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2002.11.18
ルモンド紙より。グローバリゼーションについての歴史的考察記事のご紹介。なかなか良い内容です。グローバリゼーションに批判的だったフランス人もやっと分かってきたという感じ。

La planète est toujours un village

地球は結局のところ一つの村である

ローマニゼーションからアメリカニゼーションまで、雑誌「歴史」は過去2000年に渡って進行してきたグローバリゼーションの動きを特集している。

経済の議論はイデオロギーがからみ議論と言うよりは非難の応酬となりがちであるが、歴史に光を当てて物事を見てみると冷静で理屈にあった見方が出来るようになる。この趣旨で雑誌「歴史」の11月号では「グローバリゼーションの原点、ローマからニューヨーク」という論文特集を組んでいる。「グローバリゼーションという言葉は1980年以降から使われはじめた言葉で、比較的新しい言葉ではあるが、その意味するところは遙か古くからあった」と会計監査員検査官ガイヤー氏は言う。「それはローマ帝国やカルロス5世時代のスペインによる自国の利益のための文化的、経済的な他国の統合化が起源である」と。

ツール大学のサルトル教授はローマがいかにして5世紀に渡りその広い領土内で人間と商品を自由に移動させ、貨幣や言語、それに法律や宗教を統一していったかを述べる。彼によればグローバリゼーションという言葉より統一という言葉の方が適当と。現在のアメリカニゼーションはローマニゼーションととてもよく似ている。たとえば「ファーストフード、炭酸飲料、映画や音楽などは、ローマ時代のオリーブオイル、共同浴場、ローマ式競技場にたとえることが出来る」と。

パリ第8大学のコルネット教授によれば、「16世紀は最初のグローバリゼーションの世紀だった」とのこと。「ヨーロッパ諸国の征服熱が高まり、ラブレーが言うように、アイスランドからグリーンランド、それにユーフラテス川まで、国境を消滅させた。「経済的、通貨的グローバリゼーションは、世界貿易を急増させた。1510年から1550年までに貿易額は8倍にも膨れあがった。しかしながら、16世紀の後半には宗教戦争が、グローバリゼーションが進歩と生活水準の向上をもたらすとしたヒューマニストたちの夢を吹き飛ばしてしまった」と。

グローバリゼーションが最初の黄金時代を迎えるのには、西欧において19世紀まで待たねばならなかった。交通輸送通信手段の革命的発展、植民地主義が、世界の大陸を保護主義から解き放ち、西欧の支配下とし、その結果世界貿易が飛躍的に発展した。ケインズが、第一次世界大戦突入直前に「経済的には国際化はほぼ完了した」と言ったほどだ。米国や日本などの当時の新興国が出てきたが、安い労働力を武器に(やっと)西欧に対抗していた。

しかし第一次世界大戦は(西欧と)米国との力関係を激変させた。米国は世界最強国となり、しかし公式には孤立主義政策をとっていた。それがそれまでのグローバリゼーションの潮流を止めることになる。また米国は国際主義の政策をとろうとしても、今度はソ連が1945年以降の冷戦を通じて、IMFやGATTを拒否することでグローバリゼーションの歯止めとなっていた。しかしながらソ連が崩壊してから事態は変わった。この15年、今やグローバリゼーションの第二の黄金時代に入ったと言える。このことは「一つには、第一次世界大戦で一服した形になっていたグローバリゼーションの潮流が再度動き出したことを意味し、もう一つには、1914年以前のように資本主義経済の地球規模での勝利と全員への強制を意味する」とのことである。

Pierre-Antoine Delhommais





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