけた。同じ量なら1500も2000円もするキンメや黒ムツ勝っても劣らぬ美味。「わるいな〜」と一応料理の労をねぎらってご挨拶をすると、「子供の頃さーおじさんに5000円もらったからさ〜」とおきまりで答えが返ってくる。
・折も折り海難事故が続く日々なので、「どんな船に乗ってるんだい?」聞いてみた。8000トンくらいの鉱石運搬船ということだった。「じゃ、8960トンて事にしておくかな」
・「イージス艦あたごは7700トンっていうから同じくらいの大きさだな。で、お前船でなにやってんの?」
・「総舵手」「総舵手って何よ?」
「舵輪まわして‥‥舵まかされてる」
「へっ!」だってこいつ高校の専科出てまだ3年、ついこないだまで500トンの調査船に乗ってて会社を変えたばかりなのだ。
・「へっ!‥‥夜の航海もあるの?」
「夜は4時間労働8時間休み」
「やっぱり見張りとかやってんの?何人くらいなの?」
「見張りもする。見張りは2人」
・「操船するのは?」
「機関関係のぞけば2人航海士と操舵手」
「ん?見張り入れると‥‥4人じゃないの?」
「航海士と操舵手が見張りもするんだよ」
・「あの事故ったイージス艦たしか見張り10人以上でやってたんだよな?それでお前怖くないの」
「怖いけど、ぶつかる気はしない」
「船長はなにやってんだよ」
「船長は、狭水道と出入港時以外は操舵室にいない」
・帰っていくとき手を見せてもらったら、男の手ェしてたなあ〜

Posted:2008年03月06日 (木)at16:43