日本の電機産業の国際競争力回復は難しい(日経新聞)


今朝の日経「経営の視点」で編集委員の小柳健彦氏が書いて居られる。ホントに同意。

要旨:
  1. 今回の電子機器展示会(CEATECジャパン)で日本の電機各社はこぞってテレビを前面に出していたことに驚き。21世紀になっても日本の「ハイテク企業」が軒並み高度成長期の三種の神器の一つを主力商品にしている。
  2. 1月に開かれたラスベガスのハイテク展示会ではテレビなんか完全に無視されサービスやコンテンツが脚光をあびた。日本の展示会の光景とは余りにも落差がある。
  3. 背景には日本の電機メーカーの「ものつくり」発想から脱却できない現実がある。新社長が就任する度に「ものつくり力強化」を唱える。これはもう一種の信仰だ。
  4. テレビなんかはもう買い替え需要しかない。おまけにアジア企業との激しい価格競争がある。日本企業は韓国に完全に負けている分野だ。
  5. 欧米のハイテク企業はどんどん製造は外部に委託している。アップル然り、シスコシステム然り。
  6. 同じものを如何によく作るかではなく、どんな製品・サービスを創造するかで競い合わないと、日本の電機産業の国際競争力回復は難しい。

この「ものづくり力信仰」は、なにも製造業だけに限ったことではない。第一産業はもっと旧態依然で生産性がワルイ。しかし、NHKなんかは「それこそが美しい日本だ」と神話を一生懸命に広めている。国民も業種間の生産性の格差は棚に上げて「格差は結果で是正するべきだ」と集団ヒステリー。相対的に国際競争力のある産業でも、こんなにやたらに扶養家族が増えれば国際競争力の維持すらも難しい。あの自動車産業ですら来期の見通しは下方修正された(日経産業天気図)。経済的・文化的「バラマキ平等主義」のおかげでニッポンの国際競争力はどんどん低下しているように思う。

Posted: Mon - October 8, 2007 at 02:41 PM           |


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