[blog] 分析屋から一言「匿名性とブログ」:一見正論だが……


どっかの弁護士さんのサイトに書き込みが殺到している。その中で目にとまったものがある。分析屋から一言というブログに「匿名性とブログ」と題して次の一文があった:
世界中のどの国でも自分の名前、住所、電話番号を書いた紙を首からさげて、政府の政策に対してデモ活動を行っている人はいない。

一見説得力があるように見えるが、根本的なところで前提がちがう。政府とか公権力への抗議デモと、市井の一個人への集団攻撃とは区別して考える必要があるのではないか。

弁護士さんと言っても普通の市民だろう。政府への抗議デモとはわけがちがう。かりにこの弁護士さんが非常にエライ人で公的権力みたいなものであったとしても、ブログとかネットというのは平等社会であると(匿名投稿者の方々は)主張されているわけだから、ネットへの一参加者への集団による攻撃と何ら変わりはない。悪くするとリンチ行為のようにも見える。

ブログなんかは自分の考えの整理のために書いている人が多いと思う。何か書く度に、家の前に大挙して抗議者が現れシュプレヒコールを叫ばれては、やっぱりちょっと迷惑じゃないかな〜。ネットで意見を公開している以上、それに対する抗議は受け入れるべきだというのも正論みたいに見えるけれど、普通ほとんど読む人が限られているブログに、ある日突然(どこの誰かからの扇動みたいなものがあって)どかっとデモ隊が殺到して来れば、そりゃ驚くわ。

この弁護士さんは、そんなことにはいっさい動じていないみたいだけれど、普通の人にはきつい。小生も同じことを経験したことがあるのでわかる。

それが目的だと言うことを(その人にプレッシャーをかけると言うことが目的だと言うことを)デモ隊も承知の上でやっているふしがある。きっかけを作った人の満足げな総括を読めば、そう云う風に推測できる。これはヨクナイコトである。

それから一つ付け加えると、政府とか公権力への抗議行動が許されるのは、政府が一般国民に対し支配力、強制力を直接行使しているから。国民の権利としてデモによる抗議が出来る。でも、この弁護士さんとかネットでものを書いている人は、匿名のネット参加者に対して何らの支配力も強制力も行使していない。ネットでの匿名による集団行動と政治デモとは、根本的にちがうのである。

顔を隠して集団で行動する団体は、現実社会にもいる。たいていが悪いやつ。KKKとかテロリスト。

Posted: Mon - February 14, 2005 at 11:32 AM           |  


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