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余丁町散人(橋本尚幸)
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2003.2.7

イラク戦争。いよいよですね。ルモンドは、それは「2月15日」であると、シラッと述べています。戦争反対を叫んでいたルモンドも今や半ば諦め気味。忠臣蔵と同じで、下手に「殿中でござる」と後ろから羽交い締めにしたりなんかすると、後で一生恨まれる!

par Pierre Georges
La guerre en délibéré (2003.2.7)


戦争決定へ

質問:戦争に賛成ですか、それとも反対ですか、それとも意見なしですか? まさに馬鹿げた質問であり、こんな馬鹿げた質問には馬鹿げた答えしか返ってこない。

これが、今日昨日のことではなく最初から、この地球村での馬鹿げた状況のなかで感じられることである。もちろん戦争には反対である。当たり前のことで、言うまでもないことだが、悲しいことに言っても何も事態が良くならない。我々の考えは確たるものであり、宿命論ではなく分析的なものであるに拘わらず、現実には我々の意見は無視されている。

新聞をめくっていて目にとまったが、ヌーベル・オブゼルバドールの48ページだが、一枚の写真があった。クエートの砂漠で砂漠迷彩を施されたアメリカの戦車があり、戦車の左には背景の青い空にアメリカ国旗がたなびいている。戦車の上には、戦闘服を着た帽子で太陽光線を防ぎながらひなたぼっこをしている風に見える陽に焼けたアメリカ兵が寝そべっている。このような書き方をするのは慎みがないかも知れないが、場違いなのは我々ではなく、この時代の状況がそうなのである。この写真が我々の状況を物語っている。寝ている兵隊はややけだるそうだが「それ、国連の陪審員さん達、あんた達が決めるのを待ってるのよ」と、漫画の吹き出しスタイルで、話しているようだ。

このような状況だから、写真とか書類は、自分の好きなように、また自分の信念に基づき好きなように解釈して、それを使うこととなる。水曜日の国連の衛星中継はそんなもんだ。安保理理事会でアメリカは彼等の証拠を提示した。まるで検察側の検事総長のような役回りでパウエル国防長官は一時間半に渡り論告を読み上げた。世界中の皆様方、証拠は十分です。サダム・フセインは該当武器を持っており、嘘を付いており、隠しています。害毒を及ぼす犯罪人は、世界社会のために取り除かねばなりません、と。

あたかも巨大な裁判のようだ。出された証拠は、戦争をどうしてもしようという人には納得できるものであろうが、他の人にとっては全然説得力のないものだった。それは確たる事実に基づく証拠の提示と言うよりは、腹を決めている多数派の確信を強めるためのもののようであった。

見なさい、聞きなさい、それから演繹し結論を出しなさいという。見ると言えば、我々は衛星写真を見せられたけれど、その意味するところは専門家でないと分からない。聞くと言えば、我々は盗聴されたイラク軍将校の会話は聞いたけれど、イラク軍の将校が何かを隠して移動させたがっている以上のことは分からない。それから演繹すると、依然として検事の論告の前と同じで、何も事態は変わっていないとの結論となる。多分イラクは国連査察団に何かを隠しているのは事実だろう。危険なことではあるが、イラクは前からそうだったので、別に新しいことでもない。

戦争に賛成ですか? それとも査察の継続に賛成ですか? 検事論告に続き弁護側が発言する番である。でも我々はイラク側のスタンスは分かっている。どんな口頭弁論をするのかも分かっている。さらに我々は、クエートの戦車の上の兵士もそうだが、戦争は2月15日に決定されることも分かっているのである。

・ ARTICLE PARU DANS L'EDITION DU 07.02.03







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