「ブログは“うぬぼれ落書き”でブロッガーは“車に追いついた犬”」(中野香織)


今配達された日経夕刊「モードの方程式」で服飾史家の中野香織がまっことケシカラヌことを書いている。でも彼女は物事の本質を見抜くことについては天才的なところがあり、いろいろ正鵠を突いてきた。怒るべきか、反省すべきか、それが問題だ。

抜粋:
  1. 「車に追いついた犬( dog that caught the car)と言う表現がある。走る車を追いかけて運転席に飛び乗ったものの、それをどう動かせばよいのかわからない犬。目指す目標に届いたのはいいが、そこからどうすればよいかわからないでいる人をたとえていう慣用句である。
  2. 「セレブ」ファッションもそう。セレブの外見を手に入れたけれど、それからいったいどうする?
  3. ところがそんな心配はなかった。犬に車の運転を教えるようなサービスがどんどん登場しているのだ(例示いろいろ)。大増殖するブログもここに含まれるのかも知れない。
  4. グラヴァニティー(Gravanity)とは、落書き(Graffiniti)と虚栄心(vanity)の合成語。うぬぼれ落書き。
  5. そんな「車を運転したがる犬」をめぐる狂騒の観客といえば、「テレビを見たがる犬(dog watching TV)だったりする。眼前の光景をまったく理解できぬままただ淡々と眺めている人をたとえていう、これもまた英語の慣用句である。

う〜ん、許せん! でも、心をグサッと抉るところもある。

そもそも、服飾史とは「虚栄心に基づく人間行動様式の学問」だ。それを長年研究してきた中野香織は、世の中を見る目を、人より持っているのかも知れない。

Posted: Fri - January 6, 2006 at 06:37 PM           |  


©