「アロス・コン・ポージョ」を作ってみた!


ボルヘスを読んでいたら、無性にアルゼンチンで食べた「アロス・コン・ポージョ」が食べたくなった。ネットでレシピを検索したが、どうにも散人の感性にぴったりするレシピが見あたらない(いずれも「ペルー風」とか「キューバ風」とかの、まがいものだ)。日本のサイトは諦めて国際的に探す。見つかった。ついにアルゼンチン風のアロスコンポージョを食したのである。これお奨め。

見つけたレシピ:

http://www2.informatik.uni-muenchen.de/recetas/msg01418.html

でもこれはちょっと拘りすぎ。不必要な工程を付け加えて必要以上に物事を複雑にしている。しかし、アルゼンチン風であることには変わらない。これを参考にして、昔懐かしいアルゼンチン風「アロスコンポージョ」の製作に見事成功した。レシピを惜しみなく公開する:
  1. 鶏肉はぶつ切りにする。
  2. タマネギをみじん切りにする。
  3. ひよこ豆を加熱しておく(加熱済みのひよこ豆があればそれでいい)。
  4. ニンニクをみじん切りにする。
  5. 赤唐辛子を一つ種を取っておく。
  6. ダッチオーブンを火に掛け、温まったら鶏肉を皮をしたにして炒める。
  7. タマネギのみじん切りを加えて炒める。
  8. ニンニクのみじん切りを加える。
  9. コメを1カップ加えて炒める。
  10. スープを三カップ加える。
  11. サフランとクミンを加える。
  12. 赤唐辛子を入れる。
  13. 月桂冠の葉を一つ入れる。
  14. 弱火にして加熱。適当な時にひよこ豆を加える。
  15. 弱火で20分で出来上がり。

これ、ホントにおいしいですよ。ダッチオーブンでなくても普通の鍋でもOK。鶏よりもコメの方がおいしい。本当は細長い粘つかないコメを使うのだが、ニッポンのべちゃべちゃコメでもスープを余分に入れることで結構いける。本当は辛くないシシトウを使うのだが、なかったので赤唐辛子を入れた。で、ちょっとメキシコ風が加味された(アルゼンチン人は辛いものは食べない)。

「アロスコンポージョ」余談:
  1. 最初に食したのは1973年のブエノスアイレスで。赴任者は先ず三週間のベルリッツのスペイン語集中個人レッスンを受けることになっているのだが、そのプログラムの中でレストランでの食事「実習」があった。ベルリッツ講師は日本の方には「アロスコンポージョ」がおよろしいのではないかという。それを注文すると出てきたのがこれ。生煮えのコメの雑炊に閉口し、「ニッポンのサムライはこんなコメを食わんのだ」と一喝したら講師が驚いていた(食後のデザートは「ケソ・アラ・マールデルプラタ」だった。ソフトチーズに果物の固ジャムを載せたもの。これもカルチャーショック)。
  2. でも、その後放り込まれたメンドーサの下宿でも(当時は「留学生」と言って、会社のお金で現地で生活することが仕事だった。一ヶ月に一枚レポートさえ書けばそれでよかった)下宿のおばさんのララはよくこれを作ってくれた。「ニッポン人はコメが好きだろうから」というのは口実で、彼らが好きだったから出てきたものだと思う。
  3. 食べ慣れると、なかなか美味しいものだということを発見。けっこう好きになった。
  4. でもアルゼンチンを離れると、ずっと食する機会がなかった。たまにアルゼンチンに行っても「アサード(焼肉)」は食べても家庭料理である「アロスコンポージョ」は食べなかった。
  5. アルゼンチンの作家ボルヘスの本を読んで、これが「英文学講義」というアルゼンチン離れしたものであるにかかわらず、濃厚にアルゼンチンの臭いを感じて、これが食べたくなったのである。
  6. アルゼンチンは文化的に余りにも洗練され成熟しすぎたので、経済的に落ち目になった。ボルヘス的教養文化ではお金を稼げないのである。ニッポンの場合は逆だ。低俗な文化でもってお金を稼ぐのが世渡りとなっている。おかげで猫も杓子も「文化」にお金を使うので、経済は順調。どっちがいいのかはわからない。

文化論はさておき、散人がアレンジしたアロスコンポージョはおいしいですよ。一度お試しあれ。

前掲のボルヘスの本とはこれ。独断的なのがとても素晴らしい:

  1. ボルヘスのイギリス文学講義
    ボルヘスのイギリス文学講義J.L.ボルヘス M.E.バスケス 中村 健二

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Posted: Tue - August 21, 2007 at 08:45 PM           |


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