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余丁町散人(橋本尚幸)
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2003.5.15


フランスの年金改革について。年金制度が維持できなくなっているのは日本ばかりではなくフランスも同じ。政府は年金改革を計画しています。要は「隠居するのは先送りしてもっと長い期間働け」と言うものなんですが、年金生活を楽しみにしていままでやって来た国民は話が違うと「国民的」大反対を繰り広げています。わからないこともないけれど、ない袖は振れないと言うのも事実だし、難しいですね。

(記事抄訳)

Plus d'un million de personnes manifestent contre la réforme des retraites (2003.5.13)

年金改革に反対して百万人を超える人がデモに参加

現国会において社会担当大臣のフランソワ・フィロンは年金改革について「すべての改善について議論する」用意があると述べた。しかし大臣は「後戻りは出来ない」とも述べた。

年金改革法案に反対する5月13日のデモには巨大な動員数を数え、加えて交通運輸関係での大規模なストライキに発展した。19時現在、主要都市において組合の発表では2百万人を超えるデモとなった。警察発表でも少なくとも110万人という。

「動員目標は達成した」そして「現実を直視しないと政府はたいへんなリスクを犯すことになる」とと労働組合総連合は言う。「ラフラン首相はもし民主的な首相であるならば人々の意見を尊重するべきだ」とも。

パリにおいては25万人がデモに参加した(組合発表)。警察発表では75000人。マルセイユでは20万人、トゥルーズでは6万人から10万人などなどである。

ストライキ継続の呼びかけ


交通運輸関係のストライキで交通はほとんど麻痺している。正午現在、国鉄では職員の59%がストに参加している。TGVが三四本に一本は動いているが、接続の在来線はほとんど停止している。90%から96%の地下鉄バスの運転手はストライキに参加している。地方の15都市でも交通は完全に停止している。飛行機は国内線の80%が運休だ。

教育関係では動員数は記録的な高さになった。75%の小学校、70%の中学校、64%の職業高等学校、65%の高等学校の職員がストに参加した。

公立病院では90%近くのストライキ参加率を見るところもあった。電話局や郵便局でも半数近くがストライキに参加。他にもたくさんのセクターでストライキが見られた。

こういう状況であり数週間に渡って闘争が続くであろう。ストライキの継続指令がCGTなどの各組合から出されている。19日には教員組合が再度ストライキを予定。

「フランスは街路に貧窮する」

経営者団体はこのストライキを非難して「いままでなんにもしないでお祭り騒ぎをやっていたくせに急にストライキとはなんだ。フランスがもし街路のデモを規制できないならフランスは街路に困窮することになるだろう」と経営者雑誌に書いている。

この年金改革法案に反対のデモの前には政府は心配する様子を全く見せなかった。政府のスポークスマンは直前心配はないと言明していた。「もちろんたいへんな時ではあるが、この機会にわかって貰うように何度も説明するのだ」という。「説明すること。これがキーワードである。絶え間なく説明を続け、もし年金制度を改革しないとシステムが崩壊することをわかって貰うしかない」と。

社会担当大臣のフランソワ・フィロンは現国会においてすべての改善について、財政の均衡を妨げない限り議論の用意があると言明した。しかし同時に大臣は政府としてはもう「後に引けない」とも言った。大臣は14日組合の代表と会談する予定である。

Avec AFP et Reuters






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