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国債は誰が買うのか? ISバランスとの関係


今ひとつ考えがまとまっていな いのだが、二つほど気になる記事があった(日経)。一つは日本国債の外国人保有率が異常に低いということ。もう一つはISバランスで考えて黒字は企業部門 だけになっているということ。この二つから何が言えるのか。

まず国債の外国人保有比率につ いて:
財務省の「債務管理リポート2004」によると、今年三月末の海外投資家の日本国債保有比率は全体の 3.7%と欧米諸国と比べて大幅に低い水準に留まったことがわかった。欧米諸国の国債の海外保有比率は米国やドイツが四割、英国が一割などで、日本の低さ が際だっている。(日経2004.7.9)

もう一つISバランスについて中前忠氏が書いていること:
最近の新たな展開は、政府の赤字が拡大する中、家計が赤字化し、法人の超過貯蓄だけが拡大し、これが 200兆円を超える現預金として累積されてきていることだ。(中略)唯一の黒字部門である法人は、ペイオフ対象外の決済性預金を中心に現預金を積み増すだ けだ。国債の買い手がいなくなったのである。(「十字路」2004.7.8)

これから金利上昇が始まるとこの企業部門の超過貯蓄は、とりあえずは債券 投資に回るだろうが、日本国債は避けて米国債などを買うのではないかと。

やはり中前氏がおっしゃるように、中長期的には円安と国債利回りの上昇 (国債価格の下落)が起こらざるを得ないのかも知れない。企業の財務担当者は、預貯金にしがみつく保守的な個人とは違って、合理的な行動に出る。外国人投 資家が日本国債を敬遠するのと同じ理由で、日本国債は買わないだろう。

国債発行残高のGDP比は147%と第二次世界大戦末期の昭和19年のレ ベルまでに達しているとのこと。あの時続いて何が起こったのか、忘れてはいけない。破局が起こったときのリスクを考えれば、当面の円高リスクなぞは、小さ い小さい。


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Posted: Sat - July 10, 2004 at 04:03 PM           |  


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