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「(頼りになるのは)ドルに決まっているだろう」(与謝野馨の父、与謝野秀)


今晩の日経「こころの五手箱」 コラム。与謝野馨氏がちょっと感動的な文章を書いている。父親の与謝野秀氏のこと。日独枢軸路線に反対しベルリンに左遷された与謝野馨の父は、ドイツ敗戦 の直前に日本大使館の有り金すべてをスイスに持ち出せとの指令を受けたと馨に語る。馨は「ドイツマルクなんか仕方がないでしょう」と聞くと、父親は「ば か。ドルに決まっているだろう」と答えたというのだ。

「大国の真の実力は、政治でも なく軍事でもなく経済が示す」と与謝野馨はいう。それはともかく(散人は三つの合計だと思うから)、この話は面白かった。現在にも通用するのではないか。

円高だとか円安だとかで円建てでの損得に大騒ぎする人 たちが多すぎるように思う。しょせん犬の尻尾の現象だ。今も昔も、資産評価の基準はドルなのである。もちろん我々日本人の支出は円でなされる。しかしグ ローバル化された物価はドルの価値に応じて変動することを考えれば、みんなのポートフォリオの増減も、円ではなくドルで考えることが必要じゃないのか。

円は強いというが、日本では人が生きていくための基礎 的な資材・資産である食料品や不動産の価格が国際的に見て異常に高いため(これは日本の農村既得権勢力の暗躍によるものだが)、いくら「円ベース」でお金 持ちになったとしても実質が伴わないのだ。円による評価だけで損したとか儲かったとか「勘違い」している人たちは、OECDが計算・発表する購買力平価を 時々見ることをおすすめする。購買力平価はややこしいので、普通はドルで考えておけば間違いはないだろう。

今日のレッスン:「実質的に」お金持ちになるために は、「ドル建てで」お金持ちになることを考えなければいけないのである。

Posted: Tue - April 18, 2006 at 08:48 PM           |  


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