迎賓館の農薬散布に隣接公立高校の男子生徒の親が中止を要請


今晩の日経。現代日本の縮図的事件だが、同時になんか勉強になった。

曰く:
  1. 迎賓館には29000平米の芝生と345本の松の木がある。
  2. 芝生に雑草が生え出す3月と、梅雨で虫が多く発生する6月に毎年農薬を散布してきた。
  3. 一方、農水省は農薬飛散による健康被害を防ぐために「住宅地における農薬使用について」と題した通知を出している。それでは学校などに隣接する場所では農薬の散布を避けるようにと書いてある。
  4. この男子生徒の親と市民団体は、この農水省の通知を盾に、迎賓館の農薬散布は「農水省の通知に反する」と指摘。農水省もこれを支持。
  5. 迎賓館側は「迎賓館の貴重な樹木や外国元首の記念樹などを守るにはこれしか方法はない」と当惑しており、両者で話し合いを続けているが、解決の目途は立っていない。

農水省の通達は、本来、近郊農地での無節操な農薬散布を規制するためのものだろう。迎賓館の345本の松の木を守るための農薬散布や一般家庭における農薬散布とは次元が違う問題だ(区役所では一般家庭でチャドクガなどの害虫が発生したときには農薬を撒きに來てくれるのだが、これも農水省の通達違反か?)。迎賓館で発生した害虫に生徒が刺されたら、今度は親はどう言ってくるのか。

最近の農協・農水族の戦略は、食品の安全を訴えて市民団体との連携を深め、それでもって安価な輸入食品を締め出すというものだが、ここにも彼らの市民団体取り込みのための迎合が読み取れると見るのだが、如何。

Posted: Tue - June 21, 2005 at 10:14 PM           |  


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