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「対中ではなく、対米投資を」(中前忠)


今晩の日経「十字路」コラムで 中前忠。しゃくに障るが、本質を突いていると思う。

猫も杓子も中国投資(はたまた 中国の次はベトナムだとかインドだとか)に惚けている。でも中前氏はその風潮は間違っているという。さすがは中前忠だ。

散人はずっと前から、こと「お金」に関しては、世界の 最強国である米国の都合を第一に考えるべきだと言っている。いかなる投資も、米国の不利益になるものであれば、結果として必ず損をすることになったから だ。いままでは中国にモノを作らせて、それをただ同然の値段で米国に持ち込むのがアメリカの国益となった。でも、風向きが変わってきたようである。

中前氏は言う:
  1. 米国の問題は、国内供給力が小さすぎることである。12兆円の名目GDPに対して、製造業GDPは1.5兆ドル程度 しかなく、経常赤字は7000億ドル近い。
  2. 赤字を減らすには輸入を減らすより方法はないが、これを消費の削減でやると、極端な不況になる。供給力を拡大させる しかない。
  3. 世界がアジアを中心に供給力過剰にあえいでいるなかで、米国は供給力拡大投資に向かうことになるが、そのためには、 現状の設備を陳腐化させる新技術と規制が必要となる。
  4. 省エネ投資を加速させる原油価格の高騰は格好の材料だ。この市場(エネルギー)でも米国が一番儲けることができるの だ。

耳障りの悪い発言である。聞きたくない類の言葉。でも、こと「お金」がか らんでくると、正義だとか「こうあるべき」という書生議論は通用しない。中前氏はアメリカ議会が参考人として招聘したほどの国際派のエコノミスト。昔から 本質を見抜いていて、いままで間違ったことはない。

Posted: Fri - June 17, 2005 at 09:37 PM           |  


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