「米国経済の減速は、やはり世界経済の不況化を先導する」(中前忠)


きのうの日経の「十字路」。世界経済はいまや中国とインドなどが引っ張っているから米国の重要性は低下していると考えていたが、そうでもないらしい。メモだな。

要旨:
  1. 米国経済の減速は、経常赤字の縮小を加速させる。
  2. この経常赤字の縮小が大幅なものであると、途上国経済の経常収支が悪化し、米国の輸出をも抑制する。
  3. このところ米国経常収支赤字の縮小が顕著。ゴールドマンサックスの計算によれば来年の夏までに赤字はGDPの4%にまで縮小する。輸入の伸びがゼロになると、3%にまでなる。
  4. つまり従来の赤字8000億ドルが一気に半減する。米国赤字の反対側は、石油黒字4000億ドル、中国黒字2400億ドル、日本黒字1700億ドル、新興経済国黒字4500億ドル。原油価格が高止まりし、中国・日本が黒字を維持すれば、新興工業国の黒字はなくなる。途上国の成長を制約することになり米国の輸出にも打撃を与える。
  5. つまり米国の輸入の落ち込みは、世界経済の不況化を先導する。

つまりアラブと中国と日本が頑張りすぎるから、しわ寄せは全部新興工業国に行き、それがそこへの輸出が多い米国経済へのバックラッシュを引き起こす言えようか。全体値だけではダメで中身を見ないとわからないという例。ともあれテイクノート。国内利権団体の暗躍で日本株はもう駄目だが、だからといって世界株式がいままで通り期待できるというわけでもなさそう。株式から債券に逃げることを考えなければならない時代だ。

Posted: Sat - October 13, 2007 at 04:31 PM           |


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