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余丁町散人(橋本尚幸)
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2003.5.14


ブリジット・バルドーはまだまだ元気で過激な言動を止めていない模様。人間歳をとると丸くなるのが普通ですが、彼女の場合は逆ですね。人間より動物の方がお好きなご様子です。



Brigitte Bardot, amie des bêtes, ennemie des hommes (2003.5.13)

野獣の友ブリジット・バルドーは人間の敵

68歳になったブリジット・バルドーは、もはやどんなに批判されても怖いものなしであり、最新の『沈黙の叫び』という本の中ではまたしても人にショックを与えるようなことを書いている。彼女の『回想録』第二巻の発刊から4年、この人間嫌いのスターは「極端な告白」で「私の書くことが大嫌いな人たちを頭に来させる」ことを事前に楽しんでいるかのようだ。「人類」一般に対する憎悪や特にイスラム教徒の侵略に対する憎悪などと共に、「職業的」失業者や「何もしないでぶらぶらしている」若者達や「この20年間の荒廃の責任者である」左翼に対する悪口がさんざん書かれている。

みんなが彼女を黙らせる前に言っておこうということか、この緊急の「最後の叫び」で、「多分表現の自由」というものであろうが、バルドー女史は政治家と評論家の立場から、同性愛者やホームレスや「教会を冒涜し教会を豚小屋に変えてしまった連中」を口汚く非難する。

レストランでロブスターを救出

このフランスの「堕落者」リストの中には、死刑を復活させるべきだと彼女は主張しているのだが、「ひげを剃らずに脂ぎった髪で汚いシャツを着てよれよれのジーンズをはき泥だらけのバスケットシューズで学校にやってくる教員達」も入っている。彼女によれば学校は「堕落の中心」であり麻薬が蔓延しマリワナを吸うテロリスト達や避妊器具を大量に消費する連中の温床であるとのこと。

裁判所、政治、テレビ、バラエティー番組、財政、労働組合、映画・・・、例外はない。何でもかんでもぼろくそだ。「芸術は名実共に糞みたいになってしまった」し、現代文学は「国民的キンタマ抜かれ」だという。悪口を言われないのは、「上品なミシェル・ドラッカー」や「豪華なソフィー・マルソー」やジャン・マリー・ルペンぐらいなもので、ルペンは「風や潮にも流されず自分の信念に忠実」であるとのこと。

バルドー神話が生まれてから50年、このスキャンダルまみれのスターはこの「新世紀の最大の淫売を崇めて小児愛を名誉なものとしたような」風紀の自由化の風潮を告発するべきと素直に信じている。一方で「男性にはトップモデルの職業を選びエステで身繕いするような連中しか残っていない」とも言う。

このような罵詈雑言が延々と続くが10ほどの牧歌的な章もある。そこでは彼女が毛がいっぱいの動物や鳥や甲殻類に対して限りない愛情を注いでいることが述べられている。バルドー女史がレストランでロブスターを救出した話や、「愛ときれいな水を求めて歌を歌うカエル」の話や、飼っている大好きなマルセルとロゼットという豚は「きれいな水でシャワーを浴びることが大好きで愛情をかけてやらないといけない」とかいう話である。

Alexandre Garcia

・ ARTICLE PARU DANS L'EDITION DU 13.05.03








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