Letter from Yochomachi Top Page (iBlog)
Le Monde Clipping Top Page


_
余丁町散人(橋本尚幸)
naoyuki_hashimoto@mac.com
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto
_________________________________
   最近の Le Monde から(抄訳
       「最近の Le Monde から」Index に戻る
x
E-Mail

xx _________________________________

x
Home

What's
New

Profile

最近の
コラム

コラム(年別)
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002

2003

Columns English

コラム(種別)

視点
荷風塾
近況報告
庭仕事
B級グルメ

雑稿

掲示板

サイト内
全文検索

Pictures

Papers

Links

Le Monde





____________________________________
2003.2.15

アメリカのマスコミに広がる「嫌仏感」をやんわりと諭すルモンドの社説。確かに感情的になって理屈の議論をしないのは良くないですね。

L'éditorial du Monde
Francophobie (2003.2.12)


ルモンド社説
嫌仏感


繰り返しを避けて要約のみとするが、我々フランス人はすごく臆病で、心の中ではヒトラーに妥協したミュンヘン会議の信奉者であり、かなり反ユダヤ主義者であり、もちろん執拗な反米主義者であるそうだ。おっと忘れていた。「古くさい人間」でもあるそうだ。こういう風にアメリカの一部のマスコミはフランスを見ている。ワシントンポスト紙の有名なコラムニストはフランスは1870年以降、隠居と脱走者の芸術しか生み出さなかったと書いたぐらいだ。 

ニューヨークタイムズ紙はフランスは卑劣な恩知らずで第二次世界大戦ではアメリカ兵の犠牲のおかげで助かったことを忘れていると書いた。ウォールストリートジャーナル紙はイギリスのジャーナリスト、クリストファー・ヒッチェン氏の寄稿を掲載したが、それによるとシラク大統領は「キューキューなくネズミ」であり、フランスをサダム・フセインの売春仲介者としてしまっているとのことだ。どういう咎で我々はこんな言われ方をしなければならないのか? フランスはブッシュ政権の対イラク政策に追従出来ないのは・・・、彼等マスコミがまき散らしているコメントによれば、石油がらみの物質的な理由だと云うことだけである。

言い返すわけではないが、アメリカも大西洋のこっち側のことにあまりにもしばしば口を出して、まるで新教の原理主義者の牧師に率いられた、ピストルを構えた一群のカウボーイのようである。アメリカの心理学研究者によれば、ブッシュ大統領チームには相当強い反フランス感情が存在するとのことだ。フランスでは反米主義を非難する本が本屋でたくさん売れているといっても無駄なようだ。またフランスの基本的な二つの論点、1)イラクの脅威は戦争に値しない、2)アラブ諸国を相手に戦争をすることはビン・ラーディンの思うつぼだ、と言う二つの主張は十分議論する値打ちがあるものだが、アメリカは聞く耳を持たない。

まさに漫画みたいな状況である。低俗マスコミの言うことと馬鹿にすることも出来るが、アメリカのマスコミは往々にして政府高官達が私的な会合で言っていることを取り上げることが多いのである。もっとも全部の政府高官がそんなことを言っているわけではない。ブッシュ大統領は、火曜日に、仏米間の意見の対立を冷静に相対化したいと発言した。シラク大統領も、イラク問題をめぐる米国とフランスの衝突は、両国の同盟を脅かすものではないと答弁している。

フランスのめぐるアメリカのマスコミの報道ぶりから、一つの真面目な結論を導くとすれば、CNNやインターネットで情報が24時間グローバル化する時代に於いては「紋切り型」は死ぬどころか、逆に増幅すると言うことである。この「地球村」は、いつでも紋切り型に支配されるのである。

・ARTICLE PARU DANS L'EDITION DU 12.02.03






_______________________________________________________




Copyright 2000 Naoyuki Hashimoto.