NHKニュース:古くなった食材の有効利用はJAS法では認められない(農水省)
今晩のNHKニュース。赤福問題での農水省見解。「賞味期限を切れた食材の別食品での再生利用は認められない」とのこと。古くなったパンを使って「ラスク」を作ることも農水省的には「違法」だそうだ。人類の食文化を真っ向から否定するもので、真面目にこんなことを言っている農水省はアホだ。古くなったものは全部捨てれば農産物の売り上げを増やすことが出来て農水省が利益代弁をするノーソンが儲かるという計算であろうが、人類が何千年も培ってきた「モッタイナイ」の精神はどこにいったのだ?
「フレンチ・トースト」のことをフランスでは「パン・ペルデュ(古くなったパンの再利用)」と呼ぶ。パンは主食であり、ほとんど神聖なものだ。古くなったパンでも捨てるわけには行かない。そこで「フレンチ・トースト」に加工しておいしく頂くというのが、フランス流「モッタイナイ」精神だ。これは文化でもある。ラスクも同じことだ。
でも、ノーソン利権集団の利益代弁者である農水省はそれは認められないという。古くなった食材は全部捨ててくれた方が、あいつら(農村利権団体)が儲かるからだ。
日本では保存食品の文化は未発達であった。白菜をキムチにして冬場に備えると言う文化も広くは育たなかったし、キャベツを発酵保存するという技術も発展しなかった。まして余剰穀物を動物に食べさせ「キャトルストック(ベーコンやハム)」として何年間も保存するという技術は思いも付かなかった。タラやニシンの乾物保存技術も(京都などの先進地域を除いて)未熟だった。魚の缶詰保存文化もお粗末だ。あったのは多量の塩を使っての塩蔵技術だけ。おかげで漬け物の多量の塩分は高血圧を引き起こし、日本人は伝統的に若くして死んでしまったのである。コメにしても、幾ら玄米は保存が利くと言っても一年以上は持たない。余ったコメや穀物は捨てるのではなく、もっと有効な活用技術を開発し広めるのが農水省の役目だろう。それなのに、いまだに見当違いのことを言い続けている。
余ったコメは、今のように単に腐らせてしまうのではなく、アルファー米にして大震災用の備蓄食糧にするとか、幾らでも知恵を働かす余地があるのではないか。もちろん赤福の売れ残り餡にしても同じことが言える。なぜそれをやらないのか、またやってはダメなのか。食材の有効利用が広まれば食材原材料を供給するノーソンの売り上げが減ってしまうからだ。彼ら農水省は、農村利権集団の利益を真っ先に考え、国民の税金はただで自分らの利益のために使えると考えているから、そんな「合理的」なことは考えないのである。だから「モッタイナイ」の精神を敢えて否定する。
こういう理不尽がまかり通っているようでは、ニッポンはやっぱりウリだ。
Posted: Mon - November 5, 2007 at 09:37 PM
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