内外の金融情勢……想像以上に深刻
本日、都内某所で某社某氏の発言。この人、昔NY連銀で働いていた有名エコノミスト(カタカナの名前)。備忘録。
抜粋:- いま世界でまともに機能している金融市場は東京だけ。後は全部、疑心暗鬼でインターバンク取引が出来ない状況。中央銀行頼み。
- 2000年のITバブル崩壊に匹敵。グリーンスパンは崩壊したITバブルを旨く住宅バブルに置き換えて不況を回避したが、企業の資金需要が盛り上がらず長期金利が上がらなかったことで見込み違いをした。住宅バブルをコントロールできずサブプライム問題の発生。
- 現在金利のリセットは全体の3分の1。6月以降は減ってゆくが、6000億ドル、200万件のうち170万件はデフォルトとなろう(米国では銀行に家を引き渡せばー Return the Key ー借り手はそれ以上の返済責任を負わない。安くなった住宅に買い替えれば得をする)
- 中南米ブームの時のキチガイじみた貸し出し競争の時に似ている。あの時は後処理に13〜4年掛かった。給料ばかり高い銀行のイメージがあまりに悪く公的資金は出なかった。今回も、共和党・民主党共に反対しており、出ないだろう(逆に言えば公的資金が出るようなら問題はボトムを打ったことになる)。
- 中東などの国富ファンドが公的資金の替わりになっているが、シティーで金利を11%払っている(UBSは9%)。トップ以外の金融機関はもっと払わねばならないだろう(無理)。貸し渋りはすでに発生している。商業用不動産に誰も融資しようとしない。
- 米国の住宅価格は90年代の日本の不動産価格と同じ展開となるだろう。どんどん下がる。
- 金利を下げても何も起こらない。FRBバーナンキ議長も分かってきたようで財政の必要性を言及し出した(彼は金融政策至上論者だったがそれだけ問題が深刻だということ。分かったことはいいこと)。
- でも3〜4月までに死にものぐるいでなにかまとめるのではないか。とんでもないドル安になるか。欧州に住宅バブル崩壊が波及することは避けられない。
- 日本だが、内需が伸びないのは、所得が上がらないからと言うより家計が貯蓄に走っているから。この数年家計は貯金を取り崩してきたから今それをリカバーする動きに出ている。福田内閣が財政に比較的積極的であることはよいこと。
- この十年で日本経済のバランスシート調整はかなり進んだので、年後半からは日本株が物色される局面はあり得よう。
- グローバリゼーションはローカル型産業を直撃。欧米は70年代に日本に基幹産業をあらかた全滅させらるという経験をしたので今やグローバリゼーションへの対処に仕方を知っているが、日本にとっては初めての経験。いま日本に必要なのは「変人」。主流派の人はダメ。
いやはや、どうするかな。考えどころ。
Posted: Fri - January 18, 2008 at 05:56 PM
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