食育:カモを親子で解体して食べて「食と命の尊さ」を学ばせるんだって


日経「食育最前線」。アイガモを親子で殺して解体し調理して食べるという企画が注目されているという。埼玉県での親子らを対象にした「食育」稲作体験の締めくくりとして「除草係」だったアイガモをみんなでさばき調理して食するのだ。四歳の子供をつれて参加したお母さんは「これこそ食育の原点。これで娘は命を貰っていることを実感した」と満足されている。でも、娘さんはどうだったんだろう。アイガモとかニワトリは一生食べないのではないか?

というのは、散人が小さいとき、同じような経験をしたから。家で飼っていたニワトリを近所の人にさばいて貰ったが、それを目撃した。また、当時の魚屋さんは、勝手口にまで魚をもってきて、目の前でさばいてくれた。それを毎日見ていた。その結果どうなったか? 散人は成人するまで魚とニワトリは食べなかったのである。いくら叱られても一切口にしなかった。

人は生きるために他の動物を殺さなければならない。とても宗教的な命題だが、子供にはちと刺激が強すぎるように思う。親の思いこみが先走っているのではないか?

もっとも、子供を菜食主義者に育て上げてコメの消費を増やすことが彼らの真の目的であるならば「敵ながらあっぱれ」と言うしかないが、鶏肉を食べられなくなってしまうかも知れない子供が可哀想だ。

「君子厨房に入るべからず」という古代中国の格言がある。殺生を直接見るのを控えるためだ。いくら偽善だと言われようが、文明社会の常識にはそれなりの知恵があるのである。ポリティカリーコレクトだと信ずる「思いこみ」でそれを無視するのは、どうか。特に子供が関係している場合は。

Posted: Thu - February 23, 2006 at 09:34 PM           |  


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