NHKクローズアップ現代「IT第三世代」……考えさせられた


NHKをたまたま見ていたら今晩の「クローズアップ現代」はIT業界について。なかなか面白かったが、考えさせられてしまった。

考えさせられてしまったと言う点は、昨日の日経新聞のプライベートバンキングの記事と関連して。昨日の日経は手元にないが、日本の富裕層をターゲットとするプライベートバンキング営業に各金融機関は異常なまでの熱を入れているというもの。日本の富裕層とは誰か。気になる点だが、どうもIT長者は、その対象とはなっていないらしいのだ。

夢とロマンスに充ち満ちたIT業界にこそ、「長者」がどんどん生まれてもおかしくないところ。しかし、日興コーディアル証券のプライベートバンキング担当責任者によると、彼等の顧客の上位100人のほとんどは、株式配当収入だけで年間数億円が入ってくるような本当の富裕層であるのだが、その人達とはIT長者なんかでは決してなく、もっと「地味」な食品とか外食産業を一代で築いた人達だという。

ITでホリエモンが儲けているのは間違いない。でも、現実の日本社会では、ホリエモンより桁違いに巨額の収入がある社会層が存在する。彼等はITとは関係ない業界で儲けているのだ。日本経済にとってどっちが有益な人物であるのか、むしろホリエモンじゃないのか?

考えるに、IT業界と食品・外食業界では、顧客層の厳しさに大きな相違があるように思う。IT関係の顧客はまことに厳しい。一円の差にもうるさく言う。品質については極度にうるさい。それに対し、日本人は食い物については実に鷹揚なのだ。一匹数千円するどこかのブランド「鯖」に平気で大枚を払って、自己満足する。すし屋で数万円の勘定を突きつけられても、見栄を張って喜んでいる。食い物関係では、いくらでも儲ける余地があるのだ。最たるものが農協。関連事業をふくめるとすごく儲けている。一方、ITは、いくら市場が拡大しているからと言っても、簡単には儲けさせてくれる顧客ばかりでない。

自分の愚かな消費行動もふくめて、考えさせられてしまった。この風潮が続くのなら、日本の将来は暗い。

Posted: Tue - June 7, 2005 at 08:23 PM           |  


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