「日本の景気はすでに後退局面に入った可能性がある」(嶋中雄二)


今朝の日経「経済教室」。これはとても重要な論文である。政策関係者は必ず読んで欲しい。投資家も注意するべき。

景気循環分析は特殊な専門家集団による作業だ。統計資料が山積みになった閉め切った部屋の中に閉じこもって作業をする、牛乳瓶の底のような眼鏡をかけた学者達が、ああでもないこうでもないと議論を重ね、通常一年ぐらい経ってから「あの時が景気の転換点だった」とのご託宣が出る。時間が掛かるのは統計数字の季節調整を事後に改訂発表される数字も考慮して厳密にやるからだ。この分野における日本の専門家といえば、やはり嶋中雄二が第一人者。

この嶋中雄二が、オーソドックスな手法でなく、自分で開発した短期間で推計できる手法でもって期近の一致指数の動きを推定したのが今回の論文。昨年の12月に景気転換点を越えて後退局面入りしている可能性は否定できないという(文章表現は婉曲的だが数字は直接的なものを出している)。

やはり安倍政権は、しょせん「ばらまき政権」ではないかとする認識が昨年夏以降急速に広がったことが経済人を消極化させたのだろう。安倍さん、抽象的なスローガンは止めましょう。選挙に勝つには「It's the economy, stupid」なんですよ。

海外でも同じことを言っている:

FT社説 :「経済だよ、安倍さん」……こんなことを言われてしまった!

Posted: Wed - February 7, 2007 at 10:44 AM           |


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