NHKクロ現:身近な昆虫に異変……日本国内で樹木を移動させることが問題らしい


いや驚いた:
クローズアップ現代 NHK「身近な昆虫に異変あり」 :"都市ではクマゼミの大量発生が問題になっている。背景には都市の公園や街路の緑化が単一で歪んだ自然環境を生み出していると指摘する研究者がいる。"
東京や大阪の街路樹を九州から持ってくることが嫌らしい昆虫の異常発生につながったという。

絶滅種の保護を言うとき、環境論者は常に外国からの動植物の輸入を問題視するが、東京や大阪でクマゼミやらチャドクガが大発生している背景には、日本の温暖な地方から街路樹の若木を大量に持ってくることが原因だという。虫の行動半径はせいぜい数十メートル。自分では東京まで移動できない。しかし、大量に九州から買い付けている街路樹の若木の根の部分の土に付いた虫の幼虫が、天敵のいない大都市で大量に増殖することになると。こういう問題をもっと取りあげるべきだな。

ところが環境論者(番組でも出てきたがタイトルは「プロナチュラリスト」。そうか「プロ」なのだ)は、本来的に一種のナショナリスティックな攘夷主義者でもあり、「環境保護=国境閉鎖」という考え方で、このような「日本国内」での動植物の移動による環境汚染については今まであまり問題視していなかったように思う。でも、同じように問題なのである。

散人としては、人間の行動半径が広がることに応じて生態系も変化するものだと思っているので、外国発の環境変化であれ国内発の環境変化であれ、あまり気にしていない。でも、現代ニッポンの環境保護運動が「反グローバリズム運動」の道具として利用されていることに懸念を持っている。環境保護を言うなら、日本国内での動植物の移動も規制しなければ片手落ち(差別語)となるだろう。それに目をつぶって、いたずらに排他主義を煽る環境保護論者は、しょせん為にする議論を提起しているだけのもので、胡散臭い。

それを指摘した「クロ現」はエライ。最近あの番組も頑張っている。

Posted: Tue - June 26, 2007 at 09:42 PM           |


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