診療情報の有効活用とオンライン化に遅れ
医療のお勉強。病院に蓄積されている膨大な診察情報の有効活用が、韓国なんかに比べとても遅れているという。今日の日経からメモ。
要点:- 国が推進する診療情報明細書(レセプト)のオンライン化が遅れており、医療情報の有効活用に課題が残っている。
- オンラインで有効利用すれば、他機関との比較を通じ、同じ病気で投薬量が突出しているなどの実態が分かり、治療方針の改善につなげることが出来る。医療水準を上げるためにも、診察データを集め、研究者が利用できる体制の整備が必要だ。一部で導入が始まっている包括支払制度では出来高払いと異なり入院一日あたりの医療費を定額とする制度。医療水準の向上と効率化のためにも情報共有が必要。
- 病院によって同じ疾病で入院した場合でも、病院によって医療費や入院日数に大きな違いがある。例えば白内障では入院最低3.6日、最高12.5日。
- でもこれがほとんど進んでいない。本格的なデータ集積のためにはレセプトのオンライン化が不可欠だが、現在は大半が紙。政府は05年に11年3月までと期限を切って原則オンライン化の目標を掲げた。ただ日本医師会などでは「小規模診療所にとっては導入費用が過大であり医療現場に混乱をもたらす」と反対している。
- オンライン化に必要な電算処理システムの導入率は06年10月の時点で18.5%。特に診療所では12.5%に留まる。
- さらに仮にオンライン化できても現行システムでは診療情報の仔細が少なすぎるので治療パターンの分析は困難だとする見方もある。
- 一方、韓国では全診療機関の9割を超すオンライン化が達成された。この取り組みにより、総診療費の二割に当たる費用削減効果があった。でも日本ではオンライン化の目標時期の先延ばしが続いている。
先日の記事に、医療費は「入院一日あたり」ではなく、病気の「治療一件」単位をするべきだとする意見があったが、新しい制度でもまだ遅れていると言うことか。オンラインにしなくともデーター集積は電話回線などで可能だろう。しかも企業や家庭へのパソコン導入はほとんど100%。病院だけがなんでこんなに遅れているのだろう?
Posted: Sun - March 11, 2007 at 03:46 PM
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